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酷暑の只見線に“タラコ色”を追って(2)いよいよ、只見線!! [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

台風の進路も気になるところ。
<変態鉄>としても、よく訪れる地域が直撃しそうな範囲に入ってきており...
まぁ、コレばかりは大きな被害が出ないことを祈るしかできることはないのだが。

さて、8月3日の只見線の話題。
会津若松駅からの只見線は1日たった7往復、しかも早朝と夕方以降、高校生の
通学時間帯に合わせた運転で。だから、会津若松に泊まったときも、必ずといって
良いほど、初発の朝6時ちょうどの第423D列車で撮影地に向かってしまう。

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【2019年8月3日7時25分】 只見線・会津若松駅

朝7時半の会津若松駅でカメラを構えるのは、これが初めてのことだった。

でも、そのわずかな乗り換え時間の<撮り鉄>を楽しめる余裕など...
まだ朝7時、暑さのピークには早すぎても、<変態鉄>は汗だくで。暑さでは無い。
冷や汗だったのである。

「どうしよう!? アタマの中が真っ白になって...」

そんな8月3日の只見線撮影記。

……  ……

2019年8月3日(土)晴れ

郡山のビジホで目を覚ましたのは朝5時前。前の晩に買っておいた菓子パンで
簡単に朝食を済ませて出発。

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【2019年8月3日5時35分】 東北本線・郡山駅

郡山駅前は前夜までの祭りの余韻は無くて...

でも、駅構内には「仙台七夕祭り」の飾り付けが。まぁ、つまり東北新幹線の
販促イベント的なものなのだが...
“日本三大七夕祭り”というのも「3つ目」がどこなのかで、諸説あるのだが
仙台は間違いなく入っているはず。(残りは平塚と...)

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【1994年8月】 加越能鉄道高岡市内軌道線(当時)・高岡駅前-片原町(当時)

ちなみに<変態鉄>一押しの七夕祭りは、やはり、<鉄>として<富山鉄>として
高岡七夕である。今年も、この只見線出撃が不可能なら、高岡も検討していた。

さて、まだお店のシャッターも下りたまま、行き交う人も疎らな郡山駅で...

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【2019年8月3日5時36分】 磐越西線・郡山駅

改札ヨコのホワイトボードには、手書きで磐越西線の歴史がまとめられており。
国鉄(JR)の主要路線には、この数年の間に開業120周年などを迎えるところが
いくつもあって。

そう、明治期、日露戦争の時期に「鉄道国有化法」が施行され...
ちょうど、その直前の時期にあたるこの頃、現在に至る幹線にあたる路線が
整備されていた時代である。
ちなみに東北本線も常磐線も、そしてこの磐越西線も“私鉄”に端を発する。

「青春18きっぷ」に日付印を受けて、改札を抜けると目の前が磐越西線ホーム。

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【2019年8月3日5時38分】 磐越西線・郡山駅

そこには、いつも通りのE721系である。いつも書くとおり、安い事務チェアの
ようなJR東の電車のイスは座りにくくて嫌いな<変態鉄>である。
こういうところは同じJRでも東海とか西日本とかが羨ましくて...。

4人掛けボックスシートも空いていたが、こういうとき<変態鉄>はドア横の
ロングシートに座ることにしている。閑散とした車内でウトウト。

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【2019年8月3日7時20分】 磐越西線・会津若松駅

5:55、定刻で郡山駅を発車。乗客が増えてきたのは猪苗代あたりだろうか。
通勤・通学客がドア横に立つくらいの乗車率になって会津若松駅は7:11着。

只見線の接続は、7:37発の第425D列車。撮影地に向かうためには絶対に乗り遅れる
ことが許されない場面で...

昨秋以来、何度も訪問して、すっかり馴染んだ(?)、若松の街。
駅前広場を横切り、学習塾の裏手に回れば、いつも若松で泊まるホテル。駅から
急げば徒歩3分の距離。息を切らして、そのフロントへ...

「今晩、1泊予約している※※です。荷物だけ先に預かって欲しくて...」
そう、パソコンとか着替えの入ったバッグは撮影には不要で。駅のコインロッカー
300円をケチるためにはホテルに預けるのが...

「失礼ですが、本日、※※様というご予約は...」

「えっ!!」

アタマの中が真っ白になるのだった。今晩、泊まるところがないかも...
コレでは撮影どころではない。どうしよう...

でも、ここで取り乱すわけにはいかず...というか、恥ずかしくて。

「申し訳ありません。では、空室はありますか??」

それでも、やはりフロント係はプロフェッショナル。冷静な声で...

「もしかしたら、周辺の別のホテルの予約をお持ちなのでは無いですが?
確認してからの方が...」

そう、一昨日の記事にも書いた通り、会津若松市内のホテルの客室稼働率は...
当日“飛び込み”で泊まれるかどうかはビミョーな状況。だからこそ、<変態鉄>は
焦っていたのである。でも、ここでバタバタしていたら只見線に間に合わない。
とりあえず、ホテルの方には一言、お詫びを述べて、大急ぎで駅に戻って。
(ちなみに、既にこのホテルを10月に予約している<変態鉄>。紅葉の只見線に出撃予定っ!!)
コインロッカーに荷物を入れたら...

会津若松駅の改札前の発車案内板。

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【2019年8月3日7時19分】 只見線・会津若松駅

「7:37 会津川口」に続いて「只見線夏休み号 10:37 会津川口」の表示。
駅のアナウンスが、夏休み号は全車指定席だが既に満席であること、だから、
7:37発に乗り遅れたら、次の列車は13時まで無いことを繰り返しているのだった。

乗り遅れたら13時まで列車が無い...という注意喚起のアナウンスをしているのは
知らなかった。でも、只見線の列車は会津坂下の高校生に合わせたダイヤ設定で
朝と夕方以降に偏っているのである。

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【2019年8月3日7時22分】 只見線・会津若松駅

7:37発の会津川口ゆきは、会津川口からの上り1番列車として7:22着の第422D列車で
到着した編成の折返しになる。その隣、3番ホームには、ぬぁんと...

7:34発の磐越西線・喜多方ゆき。第225D列車が停車中。この列車、会津若松配置の
つまり只見線運用のキハ40形、そのアルバイト的運用なのである。
「東北色」のキハ40形が2編成並ぶのも初めて見るシーンだった。

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【2019年8月3日7時24分】 只見線・会津若松駅

その3番のりばのホームの先、会津若松運輸区の方を見ればタラコ色のキハの姿。
望遠ズームに取り替えて狙ってみたが...、でも、この遠さ。
タラコ色のキハがスタンバイしているのが確認できると、テンションが上がるわけで。

さっそく、<変態鉄>もキハの車内へ。
普段とは違って、会津若松駅で既に大半のボックスが埋まっており。
そう、地元の高校生は大半が西若松駅で乗ってくる。会津若松から乗るのは
一見してわかる旅行客が中心である。

その車内でタブレット端末で、自分のホテルの予約履歴を調べたら...
「確かに!!」、いつもとは違う、駅からちょっと離れたところにあるホテルを
予約していた。フロント係の言うとおりだった。あのとき、安易に部屋をおさえたら
後でキャンセル料が発生して...。
(今回、泊まったホテルは、駅から遠いのを除けば、かなり満足度が高かった...)

「只見線夏休み号」は、この列車のちょうど3時間後に走ることになっていて。
でも、沿線の主立った撮影地は、もう3時間前の時点で多くの撮影者が集まって
いるのが確認できて。<変態鉄>としても、やはり緊張してしまうのである。

只見線は柳津から、蛇行する只見川の川べりにへばりつくように進んでいく。
並走したり、対岸になったり...、国道252号線も走っていて。クルマ派の人たちは
速度の上がらないキハを何度も追い越してカメラを構えるわけで。
それでも3時間前からスタンバイしている人が多いというのが...

そんな<変態鉄>が降り立ったのは...

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【2019年8月3日9時39分】 只見線・会津川口駅

そう、終点の会津川口駅である。駅員さんがいる駅でも車掌がきっぷを回収するのが
只見線の“慣習”!?

時刻は9時半、でも、列車を降りた途端、襲いかかってくるような猛烈な暑さである。

さぁ、撮影地に向かうけれど、その前に... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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