酷暑の只見線に“タラコ色”を追って(0)ぷろろーぐ [鉄分の濃い旅行記録]
若い頃は、何とも思わなかったことが堪えるようなお年頃。
昨日、「ことでんレトロ」を撮っていた午後から、ちょっと体調が悪くて。
自宅に戻った後は...
夕食も冷凍食品で簡単に済ませて。今朝は猛烈なダルさと、吐き気と闘いつつ。
スッカリ暑さにやられてしまったみたい。幸い(?)、火曜からは仕事である。
テキトーにやり過ごしつつ、今週末、再び“出撃”できるように体調の回復に
つとめたいと思っている。
さて、溜まっている撮影記。
【2019年8月4日8時06分】 只見線・根岸駅
8月3・4日と2日間にわたって運転されたのが只見線(会津若松-会津川口)の
臨時列車「只見線夏休み号」である。普段は写真の会津若松配置の「東北色」
キハ40形で運転される只見線に、新津配置のキハ47形が乗り入れるという。
今シーズン限りでの淘汰が発表されている同車、只見線への入線もコレが最後に
なるかも知れず。<葬式鉄>と言われてしまうかも知れないが、やはり、一度は
その姿を撮っておきたくて。急遽、会津若松ゆきを決めたのだった。
でも...
…… ……
最大のネックになるのは会津若松市内での宿泊。何と言っても客室稼働率の高さ。
<鉄>でなくても会津若松に観光に訪れる人たちも、東山温泉とか会津鉄道沿線とか
若松市内で泊まることができず、周辺各地に何とか宿を確保する...というのが
常態化しているのだとか。コレは、県知事が台湾に出向いて誘致キャンペーンを
行ったり、アジア各国で、SNSなどでの発信力の高い...俗に言うインフルエンサー
と呼ばれる人たちを招いて、会津地方の見所を発信してもらったり...ということで
台湾を中心にした「インバウンド効果」が大きく貢献しているという。
タクシーに乗っても必ず、そんな話題が出る。
ちなみに、紅葉の時期と雪の時期、只見線沿線では、ほぼ日本語が聞こえなくなる
というのも、最近では定番になっているみたいで。<変態鉄>もこの1月に経験
している。
ということと...
2日は夕方まで勤務であることを考え合わせて...
当初考えたプランは、3日早朝の列車で会津若松に向かう。そう、コレ。
早朝の東北本線を進み、郡山から磐越西線経由で。3日は夕方の上り「夏休み号」を
若松市街地に近い...
【2019年6月26日14時01分】 只見線・根岸-会津高田
例えば、蓋沼森林公園俯瞰とか、時間がなければ...
【2019年6月26日17時51分】 只見線・西若松-会津本郷
「高田橋」(阿賀川鉄橋)とか...
それを撮って、翌4日に全てを賭ける...というプランを検討したのだが。
3日の宿泊は会津若松市街地に何とか確保できて。(後にやらかしてしまうが...)
プランの検討に入ったのだが、「青春18きっぷ」のシーズン、朝の下り電車で
福島・仙台方面に向かおうと同じことを考える人は少なくない筈で。
【2018年7月30日11時18分】 東北本線・新白河駅
何と言ってもネックとなるのが、電源の切り替え方法が変わった黒磯周辺の区間。
宇都宮以北は5両編成の通勤電車が基本。しかも、赤羽からの電車は宇都宮止まり。
宇都宮、黒磯、新白河と乗換が続く。
「青春18きっぷ」を手に北へと向かう多くの旅行客を乗せて。
東京側から見ると、電車の編成は 15両 → 5両 → 2両 とドンドン減っていく。
もちろん、多くの「18キッパー」は(<鉄>でなくても)それを知っているわけで。
乗換駅では人間の本当の姿をさらけ出す...苛烈を極める“座席争奪戦”が勃発。
終着駅手前になると文字通り、目の色を変えてドアの前でスタンバイしている人を
見かけることも少なくない。そう、周囲はみんな長距離客。始発駅で座れなかったら、
まさに悲劇なのである。
ちなみに、東北本線も黒磯以北では、日中の一部列車は車内運賃収受式ワンマン、
つまり、路線バスと同じくドアのところの整理券をとって、降車時に運転士さんの
横の運賃箱におカネを入れる方式である。
この手のワンマン運転は基本的に2両編成が上限となっており。
客単価の低い「青春18きっぷ」利用客による混雑、車内の大混雑が予想されると
いっても、JR側にも3両編成にはしたくない理由があるのは、長年、<鉄>を
やっているとわかることなのだが...
(3両だと車掌の乗務数が増える訳で。つまり、さまざまなオトナの事情が...)
【2011年2月9日12時49分】 北陸本線(当時)・富山駅
普通列車の旅というのは年々窮屈になっていっているのは間違いなく。
4人掛けボックスシートを1人占め、買った駅弁を頬張りながら旅をした世代も
<変態鉄>の学生時代あたりが最後だろうか。
イマドキの<鉄>な少年には理解できないかも知れないが、富山駅を発着する
普通電車も「米原ゆき」がフツーにあったのである。何度も特急の通過待ちで
“バカ停”(長時間停車のこと)、時間をかけてトコトコと。
と、長々と言い訳がましく書いているのだが...
つまり...
40を過ぎたオッサンには体力的にキツい
ということなのである。ソネブロでも、自分より人生の先輩である皆さんが
精力的に「青春18きっぷ」で旅している話題を読ませていただくのだが...
まさにアタマの下がる思いなのである。
でも、誠に申し訳ないのだが、<変態鉄>にとっては“体力の限界っ!!”
長距離はヒコーキか高速バス、ときどき新幹線というのが最近の<変態鉄>。
ということで、さらに、郡山駅前に安いビジホを確保っ!!
2日の夕方、会社を抜け出して郡山で1泊、翌早朝の磐越西線で会津若松、そこから
只見線で撮影地に...というプランに変更したのだった。
駄菓子菓子。
だが、しかし...
「とにかくベッドがあれば良い」というだけで、とにかく駅チカで安いビジホを
探してみたら...。予約した後に気づいたのである。ぬぁんと、門限が21時。
宿泊者による「口コミ」を読んでも、相当な覚悟を持って泊まらないといけない
ホテルみたいで...。
ちなみに、旅慣れていない人のために説明しておくと。
地方都市の安いホテルは大手チェーンを除けば家族経営のホテルが少なくない。
そうすると、夜はフロントを閉めて帰宅してしまうのである。
(警備会社の電話番号などが書かれているので、万が一はそちらで...)
だいたい、21時か22時でフロントは終了、シャッターが閉められ、通用口というか
勝手口みたいなところから外出する。早朝のチェックアウトの場合はフロントに
置いてある箱にルームキーを投げ込んで、その通用口から出るのである。
ということで、21時前までに到着(チェックイン)しないとマズい訳で。
仕事を終えるのが15時過ぎ。今回はカメラバッグ+三脚を会社に持参する訳には
いかなくて。
ということで、出した結論は
往路は新幹線利用っ!!
だったのである。ちなみに復路も。
16時に会津若松駅に到着する「只見線夏休み号」を撮って、後続の列車で
会津若松駅に戻ってくるのが17時過ぎ。18:13発の郡山ゆき、郡山から東北本線の
ローカル列車を乗り継げば23:38着で上野駅に戻れる。「青春18きっぷ」の場合、
大都市近郊区間に限り、0時を過ぎても終電まで乗れることになっているので、
吉祥寺まで戻れば、余裕を持って井の頭線に間に合うのである。
【2019年1月30日22時34分】 東京都渋谷区代々木・バスタ新宿
でも...
選んだのはいつも通りのプラン。そう、JR高速バス「夢街道会津20号」である。
ということで、プランニングの段階の“楽屋ネタ”で記事を1つ書いたような...
「こんな記事、いったい誰トク!?」と思いつつ、それをアップしてしまう
<変態鉄>なのである。
さぁ、明日から、8月2日から4日にかけての只見線撮影記を。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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昨日、「ことでんレトロ」を撮っていた午後から、ちょっと体調が悪くて。
自宅に戻った後は...
夕食も冷凍食品で簡単に済ませて。今朝は猛烈なダルさと、吐き気と闘いつつ。
スッカリ暑さにやられてしまったみたい。幸い(?)、火曜からは仕事である。
テキトーにやり過ごしつつ、今週末、再び“出撃”できるように体調の回復に
つとめたいと思っている。
さて、溜まっている撮影記。
【2019年8月4日8時06分】 只見線・根岸駅
8月3・4日と2日間にわたって運転されたのが只見線(会津若松-会津川口)の
臨時列車「只見線夏休み号」である。普段は写真の会津若松配置の「東北色」
キハ40形で運転される只見線に、新津配置のキハ47形が乗り入れるという。
今シーズン限りでの淘汰が発表されている同車、只見線への入線もコレが最後に
なるかも知れず。<葬式鉄>と言われてしまうかも知れないが、やはり、一度は
その姿を撮っておきたくて。急遽、会津若松ゆきを決めたのだった。
でも...
…… ……
最大のネックになるのは会津若松市内での宿泊。何と言っても客室稼働率の高さ。
<鉄>でなくても会津若松に観光に訪れる人たちも、東山温泉とか会津鉄道沿線とか
若松市内で泊まることができず、周辺各地に何とか宿を確保する...というのが
常態化しているのだとか。コレは、県知事が台湾に出向いて誘致キャンペーンを
行ったり、アジア各国で、SNSなどでの発信力の高い...俗に言うインフルエンサー
と呼ばれる人たちを招いて、会津地方の見所を発信してもらったり...ということで
台湾を中心にした「インバウンド効果」が大きく貢献しているという。
タクシーに乗っても必ず、そんな話題が出る。
ちなみに、紅葉の時期と雪の時期、只見線沿線では、ほぼ日本語が聞こえなくなる
というのも、最近では定番になっているみたいで。<変態鉄>もこの1月に経験
している。
ということと...
2日は夕方まで勤務であることを考え合わせて...
当初考えたプランは、3日早朝の列車で会津若松に向かう。そう、コレ。
早朝の東北本線を進み、郡山から磐越西線経由で。3日は夕方の上り「夏休み号」を
若松市街地に近い...
【2019年6月26日14時01分】 只見線・根岸-会津高田
例えば、蓋沼森林公園俯瞰とか、時間がなければ...
【2019年6月26日17時51分】 只見線・西若松-会津本郷
「高田橋」(阿賀川鉄橋)とか...
それを撮って、翌4日に全てを賭ける...というプランを検討したのだが。
3日の宿泊は会津若松市街地に何とか確保できて。(後にやらかしてしまうが...)
プランの検討に入ったのだが、「青春18きっぷ」のシーズン、朝の下り電車で
福島・仙台方面に向かおうと同じことを考える人は少なくない筈で。
【2018年7月30日11時18分】 東北本線・新白河駅
何と言ってもネックとなるのが、電源の切り替え方法が変わった黒磯周辺の区間。
宇都宮以北は5両編成の通勤電車が基本。しかも、赤羽からの電車は宇都宮止まり。
宇都宮、黒磯、新白河と乗換が続く。
「青春18きっぷ」を手に北へと向かう多くの旅行客を乗せて。
東京側から見ると、電車の編成は 15両 → 5両 → 2両 とドンドン減っていく。
もちろん、多くの「18キッパー」は(<鉄>でなくても)それを知っているわけで。
乗換駅では人間の本当の姿をさらけ出す...苛烈を極める“座席争奪戦”が勃発。
終着駅手前になると文字通り、目の色を変えてドアの前でスタンバイしている人を
見かけることも少なくない。そう、周囲はみんな長距離客。始発駅で座れなかったら、
まさに悲劇なのである。
ちなみに、東北本線も黒磯以北では、日中の一部列車は車内運賃収受式ワンマン、
つまり、路線バスと同じくドアのところの整理券をとって、降車時に運転士さんの
横の運賃箱におカネを入れる方式である。
この手のワンマン運転は基本的に2両編成が上限となっており。
客単価の低い「青春18きっぷ」利用客による混雑、車内の大混雑が予想されると
いっても、JR側にも3両編成にはしたくない理由があるのは、長年、<鉄>を
やっているとわかることなのだが...
(3両だと車掌の乗務数が増える訳で。つまり、さまざまなオトナの事情が...)
【2011年2月9日12時49分】 北陸本線(当時)・富山駅
普通列車の旅というのは年々窮屈になっていっているのは間違いなく。
4人掛けボックスシートを1人占め、買った駅弁を頬張りながら旅をした世代も
<変態鉄>の学生時代あたりが最後だろうか。
イマドキの<鉄>な少年には理解できないかも知れないが、富山駅を発着する
普通電車も「米原ゆき」がフツーにあったのである。何度も特急の通過待ちで
“バカ停”(長時間停車のこと)、時間をかけてトコトコと。
と、長々と言い訳がましく書いているのだが...
つまり...
40を過ぎたオッサンには体力的にキツい
ということなのである。ソネブロでも、自分より人生の先輩である皆さんが
精力的に「青春18きっぷ」で旅している話題を読ませていただくのだが...
まさにアタマの下がる思いなのである。
でも、誠に申し訳ないのだが、<変態鉄>にとっては“体力の限界っ!!”
長距離はヒコーキか高速バス、ときどき新幹線というのが最近の<変態鉄>。
ということで、さらに、郡山駅前に安いビジホを確保っ!!
2日の夕方、会社を抜け出して郡山で1泊、翌早朝の磐越西線で会津若松、そこから
只見線で撮影地に...というプランに変更したのだった。
駄菓子菓子。
だが、しかし...
「とにかくベッドがあれば良い」というだけで、とにかく駅チカで安いビジホを
探してみたら...。予約した後に気づいたのである。ぬぁんと、門限が21時。
宿泊者による「口コミ」を読んでも、相当な覚悟を持って泊まらないといけない
ホテルみたいで...。
ちなみに、旅慣れていない人のために説明しておくと。
地方都市の安いホテルは大手チェーンを除けば家族経営のホテルが少なくない。
そうすると、夜はフロントを閉めて帰宅してしまうのである。
(警備会社の電話番号などが書かれているので、万が一はそちらで...)
だいたい、21時か22時でフロントは終了、シャッターが閉められ、通用口というか
勝手口みたいなところから外出する。早朝のチェックアウトの場合はフロントに
置いてある箱にルームキーを投げ込んで、その通用口から出るのである。
ということで、21時前までに到着(チェックイン)しないとマズい訳で。
仕事を終えるのが15時過ぎ。今回はカメラバッグ+三脚を会社に持参する訳には
いかなくて。
ということで、出した結論は
往路は新幹線利用っ!!
だったのである。ちなみに復路も。
16時に会津若松駅に到着する「只見線夏休み号」を撮って、後続の列車で
会津若松駅に戻ってくるのが17時過ぎ。18:13発の郡山ゆき、郡山から東北本線の
ローカル列車を乗り継げば23:38着で上野駅に戻れる。「青春18きっぷ」の場合、
大都市近郊区間に限り、0時を過ぎても終電まで乗れることになっているので、
吉祥寺まで戻れば、余裕を持って井の頭線に間に合うのである。
【2019年1月30日22時34分】 東京都渋谷区代々木・バスタ新宿
でも...
選んだのはいつも通りのプラン。そう、JR高速バス「夢街道会津20号」である。
ということで、プランニングの段階の“楽屋ネタ”で記事を1つ書いたような...
「こんな記事、いったい誰トク!?」と思いつつ、それをアップしてしまう
<変態鉄>なのである。
さぁ、明日から、8月2日から4日にかけての只見線撮影記を。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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黒磯と新白河での乗換えは私も苦です。
昔は仙台から黒磯までの直通の普通列車が夕方以降3本ありました。
しかし年々のダイヤ改正で本数も1本と減少し、
最終的には福島駅止まりとなり乗換えを余儀なくされました。
下りは新白河駅の始発と2本目は仙台まで行けますが、
他は殆どが郡山と福島で乗換えとなっています。
栃木と福島の県境は年々不便になる感じがします。
by ミスター仙台 (2019-08-13 12:44)
ミスター仙台さん
コメントありがとうございます。
そうですね。東海道本線もそうですが東北本線も、特に黒磯以北の区間では長距離利用を想定していないダイヤ設定になってしまって。
黒磯-新白河間のキハ110系2連というのは...
自分は、基本的にこの区間は新幹線か、高速バス利用にしています。
by ferrum_queserasera (2019-08-13 18:08)
こんばんわ。
私も同じ列車を撮影しに只見線に入りました。生き返りは新幹線にしてしまいました。タラコ色が緑に似合いましたね。
by やまびこ3 (2019-08-14 21:41)
やまびこ3 さん
コメントありがとうございます。
そうですね。普段の「東北色」も良いですが、やはり、タラコ色は
緑の中でも非常に目立ってくれて。
“国鉄色”の良さを実感しました。
自分は、磐越西線で座れなかったりするのがイヤで、会津若松には基本的に高速バスにしています。
by ferrum_queserasera (2019-08-15 00:27)