いすみ鉄道「観光急行」撮影記 20190728(4)少年時代!? [いすみ鉄道 国鉄型キハ]
金曜日は久々に“アラームが鳴らない朝”なのである。仕事はちょっとだけ休み。
その間、明日からは高松琴平電鉄へと“出撃”する予定になっており。
心配していた台風も直接の影響は受けずに済みそうで。
ということで、あと何回撮れるかわからない「ことでんレトロ」、1枚でも
納得できるような画を撮ってきたいと思っている。
さて、引き続き、7月28日の「いすみ鉄道キハ」撮影記。
【2019年7月28日15時09分】 いすみ鉄道・久我原駅
夏休みに入って、普段はあまり見かけない、カメラを持った<鉄>っぽい子ども達の
姿も多くなってきており。30年前の<変態ガキ鉄>が、そうだったように、このとき
撮ったローカル線の姿を、ずっと覚えているのだろうか。
今春のダイヤ改正で、撮影機会が午後だけの4回に半減してしまい...
撮影地が限られてしまったのである。
上り第104D列車は、14時過ぎに久我原にやってくる。
…… ……
2019年7月28日(日)曇り
下り第101D列車が上総中野駅を14時ちょうどに折り返してくる。
<徒歩鉄>にとっては、この下りを撮ってから撮影地を移動する余地というのは
ほとんど残されておらず。
それならば...
と、近くにある「曇りの日限定」の撮影地を“探索”してみようかと。
13時半に下り第101D列車を撮って、そのつもりで歩き出したのだが...
そのタイミングで。14時前になって雲の間から陽射しが出てきて。
そうなると完全なる逆光、シルエットで抜けるような場所なら良いのかも知れないが
後ろには木々が写り込むはずで。ということは、タダ単に列車が真っ黒に写る
だけの失敗写真と化すわけで。急遽、方針変更!!
ここも“半逆光”。しかも、踏切ヨコのカブリツキ...というか、田んぼへの水路の
コンクリート製の蓋のようなものだろうか、<撮り鉄>にちょうど良い足場が。
そこに列車通過の直前に“同業者さん”が割り込んで来たら...
1日に4回だけの撮影機会。なかなかリスキーなのである。
というわけで、緊張しながら待っていたが...
【2019年7月28日14時11分】 いすみ鉄道・総元-久我原
「準急 浜風」のヘッドマークを掲げたキハ28 2346号車。ファインダーの中に
捉える前に、だいぶ向こうの...、総元駅から下り勾配を進んで夷隅川鉄橋を渡る
頃からキハの姿が視界に入ってくる。キハ28の“顔”には光が回っていない時間帯
だが、クリーム色の車体は真っ黒にはならずに。
望遠レンズの圧縮効果がうまく効いてくれて。背後の小高い丘の木々が...
何だか山深いローカル線でのワンシーンのように...
【2019年7月28日14時11分】 いすみ鉄道・総元-久我原
何だか、ちょっとSEXYな...というか、見事なS字カーブの線路。
そこを抜けて、こちらに近づいてくるキハの姿。
“本命”と思っていたショットは、キハをちょうど踏切のところに置いた
このカットだった。2両目のキハ52形も、かすかにその姿が分かるようになっていて。
【2019年7月28日14時11分】 いすみ鉄道・総元-久我原
もちろん、レリーズボタンは押しっぱなし。
(ミラーレス機なので被写体の動きはリアルタイムでは把握できない...)
思いっきり、引きつけて。これだと58系急行型ディーゼル動車全盛期の急行編成
といっても分からなさそうな...
と、そんなことを考える余裕は無かったわけで。
【2019年7月28日14時11分】 いすみ鉄道・総元-久我原(後追い)
三脚からRPくんを外して、そのまま振り向きざまに後追いカット。
化粧直しの済んだキハ52 125号車の一般色が午後の陽射しに映えるのである。
さて、大多喜-上総中野間は1閉塞、つまり1列車しか入線できないようになっていて。
だから、いまのキハが大多喜駅までいって、そこで下りの普通と交換する。
それが上総中野まで下っていって、その折返しの上りに乗ることになるのである。
これが<徒歩鉄>にとって、撮影地決めのネックになるところで、大多喜よりも
上総中野側で撮りたければ、正午前の第102D列車と、最後の第103D列車は
国吉-大多喜間でしか撮ることができない。後続の普通とキハの急行は国吉駅で
好感するダイヤだから、国吉駅付近で撮る場合は、駅至近の撮影地に限定され、
有名な「第2五之町踏切」などで撮るのは現実的には、かなり困難なのである。
ということで、14時半にやってくる下り第67D列車を...
下りのキハを撮った踏切に戻って、今度はこちらの踏切標識を入れて。
でも...
ここでやらかしてしまった。いすみ形の単行を予想して、1両分の長さで構図を
決めたつもりだったが、ぬぁんと...
【2019年7月28日14時35分】 いすみ鉄道・久我原-総元
この場面で“ケツ切れ撃沈”である。不覚...というか、ありえないミス。
とはいえ、キハではなく、あくまで、ついでの“試し撮り”的な撮影。
別にショックでも無く...
汗は大粒の滴をつくって、ボタボタと垂れてくる。うだるような暑さである。
近くの自販機でジュースを買って、それを一気に飲み干して。
ゆっくりと久我原駅に戻ったのである。
【2019年7月28日12時38分】 いすみ鉄道・久我原駅
普段は、なかなか他の人に出会うことの無い駅だが、この日は小さな“先客”が。
中学生くらいだろうか、ミラーレスカメラを手にシャツの胸ポケットには
1日フリーきっぷ。この無人駅の佇まいが気になったのか、興味深げに周囲を
観察していた。
そんなとき、カメラバッグ担いだオッサンが1人。静かな佇まいの無人駅、
ホーム上の、小さな小さな、小屋のような簡素な待合室...
「う゛う゛ぁ~、暑~~いっ!!」
大きな声で喚きながら「ドタンっ!!」とベンチに倒れ込むように座り込むオッサン1名。
そう、それが<変態鉄>である。
駅の佇まいを観察していたであろう<少年鉄>は、ちょっと困ったような表情で...
【2019年7月28日15時09分】 いすみ鉄道・久我原駅
<鉄>って、オッサンになるとフツーでは考えられないくらい図々しい人たちが...
大手鉄道会社の車庫公開の時などに行けば、ありえないような無理難題を叫ぶ
<オッサン鉄>を見かける。でも、ひとりでカメラを提げて<鉄>活動している
少年は意外なほど内気なタイプの子が多いような気がする。(根拠無き主観)
<変態鉄>も昔は、そんな目立たないタイプ、もの静かな少年だった。(← ホント!!)
せっかく、夏休みを利用して訪れたローカル線の無人駅。
「写真で見ると素敵だが実際には面倒くさいオッサンが居る」みたいな悪い印象を
この少年に与えてしまったら申し訳ないように思って。
疲れてはいたが、荷物を持ってホームの中央へ...。
待合室に置かれた「駅ノート」に目を通し、そんな無人駅の姿を撮って...
<少年鉄>は充実した時間を過ごせただろうか、時刻になると、入線してくる
350形に緊張したような感じでカメラを向けていた。
…… ……
そんな第66D列車、夏休みシーズンなのに、ちょっと心配になる位の僅かな乗客。
【2019年7月28日15時11分】 いすみ鉄道・第66D列車(いすみ351号車内)
この日は351号車の単行。「ムーミン列車」が終了した後は沿線自治体の
キャラクターを紹介するポスターとヘッドマーク。
この車輌には、地元・大多喜町の「おたっきー」が。
【2019年7月28日15時32分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘駅(後追い)
そんな第66D列車を降りたのは、城見ヶ丘駅。
いつもワンパターンだが、最後はカーブを抜けてくるキハ52形の顔をアップで。
【2019年7月28日15時55分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘
線路内まで夏草に覆われていて。それを避けようとする余り、フレーミングが
窮屈になりすぎてしまった。列車の左側がカツカツ。
何だか最後にちょっと“しょっぱい”写真になってしまったのだった。
【2019年7月28日15時56分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘駅(後追い)
西に傾いた太陽、後追いは、写真としてはメチャクチャだが、遠ざかるキハの姿に
なぜか子どもの頃の夏休みを思い出していた<変態鉄>だった。
…… ……
駅前の踏切から200 mくらい真っ直ぐ南へ。ショッピングセンター「オリブ」の
駐車場にシナガワグースゆき高速バス乗り場があって。
【2019年7月28日18時22分】 東京都港区高輪・シナガワグース
16:15発の高速バスは京急車での運行。予想通り、アクアラインの渋滞にあって。
袖ケ浦付近から羽田の手前までノロノロ運転。でも、なぜか普段の日曜日よりは
マシな状態で。18:20過ぎにシナガワグースに到着したのだった。
<変態鉄>が乗ってきたのは後ろ側のバス、前側には18:25発の大多喜ゆき、
これまた京急リムジンバスが停車中で。そんな珍しいシーンを撮って、
この日の撮影を終えたのだった。(おわり)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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その間、明日からは高松琴平電鉄へと“出撃”する予定になっており。
心配していた台風も直接の影響は受けずに済みそうで。
ということで、あと何回撮れるかわからない「ことでんレトロ」、1枚でも
納得できるような画を撮ってきたいと思っている。
さて、引き続き、7月28日の「いすみ鉄道キハ」撮影記。
【2019年7月28日15時09分】 いすみ鉄道・久我原駅
夏休みに入って、普段はあまり見かけない、カメラを持った<鉄>っぽい子ども達の
姿も多くなってきており。30年前の<変態ガキ鉄>が、そうだったように、このとき
撮ったローカル線の姿を、ずっと覚えているのだろうか。
今春のダイヤ改正で、撮影機会が午後だけの4回に半減してしまい...
撮影地が限られてしまったのである。
上り第104D列車は、14時過ぎに久我原にやってくる。
…… ……
2019年7月28日(日)曇り
下り第101D列車が上総中野駅を14時ちょうどに折り返してくる。
<徒歩鉄>にとっては、この下りを撮ってから撮影地を移動する余地というのは
ほとんど残されておらず。
それならば...
と、近くにある「曇りの日限定」の撮影地を“探索”してみようかと。
13時半に下り第101D列車を撮って、そのつもりで歩き出したのだが...
そのタイミングで。14時前になって雲の間から陽射しが出てきて。
そうなると完全なる逆光、シルエットで抜けるような場所なら良いのかも知れないが
後ろには木々が写り込むはずで。ということは、タダ単に列車が真っ黒に写る
だけの失敗写真と化すわけで。急遽、方針変更!!
ここも“半逆光”。しかも、踏切ヨコのカブリツキ...というか、田んぼへの水路の
コンクリート製の蓋のようなものだろうか、<撮り鉄>にちょうど良い足場が。
そこに列車通過の直前に“同業者さん”が割り込んで来たら...
1日に4回だけの撮影機会。なかなかリスキーなのである。
というわけで、緊張しながら待っていたが...
【2019年7月28日14時11分】 いすみ鉄道・総元-久我原
「準急 浜風」のヘッドマークを掲げたキハ28 2346号車。ファインダーの中に
捉える前に、だいぶ向こうの...、総元駅から下り勾配を進んで夷隅川鉄橋を渡る
頃からキハの姿が視界に入ってくる。キハ28の“顔”には光が回っていない時間帯
だが、クリーム色の車体は真っ黒にはならずに。
望遠レンズの圧縮効果がうまく効いてくれて。背後の小高い丘の木々が...
何だか山深いローカル線でのワンシーンのように...
【2019年7月28日14時11分】 いすみ鉄道・総元-久我原
何だか、ちょっとSEXYな...というか、見事なS字カーブの線路。
そこを抜けて、こちらに近づいてくるキハの姿。
“本命”と思っていたショットは、キハをちょうど踏切のところに置いた
このカットだった。2両目のキハ52形も、かすかにその姿が分かるようになっていて。
【2019年7月28日14時11分】 いすみ鉄道・総元-久我原
もちろん、レリーズボタンは押しっぱなし。
(ミラーレス機なので被写体の動きはリアルタイムでは把握できない...)
思いっきり、引きつけて。これだと58系急行型ディーゼル動車全盛期の急行編成
といっても分からなさそうな...
と、そんなことを考える余裕は無かったわけで。
【2019年7月28日14時11分】 いすみ鉄道・総元-久我原(後追い)
三脚からRPくんを外して、そのまま振り向きざまに後追いカット。
化粧直しの済んだキハ52 125号車の一般色が午後の陽射しに映えるのである。
さて、大多喜-上総中野間は1閉塞、つまり1列車しか入線できないようになっていて。
だから、いまのキハが大多喜駅までいって、そこで下りの普通と交換する。
それが上総中野まで下っていって、その折返しの上りに乗ることになるのである。
これが<徒歩鉄>にとって、撮影地決めのネックになるところで、大多喜よりも
上総中野側で撮りたければ、正午前の第102D列車と、最後の第103D列車は
国吉-大多喜間でしか撮ることができない。後続の普通とキハの急行は国吉駅で
好感するダイヤだから、国吉駅付近で撮る場合は、駅至近の撮影地に限定され、
有名な「第2五之町踏切」などで撮るのは現実的には、かなり困難なのである。
ということで、14時半にやってくる下り第67D列車を...
下りのキハを撮った踏切に戻って、今度はこちらの踏切標識を入れて。
でも...
ここでやらかしてしまった。いすみ形の単行を予想して、1両分の長さで構図を
決めたつもりだったが、ぬぁんと...
【2019年7月28日14時35分】 いすみ鉄道・久我原-総元
この場面で“ケツ切れ撃沈”である。不覚...というか、ありえないミス。
とはいえ、キハではなく、あくまで、ついでの“試し撮り”的な撮影。
別にショックでも無く...
汗は大粒の滴をつくって、ボタボタと垂れてくる。うだるような暑さである。
近くの自販機でジュースを買って、それを一気に飲み干して。
ゆっくりと久我原駅に戻ったのである。
【2019年7月28日12時38分】 いすみ鉄道・久我原駅
普段は、なかなか他の人に出会うことの無い駅だが、この日は小さな“先客”が。
中学生くらいだろうか、ミラーレスカメラを手にシャツの胸ポケットには
1日フリーきっぷ。この無人駅の佇まいが気になったのか、興味深げに周囲を
観察していた。
そんなとき、カメラバッグ担いだオッサンが1人。静かな佇まいの無人駅、
ホーム上の、小さな小さな、小屋のような簡素な待合室...
「う゛う゛ぁ~、暑~~いっ!!」
大きな声で喚きながら「ドタンっ!!」とベンチに倒れ込むように座り込むオッサン1名。
そう、それが<変態鉄>である。
駅の佇まいを観察していたであろう<少年鉄>は、ちょっと困ったような表情で...
【2019年7月28日15時09分】 いすみ鉄道・久我原駅
<鉄>って、オッサンになるとフツーでは考えられないくらい図々しい人たちが...
大手鉄道会社の車庫公開の時などに行けば、ありえないような無理難題を叫ぶ
<オッサン鉄>を見かける。でも、ひとりでカメラを提げて<鉄>活動している
少年は意外なほど内気なタイプの子が多いような気がする。(根拠無き主観)
<変態鉄>も昔は、そんな目立たないタイプ、もの静かな少年だった。(← ホント!!)
せっかく、夏休みを利用して訪れたローカル線の無人駅。
「写真で見ると素敵だが実際には面倒くさいオッサンが居る」みたいな悪い印象を
この少年に与えてしまったら申し訳ないように思って。
疲れてはいたが、荷物を持ってホームの中央へ...。
待合室に置かれた「駅ノート」に目を通し、そんな無人駅の姿を撮って...
<少年鉄>は充実した時間を過ごせただろうか、時刻になると、入線してくる
350形に緊張したような感じでカメラを向けていた。
…… ……
そんな第66D列車、夏休みシーズンなのに、ちょっと心配になる位の僅かな乗客。
【2019年7月28日15時11分】 いすみ鉄道・第66D列車(いすみ351号車内)
この日は351号車の単行。「ムーミン列車」が終了した後は沿線自治体の
キャラクターを紹介するポスターとヘッドマーク。
この車輌には、地元・大多喜町の「おたっきー」が。
【2019年7月28日15時32分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘駅(後追い)
そんな第66D列車を降りたのは、城見ヶ丘駅。
いつもワンパターンだが、最後はカーブを抜けてくるキハ52形の顔をアップで。
【2019年7月28日15時55分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘
線路内まで夏草に覆われていて。それを避けようとする余り、フレーミングが
窮屈になりすぎてしまった。列車の左側がカツカツ。
何だか最後にちょっと“しょっぱい”写真になってしまったのだった。
【2019年7月28日15時56分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘駅(後追い)
西に傾いた太陽、後追いは、写真としてはメチャクチャだが、遠ざかるキハの姿に
なぜか子どもの頃の夏休みを思い出していた<変態鉄>だった。
…… ……
駅前の踏切から200 mくらい真っ直ぐ南へ。ショッピングセンター「オリブ」の
駐車場にシナガワグースゆき高速バス乗り場があって。
【2019年7月28日18時22分】 東京都港区高輪・シナガワグース
16:15発の高速バスは京急車での運行。予想通り、アクアラインの渋滞にあって。
袖ケ浦付近から羽田の手前までノロノロ運転。でも、なぜか普段の日曜日よりは
マシな状態で。18:20過ぎにシナガワグースに到着したのだった。
<変態鉄>が乗ってきたのは後ろ側のバス、前側には18:25発の大多喜ゆき、
これまた京急リムジンバスが停車中で。そんな珍しいシーンを撮って、
この日の撮影を終えたのだった。(おわり)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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もうすぐ終戦記念日ですが、子供の後ろ姿に平和な日本を感じますね
by KINYAN (2019-08-09 06:24)
KINYANさん
コメントありがとうございます。
まさに、仰るとおりですね。
いつまでも趣味活動を楽しめる時代が続けば...
by ferrum_queserasera (2019-08-09 09:52)