梅雨入り直前の只見川沿いは...(3)黄昏の会津盆地とキハ!? [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]
大相撲7月場所が迫っている。それに伴い、<変態鉄>としては“出撃自粛”期間。
でも、撮りたい列車はいろいろあって。
でも、仕事をやっつけてしまわないと大変な事態が起こるわけで...
「ことでんレトロ」も気になるが、山陽電車も非常に気になるし...
いすみ鉄道のキハにも会いに行かないと...
もう、体がいくつあっても足りない...そんな<変態鉄>である。
もちろん、こちらも“再訪”したくなっているわけで。
6月最後の只見線撮影記。
…… ……
2019年6月26日(水)晴れ
高速バス「会津夢街道1号」で会津若松入りしたのが正午、すでに午後、太陽も
西に傾いてきている。夏至を過ぎたばかりで昼の時間は長いが、とはいえ...
列車に対して南西側からカメラを構えるのが、順光になる訳で。
【2019年6月26日13時28分】 只見線・会津高田駅
西若松駅付近から会津盆地の南側をグルッと回るような感じで西へと進んできた
只見線、会津高田駅を出た直後に急カーブ、進路を北へと変えて会津坂下へと
向かっていく。14時頃だと、そのカーブの先、根岸駅との中間付近の田園地帯が
“サクラダ順光”になると期待される。
撮るのは初めてだが、何となく道は分かったつもりで。
会津高田駅を出て少し歩けば踏切を渡って線路の北側へ...
いったんは歩き出したのだが...
14時の列車の次は17時。それは別のポイントで撮ろうと思っていて。
ということで、ここでの撮影機会は ONLY ONE!!
そう思うと迷うのである。
ということで...
突如としてUターン。駅前のバス通りを若松方に少し戻れば...
そう、タクシーの営業所がある。決意したのだった。
「すみませ~ん、すぐに蓋沼森林公園の手前の所まで...」
本当は山道の途中まで、撮影地のすぐ前まで乗りたかったが、都合により
タクシーには麓の...、お墓があるあたりで待っていてもらって。
ちょっとだけ、あの急な山道を息を切らして登っていけば。
1ヶ月前と全く同じポジションにカメラをセットしたら間もなく。
根岸駅に進入してくるキハの姿。
【2019年6月26日14時00分】 只見線・根岸-会津高田
前回は水が張られた田んぼだったが、今回は緑色の絨毯を敷き詰めたような。
磐梯山はちょっとガスがかかったようなスッキリしない見え方だったので
思いっきりカットして、会津盆地の風景を切り取ってみた。
根岸駅発車から会津高田駅到着直前までを見ることができるのがこの撮影地。
【2019年6月26日14時01分】 只見線・根岸-会津高田
自分のすぐ前まで来たところで、もう1枚。
耳を澄ませばかすかにキハのエンジン音が聞こえてくるような...
眺めの良い場所なのである。
…… ……
急ぎ、カメラを仕舞って今度はラクなもの。急な坂道を下っていくと転回して
タクシーは待っていてくれた。ありがたいことに、運転手さん、往路は往路で
いったん精算、そのまま待っていてくれて、新たに乗車した扱いにしてくれて。
本来は、待ってもらっている間も料金がかかるはずだが...
その車中、<変態鉄>にとって“衝撃の事実”。
【2018年12月4日13時22分】 只見線・会津高田-根岸
昨年の12月、このときと同じようにタクシーで蓋沼森林公園入口へ。
でも、ぬぁんと...
俯瞰ポイントを発見できないまま時間切れ。急な山道を行ったり来たり、
死にそうになりながら、最後は閉ざされたゲート前からかろうじて。
思いっきり“返り討ち”にあっていたのだが...
この原因が判明。初訪問の際にあるサイトで見つけた記事に
「蓋沼森林公園に至る道は1本しか無く...」という趣旨の記述があって。
【2018年12月4日13時58分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
そう、実は2本あったのである。前々回、引き当てた「ハズレ」は、
もう1本の南側からのアクセスルートだった。「そういえば...」と今さら言っても
わざとらしいが...、でも、この「返り討ち」の時の山道の入口には「八木沢公園」
という遊具を備えた公園があった。でも、途中の山道からの俯瞰ができるのは...
【2018年10月29日9時14分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
農家が点在する田園地帯から、急な傾斜の山道に差し掛かるところに工房(?)と
あと墓地があったのである。実は南北2ルートあって、公園があるのが南側、
墓地があるのが北側のルートとのこと。“南ルート”の方が勾配が緩やかだが
山の中を上がっていくので公園まで眺望は開けないのだそうで。北側のルートは
勾配もカーブも急だが、ところどころ木々の間から“下界”を見下ろせて。
どうりで、11月の訪問時は、どれだけ気をつけて探しても、その俯瞰ポイントが
見つからなくて泣きそうになったわけである。
疑問は氷解したのだった。次に訪れる時はタクシーで「北側のルートから」と、
告げないと...。
…… ……
さて、会津高田駅まで戻ってきたものの...
次の列車は17時前。それまでに...
気になっていた撮影地を1箇所“下見”して。近くに大きなスーパーがあって、
そこで買ったパンを食べつつ、店先のベンチで一休み。このまま夕方のキハも
会津高田駅近くに見つけた撮影地で撮っても良かったのだが...
直前になって決意を固めたのだった。16時半の会津バスで向かったのは「高田橋」。
「三本松西」バス停で降りて、歩いて橋を渡りながら撮影ポイントを...
ときおり、学校帰りの高校生が自転車で通過していくだけの歩道。歩道部分の幅は
十分すぎるほどあって。
【2019年6月26日17時02分】 只見線・会津本郷-西若松
ほぼ東西に走る線路を北側から撮るわけで。光が回るのは夏至の前後の夕方に
限られることになり。でも、その時間帯に上下合わせて3本の列車が。
その先陣を切ってやって来たのが、上り第430D列車。先ほど会津若松から高田へと
向かったときの列車の折返しである。
阿賀川の流れが見えるように縦位置で。この時間帯、川には大勢の釣り人が。
そのクルマがちょっと目立ってしまうのが気になるところだが...
【2019年6月26日17時10分】 只見線・西若松-会津本郷
でも、17時というのは、そういう釣り人たちにとって“終業の合図”のような
ものだったのか、第430D列車を撮る頃から帰路に就く人が目立ち始め。
ということで、いまの第430D列車と、すぐ先の西若松駅で交換してくる下りの
第431D列車はヨコ位置で。
【2019年6月26日17時51分】 只見線・西若松-会津本郷
そこから待つこと40分、この日最後の撮影となったのが、第433D列車。
翌朝一番の上り列車の送り込みを兼ねた運用になっていて、会津坂下までの
通学列車はキハ40形4両編成。ちょうど、夕陽がキハの車体をオレンジ色に
照らしてくれて。1ヶ月前の“撃沈”、そこから見事に名誉挽回の1枚。
しかも、この季節にしか撮れない順光カットで締めくくったのだった。
高田橋バス停を18時のバスでホテルに戻ったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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でも、撮りたい列車はいろいろあって。
でも、仕事をやっつけてしまわないと大変な事態が起こるわけで...
「ことでんレトロ」も気になるが、山陽電車も非常に気になるし...
いすみ鉄道のキハにも会いに行かないと...
もう、体がいくつあっても足りない...そんな<変態鉄>である。
もちろん、こちらも“再訪”したくなっているわけで。
6月最後の只見線撮影記。
…… ……
2019年6月26日(水)晴れ
高速バス「会津夢街道1号」で会津若松入りしたのが正午、すでに午後、太陽も
西に傾いてきている。夏至を過ぎたばかりで昼の時間は長いが、とはいえ...
列車に対して南西側からカメラを構えるのが、順光になる訳で。
【2019年6月26日13時28分】 只見線・会津高田駅
西若松駅付近から会津盆地の南側をグルッと回るような感じで西へと進んできた
只見線、会津高田駅を出た直後に急カーブ、進路を北へと変えて会津坂下へと
向かっていく。14時頃だと、そのカーブの先、根岸駅との中間付近の田園地帯が
“サクラダ順光”になると期待される。
撮るのは初めてだが、何となく道は分かったつもりで。
会津高田駅を出て少し歩けば踏切を渡って線路の北側へ...
いったんは歩き出したのだが...
14時の列車の次は17時。それは別のポイントで撮ろうと思っていて。
ということで、ここでの撮影機会は ONLY ONE!!
そう思うと迷うのである。
ということで...
突如としてUターン。駅前のバス通りを若松方に少し戻れば...
そう、タクシーの営業所がある。決意したのだった。
「すみませ~ん、すぐに蓋沼森林公園の手前の所まで...」
本当は山道の途中まで、撮影地のすぐ前まで乗りたかったが、都合により
タクシーには麓の...、お墓があるあたりで待っていてもらって。
ちょっとだけ、あの急な山道を息を切らして登っていけば。
1ヶ月前と全く同じポジションにカメラをセットしたら間もなく。
根岸駅に進入してくるキハの姿。
【2019年6月26日14時00分】 只見線・根岸-会津高田
前回は水が張られた田んぼだったが、今回は緑色の絨毯を敷き詰めたような。
磐梯山はちょっとガスがかかったようなスッキリしない見え方だったので
思いっきりカットして、会津盆地の風景を切り取ってみた。
根岸駅発車から会津高田駅到着直前までを見ることができるのがこの撮影地。
【2019年6月26日14時01分】 只見線・根岸-会津高田
自分のすぐ前まで来たところで、もう1枚。
耳を澄ませばかすかにキハのエンジン音が聞こえてくるような...
眺めの良い場所なのである。
…… ……
急ぎ、カメラを仕舞って今度はラクなもの。急な坂道を下っていくと転回して
タクシーは待っていてくれた。ありがたいことに、運転手さん、往路は往路で
いったん精算、そのまま待っていてくれて、新たに乗車した扱いにしてくれて。
本来は、待ってもらっている間も料金がかかるはずだが...
その車中、<変態鉄>にとって“衝撃の事実”。
【2018年12月4日13時22分】 只見線・会津高田-根岸
昨年の12月、このときと同じようにタクシーで蓋沼森林公園入口へ。
でも、ぬぁんと...
俯瞰ポイントを発見できないまま時間切れ。急な山道を行ったり来たり、
死にそうになりながら、最後は閉ざされたゲート前からかろうじて。
思いっきり“返り討ち”にあっていたのだが...
この原因が判明。初訪問の際にあるサイトで見つけた記事に
「蓋沼森林公園に至る道は1本しか無く...」という趣旨の記述があって。
【2018年12月4日13時58分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
そう、実は2本あったのである。前々回、引き当てた「ハズレ」は、
もう1本の南側からのアクセスルートだった。「そういえば...」と今さら言っても
わざとらしいが...、でも、この「返り討ち」の時の山道の入口には「八木沢公園」
という遊具を備えた公園があった。でも、途中の山道からの俯瞰ができるのは...
【2018年10月29日9時14分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近
農家が点在する田園地帯から、急な傾斜の山道に差し掛かるところに工房(?)と
あと墓地があったのである。実は南北2ルートあって、公園があるのが南側、
墓地があるのが北側のルートとのこと。“南ルート”の方が勾配が緩やかだが
山の中を上がっていくので公園まで眺望は開けないのだそうで。北側のルートは
勾配もカーブも急だが、ところどころ木々の間から“下界”を見下ろせて。
どうりで、11月の訪問時は、どれだけ気をつけて探しても、その俯瞰ポイントが
見つからなくて泣きそうになったわけである。
疑問は氷解したのだった。次に訪れる時はタクシーで「北側のルートから」と、
告げないと...。
…… ……
さて、会津高田駅まで戻ってきたものの...
次の列車は17時前。それまでに...
気になっていた撮影地を1箇所“下見”して。近くに大きなスーパーがあって、
そこで買ったパンを食べつつ、店先のベンチで一休み。このまま夕方のキハも
会津高田駅近くに見つけた撮影地で撮っても良かったのだが...
直前になって決意を固めたのだった。16時半の会津バスで向かったのは「高田橋」。
「三本松西」バス停で降りて、歩いて橋を渡りながら撮影ポイントを...
ときおり、学校帰りの高校生が自転車で通過していくだけの歩道。歩道部分の幅は
十分すぎるほどあって。
【2019年6月26日17時02分】 只見線・会津本郷-西若松
ほぼ東西に走る線路を北側から撮るわけで。光が回るのは夏至の前後の夕方に
限られることになり。でも、その時間帯に上下合わせて3本の列車が。
その先陣を切ってやって来たのが、上り第430D列車。先ほど会津若松から高田へと
向かったときの列車の折返しである。
阿賀川の流れが見えるように縦位置で。この時間帯、川には大勢の釣り人が。
そのクルマがちょっと目立ってしまうのが気になるところだが...
【2019年6月26日17時10分】 只見線・西若松-会津本郷
でも、17時というのは、そういう釣り人たちにとって“終業の合図”のような
ものだったのか、第430D列車を撮る頃から帰路に就く人が目立ち始め。
ということで、いまの第430D列車と、すぐ先の西若松駅で交換してくる下りの
第431D列車はヨコ位置で。
【2019年6月26日17時51分】 只見線・西若松-会津本郷
そこから待つこと40分、この日最後の撮影となったのが、第433D列車。
翌朝一番の上り列車の送り込みを兼ねた運用になっていて、会津坂下までの
通学列車はキハ40形4両編成。ちょうど、夕陽がキハの車体をオレンジ色に
照らしてくれて。1ヶ月前の“撃沈”、そこから見事に名誉挽回の1枚。
しかも、この季節にしか撮れない順光カットで締めくくったのだった。
高田橋バス停を18時のバスでホテルに戻ったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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