新緑には間に合わなかったけれど...只見線キハ!!(6)只見川第3橋梁 [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]
いま気になっているのは、いすみ鉄道のキハ52 125号車。
2011年のいすみ鉄道デビュー当時の「国鉄一般型気動車色」の朱色ツートンに
塗り戻され。塗装がキレイなうちに一度は撮りに行きたいのだが、なかなか
休みが無くて。
【2012年1月29日11時25分】 いすみ鉄道・新田野-上総東
今度の日曜、会社の都合で、この日に限り全社員が事実上の“出社禁止”になり。
となれば、撮りに行きたいのだが、どうやら天気の方が...う~ん。
そのキハ52 100番台車、本来の目的は山岳ローカル用だったのだが、急行型に
単行運転可能なタイプが無かった(後に改造でキハ53形が生まれたが...)ことから、
会津線・只見線の急行列車(磐越西線の急行に併結)にも、キハ52形の単行運用が
あったはず。朱色ツートンのキハが只見川沿いを走るシーン...
いまだったら全国から<鉄>が集結して、大変なことになりそう。
そんなことを妄想しながら、5月末の只見線撮影記。
…… ……
2019年5月30日(木)晴れ
只見川第1橋梁「ビューポイント」での撮影は思っていた以上の結果になって。
前日の、蓋沼森林公園下俯瞰に続いて“会心の1枚”も撮ることができて大満足。
少し汗ばむくらいの陽気になった国道を歩いて、会津宮下駅前に戻ったのは
11時過ぎのこと。駅には戻らず、観光協会「からんころん」へ。
中のお姉さんに「あのぅ~、この先で只見川第3鉄橋を...」
鉄道写真のポイントを観光協会に聞いてみる...というのは、たぶん、ココだけ。
「あぁ、先日、行ってきました!!」と。ただ<徒歩鉄>には厳しい場所だけに
タクシーを呼んでもらうことにしたのである。それは“想定の範囲内”。
でも、そのタクシー、三島町内には無くて。隣の柳津町から配車してもらうのだが...
ぬぁんと...クルマが出払っていて、14時以降で無いと無理だとか。
【2018年12月5日11時04分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
というわけで、歩いて行くことにしたのである。とにかく、駅前の通りを道なりに...
宮下の中心街は、かつては賑わったであろう感じもするが、いまでは閑散として。
線路は左側にチラチラと見えるのだが...
三島小学校を過ぎて国道252号線の交差点を過ぎれば...
【2019年5月30日11時40分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
只見川に沿って進んでいく細い道。県道237号線だが「県道」に相応しい感じが
するのは三島中学校の付近まで。まもなく、線路が寄り添ってくると...
県道とは名ばかり。歩道と車道の区別はおろか、お世辞にも舗装状態も良いとは
言えないような細い道なのである。建物もジュースの自販機も...
“人工物”といえば、左手に見える線路と送電線くらい。まもなく、宮下ダム。
発電所関係の工事が行われているらしく、この付近だけはトラックが停車しており
作業員の姿も。
右は只見川、左手には只見線の線路を挟んで急な崖。もちろん歩く人の姿は無く
ときおり、クルマが通りかかる程度。ダムと発電所を過ぎて、だんだん不安になって。
「本当に、この先に撮影地なんてあるんだろうか!?」とすら。
さすがの<変態野郎>でも、歩いていくのを躊躇ってしまいそうな...
曲がりくねった山道は、だんだん鬱蒼とした木々に覆われ、薄暗い道に。いつしか
只見線の線路は県道と川の間に挟まるような感じになって...
発電所を過ぎて20分ほどだっただろうか。
【2019年5月30日12時17分】 福島県大沼郡金山町大字沼沢付近
小さな橋を渡ったあたり。クルマの退避スペースだろうか、少しだけ広くなった
ところで木々の間から只見川がよく見えて...
只見川第3橋梁を真横から見ることができる。そう、第3橋梁俯瞰ポイントに
徒歩で到達したのだった。ちなみに、対岸に見えるのが国道237号線。
只見線に沿って早戸、会津水沼、会津川口へと至る道路である。
ちょうど「高清水スノーシェッド」が見えている。その一画、ちょうど真向かいの
付近、斜面の木々がなくなっており、スノーシェッドの洞門の部分が見えるのだが...
1月には、あちらの国道から俯瞰したのだった。
実は、沿線自治体が中心となって、只見線を撮りに来る人たち
(<鉄>だけでなく台湾からの観光客が主なターゲット)向けに、こうした
俯瞰ポイントで周辺の木々を伐採、“ビューポイント”として整備する事業を
行っているのである。さすがに、「高清水スノーシェッド」は場所柄、大々的に
“撮影ポイント”として紹介してはいないが、木々の生長で俯瞰撮影が困難に
なっていたという地点を撮れるように数年前に伐採したのだとか...。
余談ながら、今年になってからは「第2橋梁」ヨコも“ビューポイント化”された
とのことで。
【2019年5月30日12時53分】 只見線・早戸-会津宮下
待つこと40分余り。
3連のキハがゆっくりと鉄橋を通過して行ったのだった。
対岸の国道と、川を跨ぐ送電線をカットし、只見川の川面を強調したくて...
この構図を選択したのである。川面との角度の関係だろうか。
碧色の水面にキハの姿は映らなくて...
さぁ、どうするか...
次の列車は1時間半後、この俯瞰ポイントの眺めも捨てがたいが、他の撮り方も...
迷った末、途中の県道沿いで線路にかぶりついての列車写真を撮ってみることに。
アップダウンのある薄暗い山道だが、帰りは何となく気楽なもので。
【2019年5月30日13時36分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
宮下ダムの隣...ちょうど只見線の金山トンネル入口(47.3 km)でカメラを構える
ことにしたのだった。
ちょうど、このゲートの前である。前回の訪問時、こちらではなく国道のスノー
シェッドからカメラを向けたのは、ひとえにコレのため。
そう、発電所から先の区間(早戸の手前で只見川とは分かれて会津川口へ至る)は、
冬期には除雪対象にならず、この県道自体、11月頃から連休前くらいまで閉鎖と
なるのである。「発電所がある以外、特に生活道路でもないので...」とは以前、
乗せてもらったタクシーの運転手さん。
【2019年5月30日14時34分】 只見線・会津宮下-早戸
発電所の工事の人たちが忙しく動き回るのを横目に、<変態鉄>は線路端に三脚を
立てて。ノンビリしていると14時半、定刻でキハがやって来た。
道路に対して、ちょっとだけ線路が高くなっている場所。只見線ではあまり撮らない
正面からの列車写真を撮ってみたのだった。
あとは延々と歩くだけ。いま撮ったキハが折返し、会津若松ゆきとして戻って
くるのは16時前。それに乗れれば良いのである。
それにしても5月とは思えない暑いくらいの陽気で。「県道沿いにジュースの
自販機くらいはあるだろう」と、ちょっと甘く考えていた。宮下の街中に入って
ジュースの自販機を見つけたときは嬉しかったのである。
【2019年5月30日15時17分】 只見線・会津宮下駅
というわけで、15時に会津宮下駅に到着。それにしてもよく歩いた。
第1橋梁俯瞰から歩きっぱなしの1日である。
【2019年5月30日15時52分】 只見線・会津宮下駅
駅のベンチでくつろいだら、16時前の会津若松ゆき。キハ40 2021号車は、
小牛田配置車などに多く見られた、2+1のボックスシート車。一人掛けの細いシートで
ノンビリと車窓を眺めていれば、やはり、会津坂下で大勢の高校生が。
その車内で迷いに迷ったのは「蓋沼森林公園下俯瞰」で“再々リベンジ”に
挑むべきかどうか...ということ。やはり、夕方の4連キハが陰ってしまったのは
ちょっと心残りだったのである。この日は青空が広がっており...
でも、疲れと睡魔には勝てなかった。少しでも早くホテルに戻って、ノンビリする
ことを優先したのだった。
【2019年5月30日17時19分】 只見線・会津若松駅
17時過ぎに会津若松駅。このまま運輸区に入庫する運用なのだが、なぜか方向幕は
磐越西線の「野沢」に切り替えられており。“只見線ホームに停まる野沢ゆき”
ちょっと珍しいシーンを撮ることができたのだった。
…… ……
この列車と入れ替わりで出庫してくるのが、17:41発の会津坂下ゆき。そう4連運用。
でも、17時ではじゅうぶん明るくて、単なる駅撮りになってしまうわけで...
【2019年5月30日19時38分】 只見線・会津若松駅
と、ホテルに戻ってブログを書いていたら19時半。いつしか外は真っ暗になっており。
とりあえず三脚とカメラだけ持って、走って駅へと駆けつけたのだった。
会津坂下から戻ったキハ40形4連は、続いて19:41発の会津川口ゆきとなるべく
夜の帳の下りたホームで発車を待っていたのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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2011年のいすみ鉄道デビュー当時の「国鉄一般型気動車色」の朱色ツートンに
塗り戻され。塗装がキレイなうちに一度は撮りに行きたいのだが、なかなか
休みが無くて。
【2012年1月29日11時25分】 いすみ鉄道・新田野-上総東
今度の日曜、会社の都合で、この日に限り全社員が事実上の“出社禁止”になり。
となれば、撮りに行きたいのだが、どうやら天気の方が...う~ん。
そのキハ52 100番台車、本来の目的は山岳ローカル用だったのだが、急行型に
単行運転可能なタイプが無かった(後に改造でキハ53形が生まれたが...)ことから、
会津線・只見線の急行列車(磐越西線の急行に併結)にも、キハ52形の単行運用が
あったはず。朱色ツートンのキハが只見川沿いを走るシーン...
いまだったら全国から<鉄>が集結して、大変なことになりそう。
そんなことを妄想しながら、5月末の只見線撮影記。
…… ……
2019年5月30日(木)晴れ
只見川第1橋梁「ビューポイント」での撮影は思っていた以上の結果になって。
前日の、蓋沼森林公園下俯瞰に続いて“会心の1枚”も撮ることができて大満足。
少し汗ばむくらいの陽気になった国道を歩いて、会津宮下駅前に戻ったのは
11時過ぎのこと。駅には戻らず、観光協会「からんころん」へ。
中のお姉さんに「あのぅ~、この先で只見川第3鉄橋を...」
鉄道写真のポイントを観光協会に聞いてみる...というのは、たぶん、ココだけ。
「あぁ、先日、行ってきました!!」と。ただ<徒歩鉄>には厳しい場所だけに
タクシーを呼んでもらうことにしたのである。それは“想定の範囲内”。
でも、そのタクシー、三島町内には無くて。隣の柳津町から配車してもらうのだが...
ぬぁんと...クルマが出払っていて、14時以降で無いと無理だとか。
【2018年12月5日11時04分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
というわけで、歩いて行くことにしたのである。とにかく、駅前の通りを道なりに...
宮下の中心街は、かつては賑わったであろう感じもするが、いまでは閑散として。
線路は左側にチラチラと見えるのだが...
三島小学校を過ぎて国道252号線の交差点を過ぎれば...
【2019年5月30日11時40分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
只見川に沿って進んでいく細い道。県道237号線だが「県道」に相応しい感じが
するのは三島中学校の付近まで。まもなく、線路が寄り添ってくると...
県道とは名ばかり。歩道と車道の区別はおろか、お世辞にも舗装状態も良いとは
言えないような細い道なのである。建物もジュースの自販機も...
“人工物”といえば、左手に見える線路と送電線くらい。まもなく、宮下ダム。
発電所関係の工事が行われているらしく、この付近だけはトラックが停車しており
作業員の姿も。
右は只見川、左手には只見線の線路を挟んで急な崖。もちろん歩く人の姿は無く
ときおり、クルマが通りかかる程度。ダムと発電所を過ぎて、だんだん不安になって。
「本当に、この先に撮影地なんてあるんだろうか!?」とすら。
さすがの<変態野郎>でも、歩いていくのを躊躇ってしまいそうな...
曲がりくねった山道は、だんだん鬱蒼とした木々に覆われ、薄暗い道に。いつしか
只見線の線路は県道と川の間に挟まるような感じになって...
発電所を過ぎて20分ほどだっただろうか。
【2019年5月30日12時17分】 福島県大沼郡金山町大字沼沢付近
小さな橋を渡ったあたり。クルマの退避スペースだろうか、少しだけ広くなった
ところで木々の間から只見川がよく見えて...
只見川第3橋梁を真横から見ることができる。そう、第3橋梁俯瞰ポイントに
徒歩で到達したのだった。ちなみに、対岸に見えるのが国道237号線。
只見線に沿って早戸、会津水沼、会津川口へと至る道路である。
ちょうど「高清水スノーシェッド」が見えている。その一画、ちょうど真向かいの
付近、斜面の木々がなくなっており、スノーシェッドの洞門の部分が見えるのだが...
1月には、あちらの国道から俯瞰したのだった。
実は、沿線自治体が中心となって、只見線を撮りに来る人たち
(<鉄>だけでなく台湾からの観光客が主なターゲット)向けに、こうした
俯瞰ポイントで周辺の木々を伐採、“ビューポイント”として整備する事業を
行っているのである。さすがに、「高清水スノーシェッド」は場所柄、大々的に
“撮影ポイント”として紹介してはいないが、木々の生長で俯瞰撮影が困難に
なっていたという地点を撮れるように数年前に伐採したのだとか...。
余談ながら、今年になってからは「第2橋梁」ヨコも“ビューポイント化”された
とのことで。
【2019年5月30日12時53分】 只見線・早戸-会津宮下
待つこと40分余り。
3連のキハがゆっくりと鉄橋を通過して行ったのだった。
対岸の国道と、川を跨ぐ送電線をカットし、只見川の川面を強調したくて...
この構図を選択したのである。川面との角度の関係だろうか。
碧色の水面にキハの姿は映らなくて...
さぁ、どうするか...
次の列車は1時間半後、この俯瞰ポイントの眺めも捨てがたいが、他の撮り方も...
迷った末、途中の県道沿いで線路にかぶりついての列車写真を撮ってみることに。
アップダウンのある薄暗い山道だが、帰りは何となく気楽なもので。
【2019年5月30日13時36分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
宮下ダムの隣...ちょうど只見線の金山トンネル入口(47.3 km)でカメラを構える
ことにしたのだった。
ちょうど、このゲートの前である。前回の訪問時、こちらではなく国道のスノー
シェッドからカメラを向けたのは、ひとえにコレのため。
そう、発電所から先の区間(早戸の手前で只見川とは分かれて会津川口へ至る)は、
冬期には除雪対象にならず、この県道自体、11月頃から連休前くらいまで閉鎖と
なるのである。「発電所がある以外、特に生活道路でもないので...」とは以前、
乗せてもらったタクシーの運転手さん。
【2019年5月30日14時34分】 只見線・会津宮下-早戸
発電所の工事の人たちが忙しく動き回るのを横目に、<変態鉄>は線路端に三脚を
立てて。ノンビリしていると14時半、定刻でキハがやって来た。
道路に対して、ちょっとだけ線路が高くなっている場所。只見線ではあまり撮らない
正面からの列車写真を撮ってみたのだった。
あとは延々と歩くだけ。いま撮ったキハが折返し、会津若松ゆきとして戻って
くるのは16時前。それに乗れれば良いのである。
それにしても5月とは思えない暑いくらいの陽気で。「県道沿いにジュースの
自販機くらいはあるだろう」と、ちょっと甘く考えていた。宮下の街中に入って
ジュースの自販機を見つけたときは嬉しかったのである。
【2019年5月30日15時17分】 只見線・会津宮下駅
というわけで、15時に会津宮下駅に到着。それにしてもよく歩いた。
第1橋梁俯瞰から歩きっぱなしの1日である。
【2019年5月30日15時52分】 只見線・会津宮下駅
駅のベンチでくつろいだら、16時前の会津若松ゆき。キハ40 2021号車は、
小牛田配置車などに多く見られた、2+1のボックスシート車。一人掛けの細いシートで
ノンビリと車窓を眺めていれば、やはり、会津坂下で大勢の高校生が。
その車内で迷いに迷ったのは「蓋沼森林公園下俯瞰」で“再々リベンジ”に
挑むべきかどうか...ということ。やはり、夕方の4連キハが陰ってしまったのは
ちょっと心残りだったのである。この日は青空が広がっており...
でも、疲れと睡魔には勝てなかった。少しでも早くホテルに戻って、ノンビリする
ことを優先したのだった。
【2019年5月30日17時19分】 只見線・会津若松駅
17時過ぎに会津若松駅。このまま運輸区に入庫する運用なのだが、なぜか方向幕は
磐越西線の「野沢」に切り替えられており。“只見線ホームに停まる野沢ゆき”
ちょっと珍しいシーンを撮ることができたのだった。
…… ……
この列車と入れ替わりで出庫してくるのが、17:41発の会津坂下ゆき。そう4連運用。
でも、17時ではじゅうぶん明るくて、単なる駅撮りになってしまうわけで...
【2019年5月30日19時38分】 只見線・会津若松駅
と、ホテルに戻ってブログを書いていたら19時半。いつしか外は真っ暗になっており。
とりあえず三脚とカメラだけ持って、走って駅へと駆けつけたのだった。
会津坂下から戻ったキハ40形4連は、続いて19:41発の会津川口ゆきとなるべく
夜の帳の下りたホームで発車を待っていたのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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拙ブログへのコメントありがとうございます。
2年後に只見線が全線復旧したら乗りに行きます。
会津川口で途中下車して「おふくろ」で
カツカレーミックスラーメンを食べる予定です。
by johncomeback (2019-06-20 20:24)
johncomebackさん
コメントありがとうございます。
再来年の復旧予定ですね。会津川口駅の少し先の只見川沿いの景色は「日本のスイス」などと称されるほどの美しさ...だそうで。
自分が訪れた時は浚渫工事中だったのですが...
自分も、会津川口には、また行ってきたいと思います。
by ferrum_queserasera (2019-06-21 00:30)