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新緑には間に合わなかったけれど...只見線キハ!!(2)蓋沼下俯瞰<前編> [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

明後日...というか、日付変わって明日だが、月曜日は公休日だと思っていた。
でも、土曜日の仕事中、ちょっとした会話の中で...。
実は月曜日に予定が入っていることを知ってしまったのである。調べてみたら、
確かにその連絡のメールは受けている。というわけで、どうやら20日まで連勤に
なっているみたい。何とかして休みを捩じ込みたいのだが...

そんなわけで、いつもの通り、皆さまのブログを巡回できておりません。
あと、ツイッター(@doubly0309)も事実上、放置プレーになっていて...
なかなか趣味活動に使える時間がとれない<変態鉄>。

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【2019年5月29日12時58分】 只見線・会津若松駅

そんなわけで、ブログの方は5月末の只見線撮影記。思えば、天気にも恵まれて
想定以上の結果を残せた(と思っている)撮影行だった。

“3度目の正直”、なるか!?

霧で断念、足場が見つからず断念...、そして...
「蓋沼森林公園俯瞰」、そのチャンスは、初日にいきなりやって来た。

……  ……

2019年5月29日(水)晴れ

12時過ぎに高速バスで会津若松駅前に到着した<変態鉄>、ホテルに荷物だけ
預けたら、さっそく、カメラを持って出かけるのである。

ちょっとだけ駅撮りを楽しんだ後は、会津若松駅 13:07発の第427D列車。
ぬぁんと、この前の下り列車は7:37発の第425D列車、そう、只見線の利用者自体、
会津坂下にある高校に通う学生と観光客だけになってきており。

朝の通学列車の後は午後まで設定がなく。そのあたり、ダイヤ設定にも如実に
現れているような。それはさておき...

13時のキハの車内は観光客と思しき数名だけ。夏を思わせる真っ青な空。
只見川に寄り添うのは会津柳津駅を出てから。それまでは会津盆地の南の縁を
グルッと回るように会津坂下へと向かっていく。

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【2019年5月29日13時27分】 只見線・会津高田駅

西若松駅を出て阿賀川(大川)の鉄橋を渡れば会津若松市から会津美里町に入って
線路の両側には見渡す限りの水田が広がるわけで。

降り立ったのは会津高田駅である。

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【2019年5月29日13時27分】 只見線・会津高田駅

片面ホームの無人駅。向かい側にはホームの跡が残っており、遠い昔は交換設備が
あったことがわかる。只見線の他の駅と同様、簡易駅舎に建て替えられていて
簡素な待合室があるだけ。その中に掲示されている発車時刻表である。

さぁ、撮影地に急がないと。そのあとの列車は17時前まで無いのである。

そう、晴れれば絶対にココ!! と決めていた撮影地。
昨秋2度の“撃沈”。1度目は濃い霧に閉ざされて何も見えず。さらに激しい雨も。
2度目は、撮影地の“足場”が分からず苦し紛れの1枚を撮るしかなかった。

しかも、例年、11月から4月までは撮影地までの道路が除雪対象を外れるために
閉鎖されており、撮影地に近づくことも困難なのである。それが蓋沼森林公園俯瞰。
晴れた午後に絶対、訪れたいと思っていた。

実は今回の撮影行、この蓋沼公園俯瞰の“リベンジ”に全てを賭けていたのである。
まさか初日から、こんなチャンスが巡ってくるとは全く予想していなかった。
はやる気持ちを抑えて。駅を出て蓋沼方面とは反対側、駅前の通りを若松市街方面に
2~3分ほど歩くと、タクシーの営業所が見えてくるのである。

「蓋沼森林公園の手前の...」、只見線を撮りに来たと告げると、やはり、時折、
<鉄>を乗せることがあるのだとか。幸い、その撮影ポイントがどの辺にあるのかまで
ご存じの運転手さんだった。「もっと上で撮られる方もいますし、このあたりで...」

……  ……

ヘアピンカーブの山道の途中。鬱蒼とした木々がそこだけ少し隙間になっていて。
ガードレールの間にちょっとだけ踏み固められた場所を発見。そう、これぞ、
この地点が撮影スポットであることを示す証拠とみて良い。

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【2019年5月29日14時28分】 福島県大沼郡会津美里町八木沢付近

眼前に広がる光景。コレこそが、撮りたかった景色である。タクシーが帰ると
誰も通らない薄暗い山道の途中なのだが...

眼下には会津盆地の水田地帯、奥には若松市街地、さらにはその先に会津磐梯山の
特徴的な山容がクッキリと見えていて。

さっそく、カメラをセット。まもなく上りのキハがやってくる。12時過ぎに
会津川口駅を出発した会津若松ゆき、第428D列車である。

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【2019年5月29日14時00分】 只見線・根岸-会津高田

山並みをカットして、列車の姿を少しでも大きく写すか、列車は見えづらくなっても
この景色を大きく取り入れるか...

迷った末に磐梯山が見えるように中望遠域(148 mm)にて。
田植えが済んだばかりだろうか、まだ水が入って青く見える水田地帯。
白地に緑帯の“東北色”キハ40形3連は思った以上に存在感を発揮してくれて。

視界には根岸駅から会津高田駅近くまで、かなり長い間、列車の姿を捉えることが
できる訳で。“本命”のカットを撮り終えたら、すぐにカメラを三脚から外して...

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【2019年5月29日14時00分】 只見線・根岸-会津高田

今度は縦位置で。遠くに見えているのは会津若松市街地、美里町域の水田地帯と
広がりを持った景色である。<変態鉄>としては結構、気に入っている1枚である。

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【2019年5月29日14時00分】 只見線・根岸-会津高田

根岸駅からほぼ一直線に南に向かって走った後、カーブ。進路を東に変えたら
会津高田駅に到着である。その直前までこの地点から見渡せるのである。

手応え十分!! 3連のキハが視界から消えていくと、カメラの画像を確認して。

でも...

そう、次の列車は17時まで無いのである。<変態鉄>のいる山道は蓋沼森林公園に
向かうだけの1本道。途中には商店はおろか、民家も自動販売機すら無いのである。
本当に何もない所。ケータイのネット接続(iモード)も、モバイルルーターも...
音声通話の電波は来ているようだが、ネット接続はことごとく「圏外」なのである。

誰も通りかからない山道で。コレには参った~ぁ。

本当に「どうしよ~」といった感じ。

ただ、なぜかこういうときだけアタマが冴えているのが<変態鉄>。
iモードもWifiもダメであっても、それとは関係なくTVの電波が来ていれば
ワンセグなら視られる筈である。山の中とはいえ、さすがにTVは...

ちょうど午後の情報番組の時間帯。登戸駅近くで起きた通り魔事件の話題が
続いていた。誰も来ない場所なのを良いことにスピーカーから音声も出して。
TVを視ながら過ごしたのである。それでも次の列車まであと1時間以上...

……  ……

長かった。いや、ホントに長かった。いよいよである。

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【2019年5月29日16時48分】 只見線・根岸駅付近

左隅、木々の間にかろうじて見えているのは根岸駅である。こちらも片面ホームの
田んぼの中の無人駅。そこに停車中なのは、第430D列車。実に3時間ぶりの列車
なのである。

27_DPP_00005701.JPG
【2019年5月29日16時49分】 只見線・根岸-会津高田

時刻はまもなく17時。陽の長い季節とはいえ、太陽はだいぶ西に傾いており...

ということは、日の入り直前の時間に...

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【2019年5月29日16時50分】 只見線・根岸-会津高田

そう、この蓋沼森林公園俯瞰、夕方のキハで“ギラリ”が狙える場所として
有名な地点でもある。そのタイミングが一番、合っているとされるのが5月の最終週。

ということで、この日の撮影、これから日の入りまでの時刻にやってくる列車たちが
最も撮りたかった被写体なのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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