令和の「ことでんレトロ」(15)讃岐で情熱の赤。<琴平線 その1> [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]
今年の自分。1月、正月休みがあけるとともに不動産屋さんへ行って。
2月にいまの部屋に入居したのだった。あのドタバタが、ついこの前のようにも
思うのだが、この部屋での生活も丸4ヶ月。
通勤の井の頭線、ふと線路際を眺めたら紫陽花の花が咲き始めていた。
井の頭線では線路に沿って紫陽花が植栽されており。花の時期が終わると
保線作業員さんが剪定しているのを見かける。この時期になると一斉に花をつけ。
東松原駅のライトアップなど、毎年恒例の、夏の訪れを告げる風物詩にもなりつつ
あって。毎年、線路際の紫陽花が咲き始めると、夏の訪れを感じずにいられない
<変態鉄>なのである。
さて、それでも引き続き、5月4日の「ことでん」、高松琴平電鉄の撮影記。
…… ……
2019年5月4日(土)晴れ
「ことでん」は1,435 mm軌間。関西の大手私鉄には珍しくない。だから、昔は
関西方面の私鉄からの譲受車もいたのだが、現在は、京急からの車輌が最多勢力。
その京急、羽田空港へのアクセス手段として、モノレールと競合関係。浜松町からの
モノレールはすでに空港アクセスとしての歴史は半世紀以上。
だから、沿線だけではなく空港がある、空港アクセスを担うバスや電車に積極的に
広告を出している。2年近く前だろうか、「ことでん」にも京急のラッピング車が。
【2019年5月4日10時10分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
自分が撮ったことがあるものだけでも、同じデザインのラッピング車は
大阪モノレールなど、他にも見たことがあったのだが...
でも、「ことでん」の京急ラッピングが注目されることになったのは、京急からの
譲渡車に京急カラーのラッピングという出で立ち。ただ、ちょっと残念だったのは
現行の京急電車のデザインだった点。
色調も窓回りの塗り分けも、「初代・京急1000形」には“似て非なるもの”。
“京急っぽくて京急じゃない”塗色の1080形の登場は“正しい京急カラーが...”
という<鉄>の心に火を付けた...のか、どうかは定かでないが、その翌年、
「還暦の赤い電車」としてクラウドファンディングにより、多くの<鉄>の妄想が
実現することになったわけで。
設備の関係で2両編成しか入れない長尾線と違って、琴平線は4両編成の運用もあり。
長尾線の特別運行を終えて、いったん仏生山の車庫に入った「還暦の赤」、
しばらくして、もう一度、出庫。琴電琴平まで2往復することになっていた。
瓦町 FLAG から続くデッキの先端でプチ俯瞰撮影した後は...
【2019年5月4日10時03分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
10時に仏生山駅に着いたのだった。
すでに、先ほど撮った「還暦の赤い電車」は東側の留置線に入っており。
手前側が京急の広告ラッピング車、隣で貫通扉を開けて待っているのが
「還暦の赤い電車」である。いずれも、ことでん1080形、もと京急1000形である。
【2019年5月4日10時03分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
そんな姿を撮っていると、後ろ(太田側)の欠き取りホームのところに
留置されていた1070形が動き出したのだった。こちらは、レトロ電車を除けば
最古参の電車となって。もと京急(旧)600形、現在の2100形の2世代前の快速特急
の車輌だった。非貫通流線型のスピード感のあるカッコいい“顔”だったが、
ことでんへの譲渡時に貫通型に改造され、京急からの譲渡車では、唯一、京急時代
から大きく変化している車輌なのである。
平日を中心に、琴平線では一部電車が4両編成に増結される。そのときの増結側の
2両として使われるくらいになっており、自分はイベント時以外にこの電車に
乗り合わせたことが無いのである。
【2019年5月4日10時04分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
そんな“レアキャラ”がいったん太田側に前進して...
すぐに転線して戻ってくるのである。そう、その先には...
【2019年5月4日10時05分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
“還暦の赤”が待っているのである。
【2019年5月4日10時05分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
多くの“ギャラリー”たちに見守られて、乗務員さんの手際の良い作業で増結作業は
すぐに完了。いよいよ、“還暦の京急コンビ”による特別運行が始まるのである。
確かに、1080形+1070形の4連というのは、琴平線では通常も珍しくない編成。
1081-1082号車「還暦の赤い電車」だって4連運行にも入るので、この編成自体は
確率の問題で実現するものであって...、地元の<鉄>にとっては珍しいモのでは
無いのかも知れないが、遠くから来ている<変態鉄>にとっては実に貴重なシーン。
それを撮るべく、先行の琴電琴平ゆきで向かったのは羽床駅だった。
そう、超定番のあの踏切脇である。近くに養豚場(?)があり、風向きが風向きなら
どんなイベント運転で多くの<鉄>が集結していても、皆さん、無言になる...
あの踏切である。
…… ……
やはり皆さん、考えることは同じようで。片面ホームの無人駅、電車が到着すると
その狭いホーム上には三脚とカメラを担いだ<鉄>たちで溢れかえって。
駅からすぐ目と鼻の先の踏切なのだが...
道は思いっきり迂回していて。少しでも良いポジションを取ろうと、皆さん、少し
早歩きになるのである。自分は正面がちに撮りたいと思っていた。
【2019年5月4日10時59分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床-滝宮(後追い)
ちょっと下がってサイドがちに狙う人が多かったようで、<変態鉄>にとっての
ベストポジションは空いていたのだった。周囲を見回せば数十名の<鉄>が集結。
その中には、他線のイベントや撮影で顔見知りになった人も居て...
ご挨拶しながらの撮影となったのだった。まずは、乗ってきた電車が2つ先の岡田駅
ですれ違う、高松築港ゆきの上り電車。
【2019年5月4日11時14分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床
続いて下りの琴電琴平ゆき。今度はもと京王5000形の1100形。今度はちょっと
ズームを望遠側に回して。左側、列車の奥に見えていた住宅をカットしようと。
でも、この構図では、ちょっと串パン気味になってしまって...
【2019年5月4日11時29分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床-滝宮(後追い)
悩みに悩んで微調整を繰り返すのが<変態鉄>の“ルーティン”!?
大抵は、何か1つに拘りすぎるあまり、他がおろそかになって撮った後に後悔する
だけなのだが...、でも、撮るまでずっと悩みが絶えないのである。
最後の試し撮りになったのは、乗ってきた電車の折返し。綾川町ラッピングの
1200形だった。これが隣の滝宮駅で“還暦の赤”と交換するわけで。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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2月にいまの部屋に入居したのだった。あのドタバタが、ついこの前のようにも
思うのだが、この部屋での生活も丸4ヶ月。
通勤の井の頭線、ふと線路際を眺めたら紫陽花の花が咲き始めていた。
井の頭線では線路に沿って紫陽花が植栽されており。花の時期が終わると
保線作業員さんが剪定しているのを見かける。この時期になると一斉に花をつけ。
東松原駅のライトアップなど、毎年恒例の、夏の訪れを告げる風物詩にもなりつつ
あって。毎年、線路際の紫陽花が咲き始めると、夏の訪れを感じずにいられない
<変態鉄>なのである。
さて、それでも引き続き、5月4日の「ことでん」、高松琴平電鉄の撮影記。
…… ……
2019年5月4日(土)晴れ
「ことでん」は1,435 mm軌間。関西の大手私鉄には珍しくない。だから、昔は
関西方面の私鉄からの譲受車もいたのだが、現在は、京急からの車輌が最多勢力。
その京急、羽田空港へのアクセス手段として、モノレールと競合関係。浜松町からの
モノレールはすでに空港アクセスとしての歴史は半世紀以上。
だから、沿線だけではなく空港がある、空港アクセスを担うバスや電車に積極的に
広告を出している。2年近く前だろうか、「ことでん」にも京急のラッピング車が。
【2019年5月4日10時10分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
自分が撮ったことがあるものだけでも、同じデザインのラッピング車は
大阪モノレールなど、他にも見たことがあったのだが...
でも、「ことでん」の京急ラッピングが注目されることになったのは、京急からの
譲渡車に京急カラーのラッピングという出で立ち。ただ、ちょっと残念だったのは
現行の京急電車のデザインだった点。
色調も窓回りの塗り分けも、「初代・京急1000形」には“似て非なるもの”。
“京急っぽくて京急じゃない”塗色の1080形の登場は“正しい京急カラーが...”
という<鉄>の心に火を付けた...のか、どうかは定かでないが、その翌年、
「還暦の赤い電車」としてクラウドファンディングにより、多くの<鉄>の妄想が
実現することになったわけで。
設備の関係で2両編成しか入れない長尾線と違って、琴平線は4両編成の運用もあり。
長尾線の特別運行を終えて、いったん仏生山の車庫に入った「還暦の赤」、
しばらくして、もう一度、出庫。琴電琴平まで2往復することになっていた。
瓦町 FLAG から続くデッキの先端でプチ俯瞰撮影した後は...
【2019年5月4日10時03分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
10時に仏生山駅に着いたのだった。
すでに、先ほど撮った「還暦の赤い電車」は東側の留置線に入っており。
手前側が京急の広告ラッピング車、隣で貫通扉を開けて待っているのが
「還暦の赤い電車」である。いずれも、ことでん1080形、もと京急1000形である。
【2019年5月4日10時03分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
そんな姿を撮っていると、後ろ(太田側)の欠き取りホームのところに
留置されていた1070形が動き出したのだった。こちらは、レトロ電車を除けば
最古参の電車となって。もと京急(旧)600形、現在の2100形の2世代前の快速特急
の車輌だった。非貫通流線型のスピード感のあるカッコいい“顔”だったが、
ことでんへの譲渡時に貫通型に改造され、京急からの譲渡車では、唯一、京急時代
から大きく変化している車輌なのである。
平日を中心に、琴平線では一部電車が4両編成に増結される。そのときの増結側の
2両として使われるくらいになっており、自分はイベント時以外にこの電車に
乗り合わせたことが無いのである。
【2019年5月4日10時04分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
そんな“レアキャラ”がいったん太田側に前進して...
すぐに転線して戻ってくるのである。そう、その先には...
【2019年5月4日10時05分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
“還暦の赤”が待っているのである。
【2019年5月4日10時05分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
多くの“ギャラリー”たちに見守られて、乗務員さんの手際の良い作業で増結作業は
すぐに完了。いよいよ、“還暦の京急コンビ”による特別運行が始まるのである。
確かに、1080形+1070形の4連というのは、琴平線では通常も珍しくない編成。
1081-1082号車「還暦の赤い電車」だって4連運行にも入るので、この編成自体は
確率の問題で実現するものであって...、地元の<鉄>にとっては珍しいモのでは
無いのかも知れないが、遠くから来ている<変態鉄>にとっては実に貴重なシーン。
それを撮るべく、先行の琴電琴平ゆきで向かったのは羽床駅だった。
そう、超定番のあの踏切脇である。近くに養豚場(?)があり、風向きが風向きなら
どんなイベント運転で多くの<鉄>が集結していても、皆さん、無言になる...
あの踏切である。
…… ……
やはり皆さん、考えることは同じようで。片面ホームの無人駅、電車が到着すると
その狭いホーム上には三脚とカメラを担いだ<鉄>たちで溢れかえって。
駅からすぐ目と鼻の先の踏切なのだが...
道は思いっきり迂回していて。少しでも良いポジションを取ろうと、皆さん、少し
早歩きになるのである。自分は正面がちに撮りたいと思っていた。
【2019年5月4日10時59分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床-滝宮(後追い)
ちょっと下がってサイドがちに狙う人が多かったようで、<変態鉄>にとっての
ベストポジションは空いていたのだった。周囲を見回せば数十名の<鉄>が集結。
その中には、他線のイベントや撮影で顔見知りになった人も居て...
ご挨拶しながらの撮影となったのだった。まずは、乗ってきた電車が2つ先の岡田駅
ですれ違う、高松築港ゆきの上り電車。
【2019年5月4日11時14分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床
続いて下りの琴電琴平ゆき。今度はもと京王5000形の1100形。今度はちょっと
ズームを望遠側に回して。左側、列車の奥に見えていた住宅をカットしようと。
でも、この構図では、ちょっと串パン気味になってしまって...
【2019年5月4日11時29分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床-滝宮(後追い)
悩みに悩んで微調整を繰り返すのが<変態鉄>の“ルーティン”!?
大抵は、何か1つに拘りすぎるあまり、他がおろそかになって撮った後に後悔する
だけなのだが...、でも、撮るまでずっと悩みが絶えないのである。
最後の試し撮りになったのは、乗ってきた電車の折返し。綾川町ラッピングの
1200形だった。これが隣の滝宮駅で“還暦の赤”と交換するわけで。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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