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令和の「ことでんレトロ」(13)讃岐で情熱の赤。<長尾線 その1> [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]

日付変わって昨日。土曜日は仕事でバタバタしていて。まさかの展開。
幕内最高優勝は朝乃山関。富山県富山市出身というのも。
隣の石川県は横綱 輪島を始め数多くの関取を輩出しているが富山県出身は...。

よく“平幕優勝した力士は大成しない”みたいなことを言う人もいるが、約60年前
役力士になった経験がないまま優勝したのは、佐田の山、後の横綱である。
40回以上優勝を重ねて一時代を築いた横綱に衰えが見え始めている今こそ、
新しい世代がどうなっていくのか、<鉄>であるのと同時に大相撲ファンである
<変態鉄>としては、非常に興味深く視ているのである。

そんな「三役経験のない力士の平幕優勝」は約60年ぶり。ちょうどそんな時代に
製造された車輌が、5月4日の「ことでん」のイベントの“主役”だった。

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【2019年5月4日5時56分】 高松琴平電鉄長尾線・瓦町駅付近

現在の「ことでん」、他線と接続のない志度線だけは大型車の入線ができず
名古屋の地下鉄からの譲受車で統一されている。長尾線と琴平線は18 m車が主力。
その中でも最多勢力なのは京急からの譲受車。

京急といえば、バーミリオンに白帯の塗色だが、路線別に車体カラーを決めている
「ことでん」では琴平線の黄色と長尾線の緑色。“京急色”の復活を願う<鉄>は
少なくなかったが、なかなか実現しなかったのである。

それが昨年の「ことでん貸切乗車団」の関係者によるクラウドファンディングで。
京急1000形60周年を記念した「還暦の赤い電車」として2両編成1本が甦り。
3月の、お披露目運転は残念ながら雨の中(→ こちら)。

でも、5月4日はこの編成が“主役”として...
……  ……

この日、最大の“イベント”は朝の長尾線を1往復する臨時運行。

お昼からは琴平線でのイベント運転が予定され。もちろん、琴平線では定期運用に
使用されているため、そう珍しいものではないのだが、地元ではない<変態鉄>に
とっては、この編成の運用が完全に分かる中での撮影とあっては...

2019年5月4日(土)晴れ

朝の長尾線、土休日ダイヤでは運転間隔が...。どうしても早めに現地入りしたくて。
瓦町駅を6:21発の長尾ゆき、初電で“出撃”と決めたのだった。

ホテルはJR高徳線の栗林駅の北側。300 mほど歩けば観光通に出て。そのすぐ北側に
ことでん長尾線の踏切。ちょうど瓦町駅を出て左に急カーブを切ったあたり。

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【2019年5月4日5時59分】 高松琴平電鉄長尾線・瓦町駅付近

長尾線電車の配置も仏生山車両所だが、この付近の側線にいつも長尾線の予備車が
停まっているのである。“還暦の赤い電車”も昨晩かこの早朝のうちに瓦町まで
回送されてきており。

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【2019年5月4日5時59分】 高松琴平電鉄長尾線・瓦町駅付近

まだ、朝6時前。東京に比べて30分ほど日の出の遅い高松。高層マンションに
囲まれた瓦町駅周辺は線路までは光が届かずに。

パンタを下げたまま留置されている1081-1082編成「還暦の赤い電車」である。

その後ろに「FLAG」の看板が見えている。そこが瓦町駅。
<変態鉄>が、この目で初めて「琴電」を見たとき、初訪問はちょうど「そごう」
デパートがオープンして間もない頃だった。

そう、あの(← どの!?)瓦町駅は鉄道雑誌の写真で見て「いつか行きたい」と
思っているうちに...、間に合わなかった世代なのである。

そんなFLAGの2階が現在の瓦町駅。

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窓口で「改元記念 2日フリーきっぷ」を購入。
ちなみに1日フリーきっぷが、1,230円。こちらは2日間で2,400円。

これは<ケチ鉄>としても買うしか無かったのである。
“令和”を迎え、たぶn乗車券の主流はICカードに。と、同時に今後「きっぷ」
という概念自体が無くなりそう。そう、ネット予約によるチケットレスの進行で
“紙のきっぷ”自体が「歴史上の事実」になりそうな気がするわけで。

そんな時代になっても、「ことでん」ではきっぷに入鋏してくれるのである。
鋏痕のバリエーションが少ないのがちょっと残念だが、それでも...

さて、ちょうど改元から4日。

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【2019年5月4日6時08分】 高松琴平電鉄志度線・瓦町駅

30年あまりの“平成”の時代、その「ことでん」の歩みが。

「平成13年 民事再生法の適用」

この駅ビルこそが平成の「ことでん」にとっていろいろな意味で大きな存在だった
はずである。瓦町駅を駅ビル化するために志度線が琴平線・長尾線と分断された。

それとともに「そごう」デパートの誘致...、直後にその経営破綻。
それが琴電の経営にも影を落とし。そんな歴史を隠さずに...。
駅ビル化に伴い、琴平線・長尾線のホームからは長い通路、動く歩道を進んで
志度線ホームへと至るわけで。その通路に改元を記念した展示が行われていた。

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【2019年5月4日6時08分】 高松琴平電鉄志度線・瓦町駅

あとは全国の鉄道各社の平成への改元、その際の記念乗車券類の展示である。
昭和が平成になった当時、日本経済も好調そのもの...というかバブルに沸いていた
時代だったわけで。<変態鉄>が小学生から中学生になる頃の時代である。

……  ……

そんなわけで、志度線ホームへの連絡通路で時間を潰してから、6:21発の長尾ゆき。

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【2019年5月4日6時52分】 高松琴平電鉄長尾線・公文明駅

車内は地元客よりも、明らかに“同業者さん”とわかる人たちで。
多くの人が白山駅あたりで降りるのを尻目に、<変態鉄>が降り立ったのは
終点・長尾駅の1つ手前。難読駅として知られる「公文明」だった。

ここと隣の長尾駅の間にある小さな鉄橋が昔から知られた撮影地。

でも...

<変態鉄>が訪れたのは、まだレトロ電車が増結車として定期運用に入っていた
そんな時期のこと。そのときに撮った記憶があるのだが...

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【2019年5月4日7時06分】 高松琴平電鉄長尾線・長尾-公文明

ぬぁんと...

18メートル級車輌2両では鉄橋上にうまく収まらず...

「どうしよう」と、なったのである。こういうときに<徒歩鉄>は辛い。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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