令和の「ことでんレトロ」(12)レトロ電車4両運行 <前半戦 その2> [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]
普段、東京で暮らしているとその便利さというのは、なかなか感じないのだが...
“出撃先”でその便利さを、身にしみて実感する機会が、ここ最近、何度か。
今日はそんな話題。
【2019年5月3日11時33分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
次の“出撃”が迫っているのだが、相変わらず、拙ブログは5月3日の
「ことでんレトロ」撮影記。“レトロ4連”は絶対に撮り逃したくない被写体。
今回は、荷物が重くなるのは極力避けたい<徒歩鉄>ながら、今回は
ズームレンズ3本、カメラ2台という異例の“重装備”で出かけたのだった。
それは何と言っても、ミラーレス“EOS RP”のバッテリーのスタミナ不足にある。
カタログ値でフル充電での撮影可能枚数が200枚余り。でも、鉄道写真の場合、
お目当ての列車が来る前に構図の確認とかピントの確認とか...意外と試し撮りの
カットを撮っているもので、そうなると200コマなどあっという間なのである。
ということで予備のバッテリーも買ったのだが...
…… ……
2019年5月3日(金)晴れ
【2019年5月3日14時27分】 高松琴平電鉄琴平線・羽間駅
14時過ぎ、<変態鉄>がやって来たのは羽間駅だった。
そう、先ほど下りレトロを撮った円座駅以来、実はトイレに行きたくて...
羽間駅なら駅前にドライブインのような喫茶店のような店舗があったはずだと...
そこでトイレを済ませて、駅至近の灌漑用ため池のほとりからサイドがちに撮る
構図でレトロ4連を撮ろうと思っていた。
でも...
そのお店の前には「定休日」の看板。う~ん、どうしよう...
コンビニなどありそうにない場所。土器川鉄橋をこえて隣の榎井駅の近くの
スーパーでトイレを借りようと、それだけの理由...でも、当時の自分としては
必死の思いで撮影地は榎井駅手前の...土器川鉄橋周辺にしようと予定変更。
踏切を越えて高架の国道32号線バイパスを潜ると、あとは線路を右手に見ながら...
このあたりの築堤でも良い感じで撮れるのだそうだが、その撮影地をチェックする
ほどの余裕があろう筈もなく。
土器川にかかる祓川橋を渡って少し行ったところのスーパーへ。ホッと一息。
ようやく気分は落ち着いたものの、折返しの上りレトロ4連まで時間が無くて。
そのスーパーのすぐ先で県道が、ことでんの線路をオーバークロスしており、
その陸橋の榎井側は順光側に畑が広がっていて。
【2019年5月3日15時06分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間
讃岐平野はそもそも雨の少ない気候だけに稲...水田はそれほど多くはなくて
ことでん沿線も麦畑が広がっている。5月だとちょうど麦は収穫間近な感じで。
広大な麦畑が一面、まさに黄金色に光っているのである。それを前景にレトロを...
と、思って、その場所にやって来てみたら<変態鉄>の記憶違いだった。
麦畑は榎井駅寄りに、ちょっと4連をサイドから撮るのは難しい幅しかなくて。
昨年、迷った末に他の地点に移動した...という思い出の地、1年ぶりに訪れた
その場所は、ぬぁんと、一面の「ネギ畑」、残念ながら「ムギ畑」ではなくて。
琴平方には青いビニールシート、築港側には、ことでんならではの第4種踏切。
意外と難しい場所だが...
【2019年5月3日15時13分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間
「やってしまった...」、ああ、“撃沈”である。あと1 mだけ手前でシャッターを
切りたかった。0コンマ何秒の世界の話だが、シャッターを切るのが遅かった。
先頭に立つ500号車の運転台がちょうどコンクリート架線柱に引っかかっていて。
「でも、下りの香東川鉄橋も撮れたし、何と言っても午前中の撮影会が...」
まさか、この2日後に“レトロ廃車計画”を知ることになるとは予想だにしなかった
このとき。「また来年にでも撮れれば...」と気楽なものだった。
【2019年5月3日15時45分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井駅
だから、撃沈ではあったものの、気持ちとしては翌日以降の撮影に向けて
切り替えできていた。
そして、16時前の高松築港ゆきで...
…… ……
ここからが冒頭の話題。
“RP”のバッテリーは2本をフル充電しておいて1日中もつかどうかギリギリの線。
そう思っていたのが、高松のホテルに到着して、予め自宅から宅急便で送っておいた
荷物を開けて...
愕然としてしまったのは“RP”のバッテリーに使う専用の充電器が入っていなかった
ということ。宅急便で発送する荷物に入れようと、充電器を取り出した記憶はあるが
それをバッグに詰めず、そのまま部屋に置いて...う~ん。何という不覚。
そんなことに気づいたのが5月2日の夕方。
急いでネットで「高松市 カメラ屋」などと検索して。ホテルから徒歩15分ほどの
ところに某チェーン店の店舗があることを発見。延々、歩いて向かったが...
最近の「カメラ屋さん」というのは機材関係をあまり扱っておらず。デジカメや
スマホで撮った写真をアルバム加工したり、大きく引き伸ばしてパネルにしたり...
むしろ“印刷屋さん”的な。ダメ元でレジで聞いてみても...
「このあたりで、そういう充電器とか扱うような店って...??」、粘る<変態鉄>。
「いやぁ~、無いですね!!」と素っ気なく。すっかり暮れた瓦町、
繁華街の定食屋さんで夕食を...、食べながら、アタマの中に一筋の光が...
慌ててタブレット端末を取り出して検索したのが「家電量販店 高松」。
そう、普段、新宿でよく訪れる“ヨドバシ”だって「カメラ店」では無く、
いまや「家電量販店」のカテゴリー。
予想通り、クルマで行くことが前提の郊外型店舗が中心だったが、
♪ 新製品が安い~~~
の“高松本店”は「ことでん太田駅から徒歩20分」、頑張れば徒歩アクセス可能。
夜の瓦町の商店街を歩きながらケータイでお店に電話してみると...
わざわざ在庫を確認して折返しの電話をくれて。
「1つだけ在庫ありました!!」、何と、それをわざわざ取り置いてくれるとのことで。
【2019年5月3日17時38分】 香川県高松市太田上町付近
ネットで調べた情報では「太田駅から徒歩20分」、でも、店舗周辺の地図には
どこかで聞いたような名前が...。そう、ことでん琴平線の電車に乗っていて
太田駅に近づくと車掌さんの車内放送。「サンメッセ方面のバスは乗り換え」
ことでんバス「サンメッセ太田線」を調べてみると、お店の近くを通りそうで。
17時過ぎ、無事、お目当ての充電器を手にすることができたのだった。
帰りのバスは、すんでのところで行ってしまって。何もないバス停で30分の
待ちぼうけ。18時前に太田駅に戻ってきたのだった。
【2019年5月3日17時39分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-三条
バス停は太田駅北側の踏切のすぐ近く。昨年まで、午前中のレトロ電車、
特に仏生山から出庫して高松築港に向かう送り込み便を撮るのは、この太田駅周辺の
直線区間がちょうど良かった。
というのも、ことでん琴平線は遠い昔から、ずっと「いつか複線にする」という
構想があって。いまの単線の線路の東側には、複線用地として空き地がずっと
続いていたのである。
【2019年5月3日17時39分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-三条
2年後、2021年春を目途に栗林公園-仏生山間が、とうとう、複線化されることに
決まって、その工事が始まったのである。雑草が生えていても地元の方々の通路
として、また、<鉄>のお気軽撮影地として事実上、開放されていた土地は
一気に舗装され一部ではバラストが敷かれており、特に国道11号線の立体交差の
付近はすでにレールの敷設作業も始まっており。
ちなみに、その複線化と前後して太田-三条の、ちょうど国道11号線との
立体交差の高架の上に新駅ができることも決まっている。高松市の発表では
その「太田下町」の交差点付近に駅に接続するバスターミナルができる予定で。
高松駅前から出発して徳島・本州方面へと向かう高速バスが高松中央ICの前に
停車するバス停になる予定で。市立病院の移転から始まって、琴平線沿線が
激変しそうな感じなのである。その複線用地の捻出と増発用車輌の確保
(仏生山工場の業務量増加)というのも、「レトロ電車廃車計画」の背景にある...
ということにもなりそう。
…… ……
【2019年5月3日17時43分】 高松琴平電鉄琴平線・太田駅
再び太田駅から高松築港ゆき。
片原町駅で下車していつものうどん屋さん。
【2019年5月3日18時43分】 高松琴平電鉄琴平線・高松築港駅
すっかり暗くなった19時前、高松築港駅から「京急ラッピング」で帰路に
就くのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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“出撃先”でその便利さを、身にしみて実感する機会が、ここ最近、何度か。
今日はそんな話題。
【2019年5月3日11時33分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
次の“出撃”が迫っているのだが、相変わらず、拙ブログは5月3日の
「ことでんレトロ」撮影記。“レトロ4連”は絶対に撮り逃したくない被写体。
今回は、荷物が重くなるのは極力避けたい<徒歩鉄>ながら、今回は
ズームレンズ3本、カメラ2台という異例の“重装備”で出かけたのだった。
それは何と言っても、ミラーレス“EOS RP”のバッテリーのスタミナ不足にある。
カタログ値でフル充電での撮影可能枚数が200枚余り。でも、鉄道写真の場合、
お目当ての列車が来る前に構図の確認とかピントの確認とか...意外と試し撮りの
カットを撮っているもので、そうなると200コマなどあっという間なのである。
ということで予備のバッテリーも買ったのだが...
…… ……
2019年5月3日(金)晴れ
【2019年5月3日14時27分】 高松琴平電鉄琴平線・羽間駅
14時過ぎ、<変態鉄>がやって来たのは羽間駅だった。
そう、先ほど下りレトロを撮った円座駅以来、実はトイレに行きたくて...
羽間駅なら駅前にドライブインのような喫茶店のような店舗があったはずだと...
そこでトイレを済ませて、駅至近の灌漑用ため池のほとりからサイドがちに撮る
構図でレトロ4連を撮ろうと思っていた。
でも...
そのお店の前には「定休日」の看板。う~ん、どうしよう...
コンビニなどありそうにない場所。土器川鉄橋をこえて隣の榎井駅の近くの
スーパーでトイレを借りようと、それだけの理由...でも、当時の自分としては
必死の思いで撮影地は榎井駅手前の...土器川鉄橋周辺にしようと予定変更。
踏切を越えて高架の国道32号線バイパスを潜ると、あとは線路を右手に見ながら...
このあたりの築堤でも良い感じで撮れるのだそうだが、その撮影地をチェックする
ほどの余裕があろう筈もなく。
土器川にかかる祓川橋を渡って少し行ったところのスーパーへ。ホッと一息。
ようやく気分は落ち着いたものの、折返しの上りレトロ4連まで時間が無くて。
そのスーパーのすぐ先で県道が、ことでんの線路をオーバークロスしており、
その陸橋の榎井側は順光側に畑が広がっていて。
【2019年5月3日15時06分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間
讃岐平野はそもそも雨の少ない気候だけに稲...水田はそれほど多くはなくて
ことでん沿線も麦畑が広がっている。5月だとちょうど麦は収穫間近な感じで。
広大な麦畑が一面、まさに黄金色に光っているのである。それを前景にレトロを...
と、思って、その場所にやって来てみたら<変態鉄>の記憶違いだった。
麦畑は榎井駅寄りに、ちょっと4連をサイドから撮るのは難しい幅しかなくて。
昨年、迷った末に他の地点に移動した...という思い出の地、1年ぶりに訪れた
その場所は、ぬぁんと、一面の「ネギ畑」、残念ながら「ムギ畑」ではなくて。
琴平方には青いビニールシート、築港側には、ことでんならではの第4種踏切。
意外と難しい場所だが...
【2019年5月3日15時13分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間
「やってしまった...」、ああ、“撃沈”である。あと1 mだけ手前でシャッターを
切りたかった。0コンマ何秒の世界の話だが、シャッターを切るのが遅かった。
先頭に立つ500号車の運転台がちょうどコンクリート架線柱に引っかかっていて。
「でも、下りの香東川鉄橋も撮れたし、何と言っても午前中の撮影会が...」
まさか、この2日後に“レトロ廃車計画”を知ることになるとは予想だにしなかった
このとき。「また来年にでも撮れれば...」と気楽なものだった。
【2019年5月3日15時45分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井駅
だから、撃沈ではあったものの、気持ちとしては翌日以降の撮影に向けて
切り替えできていた。
そして、16時前の高松築港ゆきで...
…… ……
ここからが冒頭の話題。
“RP”のバッテリーは2本をフル充電しておいて1日中もつかどうかギリギリの線。
そう思っていたのが、高松のホテルに到着して、予め自宅から宅急便で送っておいた
荷物を開けて...
愕然としてしまったのは“RP”のバッテリーに使う専用の充電器が入っていなかった
ということ。宅急便で発送する荷物に入れようと、充電器を取り出した記憶はあるが
それをバッグに詰めず、そのまま部屋に置いて...う~ん。何という不覚。
そんなことに気づいたのが5月2日の夕方。
急いでネットで「高松市 カメラ屋」などと検索して。ホテルから徒歩15分ほどの
ところに某チェーン店の店舗があることを発見。延々、歩いて向かったが...
最近の「カメラ屋さん」というのは機材関係をあまり扱っておらず。デジカメや
スマホで撮った写真をアルバム加工したり、大きく引き伸ばしてパネルにしたり...
むしろ“印刷屋さん”的な。ダメ元でレジで聞いてみても...
「このあたりで、そういう充電器とか扱うような店って...??」、粘る<変態鉄>。
「いやぁ~、無いですね!!」と素っ気なく。すっかり暮れた瓦町、
繁華街の定食屋さんで夕食を...、食べながら、アタマの中に一筋の光が...
慌ててタブレット端末を取り出して検索したのが「家電量販店 高松」。
そう、普段、新宿でよく訪れる“ヨドバシ”だって「カメラ店」では無く、
いまや「家電量販店」のカテゴリー。
予想通り、クルマで行くことが前提の郊外型店舗が中心だったが、
♪ 新製品が安い~~~
の“高松本店”は「ことでん太田駅から徒歩20分」、頑張れば徒歩アクセス可能。
夜の瓦町の商店街を歩きながらケータイでお店に電話してみると...
わざわざ在庫を確認して折返しの電話をくれて。
「1つだけ在庫ありました!!」、何と、それをわざわざ取り置いてくれるとのことで。
【2019年5月3日17時38分】 香川県高松市太田上町付近
ネットで調べた情報では「太田駅から徒歩20分」、でも、店舗周辺の地図には
どこかで聞いたような名前が...。そう、ことでん琴平線の電車に乗っていて
太田駅に近づくと車掌さんの車内放送。「サンメッセ方面のバスは乗り換え」
ことでんバス「サンメッセ太田線」を調べてみると、お店の近くを通りそうで。
17時過ぎ、無事、お目当ての充電器を手にすることができたのだった。
帰りのバスは、すんでのところで行ってしまって。何もないバス停で30分の
待ちぼうけ。18時前に太田駅に戻ってきたのだった。
【2019年5月3日17時39分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-三条
バス停は太田駅北側の踏切のすぐ近く。昨年まで、午前中のレトロ電車、
特に仏生山から出庫して高松築港に向かう送り込み便を撮るのは、この太田駅周辺の
直線区間がちょうど良かった。
というのも、ことでん琴平線は遠い昔から、ずっと「いつか複線にする」という
構想があって。いまの単線の線路の東側には、複線用地として空き地がずっと
続いていたのである。
【2019年5月3日17時39分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-三条
2年後、2021年春を目途に栗林公園-仏生山間が、とうとう、複線化されることに
決まって、その工事が始まったのである。雑草が生えていても地元の方々の通路
として、また、<鉄>のお気軽撮影地として事実上、開放されていた土地は
一気に舗装され一部ではバラストが敷かれており、特に国道11号線の立体交差の
付近はすでにレールの敷設作業も始まっており。
ちなみに、その複線化と前後して太田-三条の、ちょうど国道11号線との
立体交差の高架の上に新駅ができることも決まっている。高松市の発表では
その「太田下町」の交差点付近に駅に接続するバスターミナルができる予定で。
高松駅前から出発して徳島・本州方面へと向かう高速バスが高松中央ICの前に
停車するバス停になる予定で。市立病院の移転から始まって、琴平線沿線が
激変しそうな感じなのである。その複線用地の捻出と増発用車輌の確保
(仏生山工場の業務量増加)というのも、「レトロ電車廃車計画」の背景にある...
ということにもなりそう。
…… ……
【2019年5月3日17時43分】 高松琴平電鉄琴平線・太田駅
再び太田駅から高松築港ゆき。
片原町駅で下車していつものうどん屋さん。
【2019年5月3日18時43分】 高松琴平電鉄琴平線・高松築港駅
すっかり暗くなった19時前、高松築港駅から「京急ラッピング」で帰路に
就くのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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