令和の「ことでんレトロ」(10)撮影会が終わっても... <後編> [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]
昨日の激しい雨から一転、水曜の東京は穏やかな青空の1日となった。
もちろん、<変態鉄>だって普段の生活があるわけで。朝起きて洗濯機を回し、
ベランダに干して...
この記事を書きながら、出勤時間までのひとときを過ごしている。
早いもので間もなく20日が過ぎようとしている、大型連休の「ことでん」撮影記。
レトロ電車の4両編成への組成作業とともに<変態鉄>が注目していたのは...
…… ……
2019年5月3日(金)晴れ
「デカ形」が正式な形式名だそうで。“デカ”とは「電動貨車」を意味する。
終戦後すぐ、未曾有の旅客車不足に陥った当時の琴電は大手私鉄からの譲渡車の他、
国鉄の、何と貨車を譲り受けて。車内に裸電球を吊り下げただけの“代用客車”的に
使用したという。そんな流れだろうか、国鉄から譲り受けた貨車があって。
無蓋貨車の1両は、そのままの姿で仏生山駅北側の留置線に置かれている。
【2019年5月3日11時41分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
その僚車が、60年ほど前、琴電今橋工場(当時)にて、手持ちの資材を使って
自走できるそうに改造したのが「デカ形」。1形式1両の超個性派だが、
現在は仏生山構内の“入換動力車”的な役割で、検査などで編成をバラされ
自走できない状態の電車を工場建屋や車庫に押し込んだり引き出したり...
そんなことが主な役割になっているようで。東工場前に停車している姿は何度も
撮っているのだが、地元ではないので、走る姿を見ることができたのは数えるほど。
昨年5月のイベントでは「デカ乗車会」。
物販コーナーで限定「1日フリーきっぷ」買い物するとあの荷台の上に乗れる...
という、これまたスゴい企画だった(→ こちら)。
【2016年4月30日13時14分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
その前、2016年の大型連休には、ぬぁんと...
検修用のピットに入って、デカの床下を見られるという「デカ下見学」という
スゴいイベントがあった(→ こちら)。
「デカ」の歩みについては、そのときの記事で詳述している。
【2019年5月3日9時21分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
23号車は1071号車を挟んでデカと連結されており。つまり、レトロ4連を組成する
にあたって、確実にデカを動かす必要があるわけで...
その瞬間を、固唾を呑んで見守っていたのが<変態鉄>だったのである。
“仏生山のヌシ”「デカ形デカ1」が動く瞬間を...
【2019年5月3日11時23分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
そして、そのときがやって来たのだった。
1071号車を2両の吊り掛け電車がサンドイッチしたディープな編成で...
【2019年5月3日11時23分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
2両の電車を牽引する形で太田側へと前進して、転線してすぐに戻ってきた。
すぐにデカは切り離されて...
【2019年5月3日11時31分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
まさに目と鼻の先、一番手前の線路をやって来たのである。
写真に撮るのは難しいものの、もう大コーフンである。
【2019年5月3日11時33分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
東工場建屋前の、先ほどまで撮影会が行われたスペース、500号車のヨコに停まって。
2両ともパンタグラフを上げ、ヘッドライトを点灯し、まるで撮影会のワンシーン。
これには<鉄>であるからには、コーフンせざるを得ないのだった。
デカ様が東工場前に止まるや否や、変わって動き出したのが、これまた...
【2019年5月3日11時34分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
貫通路に塞ぎ板を付けられて検査入場中の1071号車、これを23号車が推進で。
1071号車をデカ様の隣まで運んだら、すぐに切り離し作業が行われて...
【2019年5月3日11時35分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
そのときに一瞬だけ見られた23、デカ、500の並び。残念ながら、先日発表された
廃車計画では、両脇の2両は来年中に姿を消すことになっている。
そして、今度は...
【2019年5月3日11時36分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
500号車が1番手前の線路を前進してきて。
折返し転線して、23号車と連結するのか...と思いきや。
周囲がちょっとビミョーな空気になってきて。組成作業をしていることでん職員の
皆さんもちょっと何だか...
そう、この日の編成。ウェブサイトなどで予告されていた編成内容は、500号車が
上り方先頭(築港側)になる4両編成。このまま23号車と連結してしまえば逆向きの
編成になってしまうのである。
【2019年5月3日11時39分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
というわけで、500号車は元のポジションまで戻って。
もちろん、自分としては大好きな吊り掛け電車の走行シーンがちょっとだけ多く
見られることになったわけで、ラッキーだったわけだが。
【2019年5月3日11時40分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
今度は23号車が先に出て。南側、いつもレトロ電車が1両“展示”されている
駅舎駐輪場ヨコのスペースで連結作業が行われるようで...
1時間余りにわたってコーフンしながらカメラを構え続けた柵の前を離れたのだった。
さぁ、午後の「レトロ電車特別運行」を撮るべく撮影地へ... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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もちろん、<変態鉄>だって普段の生活があるわけで。朝起きて洗濯機を回し、
ベランダに干して...
この記事を書きながら、出勤時間までのひとときを過ごしている。
早いもので間もなく20日が過ぎようとしている、大型連休の「ことでん」撮影記。
レトロ電車の4両編成への組成作業とともに<変態鉄>が注目していたのは...
…… ……
2019年5月3日(金)晴れ
「デカ形」が正式な形式名だそうで。“デカ”とは「電動貨車」を意味する。
終戦後すぐ、未曾有の旅客車不足に陥った当時の琴電は大手私鉄からの譲渡車の他、
国鉄の、何と貨車を譲り受けて。車内に裸電球を吊り下げただけの“代用客車”的に
使用したという。そんな流れだろうか、国鉄から譲り受けた貨車があって。
無蓋貨車の1両は、そのままの姿で仏生山駅北側の留置線に置かれている。
【2019年5月3日11時41分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
その僚車が、60年ほど前、琴電今橋工場(当時)にて、手持ちの資材を使って
自走できるそうに改造したのが「デカ形」。1形式1両の超個性派だが、
現在は仏生山構内の“入換動力車”的な役割で、検査などで編成をバラされ
自走できない状態の電車を工場建屋や車庫に押し込んだり引き出したり...
そんなことが主な役割になっているようで。東工場前に停車している姿は何度も
撮っているのだが、地元ではないので、走る姿を見ることができたのは数えるほど。
昨年5月のイベントでは「デカ乗車会」。
物販コーナーで限定「1日フリーきっぷ」買い物するとあの荷台の上に乗れる...
という、これまたスゴい企画だった(→ こちら)。
【2016年4月30日13時14分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
その前、2016年の大型連休には、ぬぁんと...
検修用のピットに入って、デカの床下を見られるという「デカ下見学」という
スゴいイベントがあった(→ こちら)。
「デカ」の歩みについては、そのときの記事で詳述している。
【2019年5月3日9時21分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
23号車は1071号車を挟んでデカと連結されており。つまり、レトロ4連を組成する
にあたって、確実にデカを動かす必要があるわけで...
その瞬間を、固唾を呑んで見守っていたのが<変態鉄>だったのである。
“仏生山のヌシ”「デカ形デカ1」が動く瞬間を...
【2019年5月3日11時23分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
そして、そのときがやって来たのだった。
1071号車を2両の吊り掛け電車がサンドイッチしたディープな編成で...
【2019年5月3日11時23分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
2両の電車を牽引する形で太田側へと前進して、転線してすぐに戻ってきた。
すぐにデカは切り離されて...
【2019年5月3日11時31分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
まさに目と鼻の先、一番手前の線路をやって来たのである。
写真に撮るのは難しいものの、もう大コーフンである。
【2019年5月3日11時33分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
東工場建屋前の、先ほどまで撮影会が行われたスペース、500号車のヨコに停まって。
2両ともパンタグラフを上げ、ヘッドライトを点灯し、まるで撮影会のワンシーン。
これには<鉄>であるからには、コーフンせざるを得ないのだった。
デカ様が東工場前に止まるや否や、変わって動き出したのが、これまた...
【2019年5月3日11時34分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
貫通路に塞ぎ板を付けられて検査入場中の1071号車、これを23号車が推進で。
1071号車をデカ様の隣まで運んだら、すぐに切り離し作業が行われて...
【2019年5月3日11時35分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
そのときに一瞬だけ見られた23、デカ、500の並び。残念ながら、先日発表された
廃車計画では、両脇の2両は来年中に姿を消すことになっている。
そして、今度は...
【2019年5月3日11時36分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
500号車が1番手前の線路を前進してきて。
折返し転線して、23号車と連結するのか...と思いきや。
周囲がちょっとビミョーな空気になってきて。組成作業をしていることでん職員の
皆さんもちょっと何だか...
そう、この日の編成。ウェブサイトなどで予告されていた編成内容は、500号車が
上り方先頭(築港側)になる4両編成。このまま23号車と連結してしまえば逆向きの
編成になってしまうのである。
【2019年5月3日11時39分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
というわけで、500号車は元のポジションまで戻って。
もちろん、自分としては大好きな吊り掛け電車の走行シーンがちょっとだけ多く
見られることになったわけで、ラッキーだったわけだが。
【2019年5月3日11時40分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
今度は23号車が先に出て。南側、いつもレトロ電車が1両“展示”されている
駅舎駐輪場ヨコのスペースで連結作業が行われるようで...
1時間余りにわたってコーフンしながらカメラを構え続けた柵の前を離れたのだった。
さぁ、午後の「レトロ電車特別運行」を撮るべく撮影地へ... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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