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令和の「ことでんレトロ」(1)プロローグ [水島臨海鉄道キハ20]

先日、お知らせしたように、ついにこの<変態野郎>が twitter なるものを
始めてしまったのだが...、なかなか使い方が分からず。別にそれを使って
何かしようと思っているわけでもないので、気楽にマイペースに。
ただ、“出撃先”から最新情報を更新できれば...と、そんなことを狙っている。

さて、いよいよ。大型連休後半戦の話題、「ことでんレトロ」のスケジュールを
待って高松市内のホテルを予約するのが、ここ数年の<変態鉄>の恒例。
年度末が近づくと毎晩のように「ことでん」のウェブサイトをチェックしていた。

撮影会とグッズ販売、レトロ4連運行、その間の日にはちょっと変わったイベント。
ここ数年、5月に入ってから3日間にわたって行われるのが“通例”になっていた。

そして、この写真を撮ったのは、3日朝の仏生山車両所での、毎年恒例(?)の撮影会。
懐かしの...といっても<変態鉄>が生まれる前の時代。そんな頃の「こんぴら号」の
ヘッドマークを掲げた1000形120号車。

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【2019年5月3日9時16分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

その勇姿にカメラを向けながらも、この2日後に、まさか、あの“重大発表”が
あるなどとは、まったく想像することも無かったのである。
……  ……

ということで、「ことでんレトロ」のスケジュールが発表されるのを待って。
今シーズンは、3日の午前に仏生山で撮影会、そのあと3連運行。
4日は“還暦の赤い電車”をメインに据えたイベントがあって...

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【2019年5月5日8時12分】 高松琴平電鉄琴平線・円座-岡本(後追い)

5日は、レトロ電車を中心としたイベント。ほぼ予想通りのスケジュールだが、
まさかの「“還暦の赤”+23号車」という夢の編成が実現して。大コーフン。

その期間のホテルは確保したのだが...

そこからの動き出しが鈍いのが<変態鉄>のいつものパターン。ホテルをとった
時点で安心してしまってヒコーキの予約を後回しにしてしまったのである。

特に今年は10連休と言うことも手伝って。ただでさえ予約が取りにくい羽田-高松線。
「2日に高松入りして翌日からのイベントに備えて...」と思っていたら2日の便が
取れそうに無く。5日の夜の最終便もダメ。

ということで、2日の羽田 → 岡山便で岡山に入り、瀬戸大橋を渡って2日の
夕方までに四国入り。3日間、「ことでん」のイベントを楽しんだら6日(月)の
ヒコーキで東京へ...という、ちょっと効率の悪いプランになった訳で。

でも、それならば...


2019年5月2日(木)晴れ

眠い目をこすりながら5時過ぎの井の頭線。品川駅を6:19発のエアポート急行は
京成の車輌。都営線内から満員で到着したのだった。

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【2019年5月2日6時37分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル

元号が変わって初めての“出撃”ということになる訳で。
羽田空港国内線第2ターミナルの出発ロビーのフロアー、エスカレーター付近に
季節ごとの飾り付けが。5月といえば、兜である。

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【2019年5月2日6時37分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル

ANAの出発案内板のヨコには天皇陛下のご即位をお祝いするメッセージが掲げられ。

自分にとって元号が変わるのは2度目の経験。でも、昭和が平成になるときは
今回は全然違っていて、何もかも自粛ムード。

意外だったのは大型連休にもかかわらず、保安検査場が空いていたこと。

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【2019年5月2日7時58分】 NH651便(JA114AN)機内

羽田ではヒコーキの写真を撮るような余裕はなく、この日のフライトは「JA114A」
2017年に導入された、エアバスA321-200型機である。機内はいつも通り。
コーヒーを飲んでいると、あっという間に着陸態勢である。

岡山空港に到着すると、すぐに倉敷駅北口ゆきの中鉄リムジンバス。使わなかったが
トイレ付き車が来たのは初めてだったような...

ほぼ定刻、9時半過ぎに倉敷駅に到着すると、急ぎ足で階段を上がって...

JRの橋上駅舎を抜けて、そして、やって来たのは...

「もう、時間が無い!!」
駅のすぐ先、駐輪場近くの踏切へ。ほぼ、着くやいなや踏切機が鳴り出すような
タイミングだった。

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【2019年5月2日9時52分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市

水島臨海鉄道水島本線である。とは言っても、駅チカのお手軽撮影で...

いきなりやって来たのが、「令和」ヘッドマークを掲出した“国鉄色編成”。
2両編成の倉敷市側がキハ37 103号車である。水島臨海鉄道にしては珍しく晴れた
日中にヘッドライトを点灯してくれる運転士さん。これまた、ラッキー。

<変態鉄>にとって令和最初のディーゼル動車は、水島臨海鉄道のキハだったので
あった。

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【2019年5月2日9時53分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市(後追い)

2両編成の後ろ側、水島方の車輌はキハ38 104号車。こちらも「令和」マーク付き。
まずは2形式の“顔”が目立つように。

水島臨海鉄道は戦時中の工場専用線に起源を持ち、後に倉敷市営鉄道となり、
昭和40年台に現在の水島臨海鉄道という社名になっている。その役割は、当時の
国鉄倉敷駅と臨海部へ10 kmほど離れた水島地区の重工業地帯への貨物輸送。
いまもJRから3往復の貨物列車が東水島まで乗り入れてくる。

ただ、他の“臨海鉄道”と違うのは、ココと鹿島臨海。この2社は旅客事業も
行っており。水島臨海鉄道は蒸気機関車時代から国鉄の“お古”の旅客車を
譲り受けて使ってきた。

このキハ37・38形式もそのグループ。国鉄最末期につくられた“国鉄型最終世代”。
JR東日本千葉支社管内で使われた後、数年前に水島にやって来た。

ちなみに、キハ37形は来たるべく民営化新会社(つまり、JR)になったときの
新たな近郊型キハの姿として船舶用の汎用エンジンの採用、前側の客扉を運転台
直後につくることでワンマン化改造が可能な仕様を試したり...と試作的な車輌。
兵庫県の加古川線と千葉県の久留里線にだけ導入されたが、後が続くことは無く。

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【1994年4月頃】 八高線・八王子駅

もう1両のキハ38形は八高線で使っていたキハ35系が老朽化したので、部品流用の
上で新製車体に載せ替えた形式である。外吊り扉が厳めしいキハ35系が好きだった
<変態ガキ鉄>、八王子駅で駅撮りしていて、38形が来るとちょっと残念だった。

でも、その“ハズレ”と思いながら仕方なく撮った1枚が、いまになって、
ブログに貼ることになったのだから不思議なもの。

普段は平日ダイヤで朝晩のラッシュ時にだけ“出動”して輸送力列車として走る
車輌なのだが、この時期、ちょうど5月2日 ~ 6日という<変態鉄>の“出撃”
期間に合わせるかのように倉敷市中心部のいわゆる美観地区周辺で
「ハートランド倉敷」というイベントが開催される。水島と言えば工業地帯の印象が
強いが実際には海辺のわずかなエリア以外は住宅街。その水島地区の方々による
多客に備えて、新型車(MRT300形)単行をワンマン解除の上、キハ2両編成での
運用に差し替えているのである。

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【2019年5月2日10時02分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前

全線単線の水島臨海鉄道水島本線、でも、日中も比較的旅客需要は旺盛で基本的に
20分ヘッドのダイヤが組まれている。上下列車の交換が可能なのは西富井駅まで
無く、そこまで片道7分ほどかかるので、20分間隔を維持するには倉敷市駅での
折返し時間は5~6分しかない。ということで、他の撮影地を探すのは無理。

すぐヨコの歩道橋から俯瞰気味に撮る以外の選択肢は事実上、残っていなかった。

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【2019年5月2日10時02分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前(後追い)

臨海鉄道と山陽本線、伯備線と一気に跨ぐ非常に長い跨線橋。フェンス等は
一切無いので、比較的自由に撮ることができて、いつも誰か<鉄>がいる...
といった感じの、有名な撮影地。この日も“先客”が数名。

皆さん、駅を出発してくるキハの姿を撮ったら一斉にダッシュ。10メートルほど
進んだところから後追いで球場前へと向かっていく後ろ姿を撮ったのだった。

でも、この日の水臨...

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【2019年5月2日10時34分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市

スゴいのはそれだけでは無かったということ。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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