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「タラコ色」最後の春(4=最終回)夕陽を浴びてタラコ色。 [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

<変態鉄>のいまの部屋、2つある窓、両方ともに“防犯シャッター”なるものが
付いている。スチール製の雨戸のようなものなのだが、これを下ろしてしまうと
昼間でも部屋の中は真っ暗になる。夜、シャッターを閉めて寝ると、何時になっても
陽が射さず、起きて時計を見てビックリというケースがままある。

まもなく、引っ越してきてまる3ヶ月が過ぎようとしているのだが、1日中、家に
いた事というのは、1~2日くらい。最寄り駅から自宅までは駅前の道をまっすぐ。
反対側を“探検”してみたい...と、ずっと思っているのだが、駅と自宅を往復
するだけの毎日なのである。連休後半は“出撃”の予定だが、その前に、1日
ゆっくりと自宅で過ごす日を設けたいと思っている、今日この頃。

連休前の仕事は27日(土)の夜まで。30日が“臨時出社”となりそうな流れだが、
それ以外は、ちょっとゆっくりできそう。「ことでん」の準備をしながら
自宅でのんびり過ごす予定。

そう思えば、仕事も、とりあえずあと2日。何とか乗り切りたいと思っている。
ということで、月をまたぐ前に、4月の撮影記を。

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【2019年4月7日13時26分】 いすみ鉄道・三育学院 久我原-総元(後追い)

4月7日は前日に引き続き、サクラと菜の花が見頃を迎えていた、いすみ鉄道に
“出撃”していたのだった。

……  ……

2019年4月7日(日)晴れ

数年ぶりに訪れた、黒原の大俯瞰(?)は、ものの見事に“空振り”。まさに
「こんなはずじゃなかった」とはいえ、細い道沿いのポイントなので...

そんな人もクルマも全く通らない、鬱蒼とした木々に覆われた細い道。
数分歩けば、有名な撮影スポットにたどり着けるのである。

あまりにも有名な「城見ヶ丘の国道立体交差」(→ こちら)とか、
「旧バナナリゾート前築堤」とか、そういうメジャースポットにも勝るくらいの
ポイントが、総元と久我原の両駅中間付近のS字カーブ。
かつての「ムーミン鉄橋」のすぐ近くである。

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【2019年4月7日13時26分】 いすみ鉄道・三育学院 久我原-総元

ただ、農繁期にかかる4月のアタマ、毎年、この時期に「菜の花 × キハ」を撮りに
多くの<鉄>が訪れ...

聞くところでは地元の農家の方と少々...ということもあって、ベストポジションの
第4種踏切付近には「撮影禁止」の立て札が設置され。道沿いを避けて、大丈夫な
場所を選んだのだが...。
やはり、訪れる<鉄>の姿は少なく。去年までの喧噪がウソのような。
現行ダイヤでも、キハ52の顔に光が回るのだが、それでも自分ともう1人だけ...。

ちょっとだけだが、去年とは違う立ち位置となると...

そう、この当時、望遠は300ミリまでしか持っていなかった<変態鉄>、
線路際のゴチャゴチャを避けつつ、菜の花とキハ52の姿を強調するには...

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【2019年4月7日13時26分】 いすみ鉄道・三育学院 久我原-総元

“正面ドカン!!”しか思いつかなかったのである。
屋根には錆が浮き、タラコ色(朱色5号)は、良い具合に色褪せてきて。

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【2019年4月7日13時26分】 いすみ鉄道・三育学院 久我原-総元(後追い)

線路沿いの道は黒原交差点の方に向かって急な下り坂、でも、線路はそのまま
進んで、道路をオーバークロスするとそのまま夷隅川にかかる鉄橋を通過して
総元駅へと進入していく。築堤のカーブを進んでいくキハの姿を後追いして。

さて、次をどうするか!? それがちょっとした悩みだった。

1日に、たった4回しかないキハの撮影チャンス、一度たりとも無駄にはしたくない。
でも、次に撮る場所が思いつかない...

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【2019年4月7日14時03分】 いすみ鉄道・総元-三育学院 久我原(後追い)

菜の花もサクラも無く、何の変哲も無い編成写真、しかも後追い。
でも、キハ52 125号車の塗装変更前の記録として。先ほどの菜の花ポイントの
踏切から少し戻ったところ、線路沿いにゴミステーションがあって。

そこに上がって。後追いながらキハの姿を斜め前から列車写真として撮ることが
できたのだった。

……  ……

さて、いすみ鉄道は、大多喜-上総中野駅間が1閉塞。終点の上総中野駅も、
事実上、棒線1本になっていて、つまり、この区間には1列車しか入線できない構造。
ということはキハの上下列車を撮って、大多喜に戻ろうと思えば、
必ず「いすみ型」の下り列車を1回撮れるわけで。

次回、撮影時の“予習”のつもりで、ちょっと撮影地を探しに。

朝方の下りキハを築堤のカーブで捉えるポイントとして有名なこの地点。
午後だと誰も居ないのだが、踏切の反対側でカメラを構えてみると...

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【2019年4月7日14時27分】 いすみ鉄道・三育学院 久我原-総元

ぬぁんと...、キレイに光が回ってスッキリ撮れるポイントになっていたのである。

もう少し下がってサイドがちに撮ることもできそうな感じで。
次回の訪問時は、ぜひこのポイントで撮ってみたいと思っている。

そして、これを撮ったら...

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【2019年4月7日15時09分】 いすみ鉄道・三育学院 久我原駅

エセ秘境駅(笑)、久我原駅はすぐ近く。
駅前のサクラが見事で。その下を掠めるようにツートンカラーのキハ20 1303号車。
ワンマン列車と同様に前ドアから降車のスタイルだが、いすみ鉄道の2連では
通常、後ろ側の車輌の(連結面側の)運転台にも乗務員が乗っている。

つまり、ツーマン運行。でも、運賃箱を使うワンマン列車と同じ方式。
2両編成でも超満員の列車で降り立ったのは、城見ヶ丘駅。

……  ……

最後はココにしようと決めていた。
大型ショッピングセンターにも近く、城見ヶ丘駅周辺は真新しい建売住宅が並び...

でも、線路は鬱蒼とした雑木林の中へと消えているのである。
これを抜けた先が、昼の「急行2号」を撮った“第1森宮踏切”。

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【2019年4月7日15時31分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

いま乗ってきた混色2両編成が、2駅先の国吉駅で「急行3号」と交換する。
ということで、あまり時間が無いのだが、撮影地は駅ヨコの踏切を渡った地点。
駅から徒歩0分の撮影地である。周囲は真新しい住宅が目立つが線路際だけを
切り取れば、どう見ても山深いローカル線。“山岳ローカル用”として製造された
キハ52形式にとって、最高の場面である。

ということで三脚にEOSくんをセットして...

ファインダーを覗きながら構図を調整して...

と、思えば、何かが居るのである。拡大してみると...

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何だかキレイな鳥である。とはいえ、<変態鉄>としては...
この鳥の名前など知るよしも無く。

さて、いよいよ。踏切機が鳴り出して。

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【2019年4月7日15時46分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

夕陽に照らされて、木々の向こうから姿を現したのはタラコ色のキハ52 125号車。
色も車体形状も違う、キハ28形式を後ろに従えて。
その姿は、まさに、国鉄型ディーゼル動車そのものなのである。

もちろん...

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【2019年4月7日15時46分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

アウトカーブで引きつけての1枚。最後の最後で、ほぼ思い通りの1枚を手にして。
意気揚々と、すぐ先の「大多喜オリブ」にあるバス乗り場へと向かうのだった。

……  ……

ここからが、まさか、まさかの...

木更津JCTの先からアクアラインにかけて、まったく動かないくらいの渋滞になり。
本当は90分ほどのところ、3時間のバス旅となったのは<速報版>にも書いた通り。

21時前、心地よい疲れを感じながら、自宅に戻ったのだった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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skekhtehuacso

立派な雉(♂)ですね。
鉄砲で撃たれずに、カメラで撃たれて幸せだったなこいつ。
by skekhtehuacso (2019-04-26 22:03) 

ferrum_queserasera

skekhtehuacsoさん

コメントありがとうございます。
おっと、雉でしたか。写真ではそう見えないですが、場所は駅至近の
住宅街で、周囲は人も少なくないのですが、まったく警戒する
様子もなく、カメラを向けても堂々としていました。
列車の来る直前に、草むらの中に消えたのですが。
by ferrum_queserasera (2019-04-27 02:11) 

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