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「青い雲」が撮りたくて(2)不覚にも... [ちん電[阪堺電気軌道]]

不覚...かも知れない。昨日から“違和感”は感じていたのだが、何か喉が痛くて。
“出撃”を決めたら風邪を引いてしまったみたいで。仕事は相変わらずなのだが、
何とか正月までに治したいと思っているところ。

そして、この朝も“不覚”だったのである。
「なぜっ!?」、自分自身でもちょっと理解しがたいような...

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【2018年12月13日9時24分】 阪堺電軌上町線・細井川-住吉鳥居前(後追い)

というわけで、12月13日、日帰りで阪堺電車を撮りに行った話題の続き。
撮りたかったのは、昭和3年生まれの古豪モ161形である。

でも...

……  ……

2018年12月13日(木)晴れのち曇り

とりあえず伊丹空港からのバスで天王寺駅前に到着して...

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【2018年12月13日8時42分】 阪堺電軌上町線・天王寺駅前電停

すぐに浜寺駅前ゆきの「堺トラム」に乗り込んだのだった。
その車窓、発車後間もなくすれ違ったのは、“金太郎塗り”のモ166号車。
<変態鉄>が生まれる前の時代の阪堺電車の標準塗装を復刻したもの。

やはり、90年間も走り続けてきただけあって、その間には何度も車体塗装が
変わっており。そう、数年に一度くらいの頻度で、比較的頻繁に塗り替えられて、
いろいろな姿が再現されているのである。

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【2016年1月24日11時17分】 阪堺電軌上町線・住吉公園駅(当時)

2016年、初めて撮りに行ったときは茶色塗り潰しの塗装だったわけで。
しばらく前から、この“金太郎塗り”になっているわけで。今春の訪問時には
1日中、この電車を追いかけ回して撮影したのだったが...

この朝、再び出会ったのも「金太郎」。

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【2018年12月13日8時46分】 阪堺電軌上町線・阿倍野-松虫

松虫電停で下車して“迎え撃つ”となれば...

すぐ目の前にある、併用軌道から専用軌道に入る地点での撮影である。
ココ、阪堺電車の撮影地としては定番中の定番のポイントなのだが、冬の朝だと
道路まで太陽の光が届かず。バックに見える「あべのハルカス」との明暗差が
激しくて、意外とまとめるのが難しいのである。

“マンダーラ”であることは仕方ないとして、電車の“顔”に光が差す瞬間を
切り取ってみることにしたのだが...

さぁ、いよいよ。

モ166号車がやって来た。

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【2018年12月13日8時51分】 阪堺電軌上町線・阿倍野-松虫

道路周辺が暗い分、モ166号車の“顔”の部分だけにスポットライトが当たったような
そんな感じになったように思うのだが...

自分としては、なかなか気に入っている1枚なのである。

もちろん、レリーズスイッチを握ったまま、撮れるだけ連写しているわけで。

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【2018年12月13日8時51分】 阪堺電軌上町線・阿倍野-松虫

このくらい、電車を引きつけて撮るのが<変態鉄>の流儀なのだが...

電車に陽が回っていないこともあって、何だか中途半端感の強い1枚に
なってしまった。ただ、ちょっと嬉しかったのは、この電車の行き先表示。
車庫のある「あびこ道」で半分くらいの電車は折り返す。阪堺電車の方向幕、
「あびこ道」の文字が黒文字なら再び折り返して、天王寺駅前か恵美須町に向かい
赤文字ならそのまま入庫してしまう。これが「黒・あびこ道」だということは、
“金太郎”は、日中一杯、運用に入っていてくれる可能性が結構高いわけで。

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【2018年12月13日12時50分】 阪堺電軌阪堺線・船尾-石津

でも、この日の<変態鉄>の“狙い”は、堺市内区間でモ161形を撮ること。
想定していたのは、この石津川鉄橋である。

ただ、この電車、あびこ道折返しの運用に入っているということは、この日中は、
堺市内区間に乗り入れる可能性は低く。通常運用では、日中時間帯の
天王寺駅前-浜寺駅前の電車と、天王寺駅前・恵美須町-あびこ道の電車とでは
運用が分離されているようで。前者、通称「天浜運用」に入っている電車は、
日中一杯、天王寺駅前と浜寺駅前の間を往復し続ける。10両ほどがこの運用。

ということで、「浜寺駅前ゆき」の電車の車番を約2時間チェックしていたら、
<変態鉄>の願いが叶うかどうかがわかるのである。

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【2018年12月13日8時56分】 阪堺電軌上町線・松虫電停

コンビニに寄ってから再び松虫電停に戻ったら、ちょうどやって来たのは
浜寺駅前ゆきのモ709号車である。その車内...

思えば、なぜこんなアホなことを...自分でもそう思う。
まだ朝9時、ラッシュのピークは過ぎているものの、電車は頻繁にやって来る。
自分がこの日、撮りたかったモ161形はオデコに1灯の白熱灯のヘッドライト。

北畠電停を出発して再び道路の中央に戻ると、前方から迫ってくる電車の
ヘッドライトが見えたのである。その瞬間、<変態鉄>は慌てて降車ブザーの
ボタンを押した。

でも...

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【2018年12月13日9時01分】 阪堺電軌上町線・姫松電停

停車中のモ709号車の横を掠めていくのは、天王寺駅前ゆきのモ351形355号車。
そう、こちらもヘッドライトは、オデコのところに1灯のタイプ。
モ351形とモ501形が、このタイプの車体を持つため、阪堺電車の半分弱はオデコに
ライトがついているわけで。

オデコのところのヘッドライトが見えたからと言って...う~ん。

姫松電停のすぐ先で電車通りには、大通り(南港通り)との交差点がある。
赤信号になる時間が長くて、それに停留所での乗降、そのため、どうしても
この場所で長時間の停車となることが珍しくなく...

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【2018年12月13日9時04分】 阪堺電軌上町線・姫松-帝塚山3丁目

急いで南港通りを横切って(← もちろん、横断歩道が青信号で...ですが)
交差点のすぐ先で振り返れば、下町情緒の、ちょっとノンビリした感じの
電車通りのバックに「あべのハルカス」が写り込んで。

このゴチャゴチャ感も、この場所の雰囲気をよく表しているような。
注目は、左端の傾いたコンクリートと鉄骨の柱。コレ、阪堺電車の架線柱。
昭和初期に設置されたことがわかる表示が残っている。

そして、歩道と車道の区別もハッキリしない狭い電車通り。歩行者と自転車、
クルマに電車...と入り乱れて。写真を撮るときには、被られるリスクが高くて
ハラハラするのだが、この情景が何とも言えないのである。

あまり、この地点で撮っている人は見かけないが、<変態鉄>が気に入っている
阪堺電車の「ハルカス」バックの撮影地なのである。

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【2018年12月13日9時05分】 阪堺電軌上町線・帝塚山3丁目-姫松

さぁ、すぐに後続電車がやって来て。
今度はモ501形504号車である。住宅地といった感じで、そんな中を走る電車たち。
他の都市の路面電車ではあまり見かけない沿線風景なのである。

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【2018年12月13日9時12分】 阪堺電軌上町線・帝塚山4丁目-帝塚山3丁目

続けてやって来た天王寺駅前ゆき電車は、同じモ501形502号車。
こちらは証券会社の広告塗装になっており、車体は、かつての名鉄岐阜市内線に
似ている(気がする)真っ赤な塗色である。

朝の上町線らしい情景を撮れたという点では満足なのだが、でも、お目当ての
モ161形はやって来ないのが...

帝塚山4丁目電停から再び電車に乗って... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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