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晩秋の只見線を撮りに(8)最後の最後、<鉄>の女神が微笑んだ!? [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

いま、<変態鉄>は怒っている。

この「3連休」というのが極めて...
自分の職場は新宿駅の南口の近くにある。そう、バスタ新宿から徒歩1分ほどの
場所なのである。それは便利で良いのだが...

業種からしても職種からしても、連休で人出が増えると売り上げにつながるとか、
そういうことは無い。だから、この3連休の人出の多さというのは正直言って
“邪魔”という以外の何ものでも無い。その中で最もイライラするのは昼食。
普段は昼間はどこも混雑しているが、13時を回ってから出かけると大抵の会社の人は
昼食時間を終えており、落ち着いた店内でゆっくりと...

だがしかし...

そう、14時を回ってから行っても...

普段なら間違いなく空いていて、確実にゆったりできる店を狙って出かけたが...
う~ん、店の外まで行列している有り様で。そう、道を歩くだけでも大きな
キャリーバッグを引いた人たちがスマホの地図を見ながら...

も~ぅ、連休中の新宿勤務というのはホントにイライラの連続なのである。
仕事の中身でもイライラすることの連続で。
1日も早く“出撃”したい...と、そればかり考えながら過ごしているのである。

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【2018年12月6日7時27分】 只見線・会津宮下駅

というわけで、いまも何とか日程調整ができないかと悩んでいるのが...
……  ……

そう、再びの只見線なのである。

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【2018年10月28日19時04分】 磐越西線・会津若松駅

会津川口から只見までの間が2011年夏の水害で長期運休中。ということで、本来は
会津若松配置のキハ40形で運転される小出側の列車も復旧までの期間限定で
新潟支社(新津)配置のキハが充当されている。福島県と新潟県の県境。
雪深い地域を走る期間限定のキハ...

一度、こちら側も撮りにいってみたいのである。


2018年12月6日(木)曇り

「お願いだから降らないでくれ!! 9時半まで待ってくれ!!」と、まさに祈るような
そんな気持ちだった。帰りのデマンドバスの予約票を書き忘れ、いったん“下山”。

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【2018年12月6日9時54分】 福島県大沼郡三島町大字川井付近

気を取り直して、改めて。この日はビューポイント「C」を目指してみることに。
幸い(?)、先客はなく、場所も取り放題。アレコレ、試してみたのだが...
高さにして10 m前後の差だろうか?

でも、橋梁を見下ろす角度は思ったよりも違うような気がして...
前日は、それが「良い感じ」に見えたのだが、いざ、そこでカメラを構えてみれば
何だか迫力に欠けるような気がしてしまって...

もうひと頑張りっ!!

やはり、独り占めの最上段「D」へ。2日連続だが...
まもなく、下りのキハが第1橋梁を通過する時刻になるところで...

ぬぁんと...

何と...

空を覆っていた灰色の雲の間から陽が差し始めたのである。同じ場所に居るとは
思えないくらい、只見川も周囲の山肌も明るい色合いに見えてきて...

「さぁ、来いっ!!」
「お願いだから、いますぐ来て~!!」
まさに手に汗握る...という感じ。でも、列車は定刻にならないと
やって来ないのである。思ったよりも雲の動きは速くて。曇っているエリアと
陽が射しているエリアは境界線がハッキリとわかるような感じで。

その境界線が鉄橋に差し掛かったタイミングで、キハの音が聞こえてきて。

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【2018年12月6日8時58分】 只見線・会津桧原-会津西方

「あぁ、マンダーラっ!!」、撮った瞬間はそう思ったのだが、画像を見る限り、
そこまで気になるものでは無く。スッキリした青空...には、ほど遠くても、
それでも陽射しがあるタイミング。碧色の只見川の水面にクリーム色と緑のキハの
車体が映ってくれて。<変態鉄>としては、十分、納得の1枚になったのだった。

季節のせいもあって“会心の1枚”とは言いがたいものの、それでも、ここまで来た
甲斐があったと言うことで。でも、そんなことを喜んでいる余裕など無かった。
木々の間からキハの姿は時折見えているわけで。会津西方駅に到着して...

すぐに三脚からEOSくんを下ろして視線を左の方へ。

会津西方駅を出発したキハは間もなく第2只見川橋梁を渡って、そして、
会津宮下駅に進入する。

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【2018年12月6日9時01分】 只見線・会津西方-会津宮下

上路トラス橋は撮れば、よく“映える”のだが、この俯瞰ポイントからは
木々に阻まれて会津西方側の半分しか見ることができない。
(そもそも「D」以外からは第2橋梁を見ることはできない)

ということで、鉄橋のアップを狙っても...

一段高いところにある会津宮下の...、道の駅の少し先の方にある集落の家並みを
配して、少し風景っぽく、キハを右端において撮ってみた。これ、咄嗟の判断。

自分としてはなかなか良い感じに撮れたと思うのだが...

さて、ここでゆっくりしている余裕は無かった。
いま撮った3連の下りキハは、隣の会津宮下駅で上り会津若松ゆきと交換する。
そう、そのキハを「C」で撮りたくて。

「階段を下りるだけだから、すぐに...」と思っていたら、結構ギリギリの
タイミングになってしまって。再びタテ位置で構えてファインダーを覗けば...

「うぎゃ~~~~っ」
先ほどの「D」とは、ホンの僅かに鉄橋を見下ろす方角が違うわけで。
その僅かな差のせいだろうか、ちょうど鉄橋の後ろ側の河岸で工事をしているのが
視界に入ってきて。しかも、ショベルカーが思いっきり、その黄色い腕を上げて...

もう、どうすることもできず。

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【2018年12月6日9時10分】 只見線・会津西方-会津桧原

急遽、構図を変更。鉄橋の手前側の川の水面が入るように構図を調整して。
これこそ、前日の雨の中での1枚と同じような撮り方だが...

幸い、水面が穏やかだったため、キハの姿を映してくれたことと、それから
キハが「エコパーク」のラッピング車だったこともあって、ちょっと変化のある
1枚を撮ることができたのである。

これをもって、今回の撮影は全部、終了。あとは帰るだけなのである。
出発前に予報を見ていたときから、今回の出撃では期間中の天気は期待できないと
分かっていたのだが、でも、最後の最後になって、ようやく。

少しだけ納得できる写真が撮れたのが、今回の“収穫”だったということか。
「道の駅」に戻ってきたら...

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10時過ぎに、バスが迎えに来てくれるまでちょっと休憩。
「まつたけおにぎり」は2個入りで230円ほどのお値打ち価格。
割り箸がないのがちょっと困ったのだが...

そのレジのとき訊いてみたのである。シーズンによって違いはあるわけだが、
「只見線の雪景色」が撮れるのは、だいたい、1月・2月に限られ、
3月になれば雪は消えてしまっていることが多いようで。

ということで、今冬のうちに、もう一度、チャレンジしたいと思っているのである。

雨も降っていないので、駐車場近くを歩き回って。

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【2018年12月6日9時46分】 福島県大沼郡三島町大字川井付近

と、その<変態鉄>が撮ってみたい雪景色の只見川第1橋梁の写真が看板に。
もちろん大勢の人が来るのだろうが、でも、一度はこういうのを撮ってみたい。

でも、気になったのは、その隣にあるバス停の看板。

ぬぁんと...

10月末までの期間限定で会津若松から会津川口まで、会津バス「只見川線」という
のがあったのだそうで...、前回の10月末の時も走っていたことになる。
何だか格安の1日フリーきっぷもあって。う~ん、勿体ないことをしたような...

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【2018年12月6日10時24分】 只見線・会津宮下駅前

というわけで前日と同じバス(?)で、会津宮下駅に戻ってきたのである。

あとは2時間半の待ち時間。特にするようなことも無く、薄暗い駅舎のベンチで
ずっと待っていたのである。

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【2018年12月6日12時51分】 只見線・会津宮下駅

13時前、ようやくキハの姿が。
先ほど撮った3両編成のキハが会津川口から戻ってきたわけで。

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【2018年12月6日12時52分】 只見線・第428D列車(キハ40 502車内)

やはり、この列車も会津坂下からの高校生輸送が中心で。
3連では...というか、単行でも持て余し気味の車内だった。中間に連結された
キハ40 502号車は、ちょうど会津西方駅から1名の乗車があったのだが、でも、
会津宮下駅で自分が乗り込んだ時点では無人で。こちらは、キハ40形の、国鉄型の
オリジナルの紺色のシートモケットがそのまま残っており。薄緑色の化粧板も
相まって、まさに“国鉄”だったのである。

ちなみに郷戸駅までは3両目はドア締切扱い。3連、4連の列車が多いものの、
ホームは短い駅が多いのである。

会津坂下駅で高校生が大勢、乗り込んできて車内の様子は一変。一気に賑やかに。
<変態鉄>は終点までは乗らずに、七日町駅で下車したのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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