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秋深まる会津路へ(14)えぴろーぐ [路線バスの旅]

半世紀近く前に廃止になった路面電車の、その保存車が見たい...ということで
福島県まで行ってきたのは、ちょうど1ヶ月前。その“ついで”のつもりだった
会津路の緑色のキハにすっかり魅せられつつも、思い通りの写真は全然撮れなくて。

悔しい思いもありつつ、それでも「来シーズンへの課題が見つかった」と肯定的に
捉えている。一方で、福島交通の路面電車の保存車とは対面を果たして。
“保存車探し”に夢中になるのも高校生の時以来。その頃とは、情報量も変わったし
第一に自分自身が、その保存車を見る、その視線もいろいろと変化して。

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【2018年10月18日12時51分】 墨田区東向島・東武博物館

「いまも残っていたら...」とそんな妄想をしたくなるような路線もいろいろあって。
例えば、日光にも、福島と同じ時代まで路面電車が走っていた。
製銅所の貨物輸送と、日光への観光客輸送...、他の街の電車と同様、自動車の増加
に対応できず、廃止になったのだが...。

……  ……

こちらは、路面電車でありながら山岳路線の様相を呈していた部分もあり。
路面電車で「乗務員室扉」があるのも珍しいし、運転台機器もちょっと他とは...

そのあたり高校生時代の<変態ガキ鉄>は、スルーしていた。

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【2018年10月18日13時18分】 墨田区東向島・東武博物館

天井には1列に並んだ白熱灯の車内照明。昭和の頃の連接車らしい車内見付けである。
日光軌道線の保存車は、この他に岡山電気軌道に移籍した車両がいまも現役で
残っており、滅多に営業運転には入らないが、週末を中心に指定日に運転され。

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【2016年5月7日13時13分】 岡山電気軌道東山線・門田屋敷電停付近

<変態鉄>としても、2016年の大型連休にその「特別運行」を撮りに訪れている。

ちなみに、東武鉄道には日光の他に伊香保軌道線というのもあった。
高崎・前橋から渋川を経て伊香保の温泉街まで。高崎・前橋は早い時期に廃止に
なったが、渋川-伊香保間は昭和30年台に入るまで残った。

こちらは1両だけ現存車体があり。長らく個人宅で保存されていたのだが、
最近、整備されて伊香保温泉の公園で保存されているという。

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【2018年10月18日13時18分】 墨田区東向島・東武博物館

こちらも見に行きたいのだが、なかなかそのチャンスがなく。
各地に残されている保存車よりもアンティークな感じの車体で...気になっては
いるのだが。

さて、それでは10月末の福島の話題。その最終回。
あとは夕方の高速バスで東京に向かうだけ。

……  ……

2018年10月30日(火)曇り一時雨

ちょっと“寄り道”を。その話題は、いつかこのブログでも紹介したいと思うが
16時頃に福島駅東口に戻ってきて。

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【2018年10月30日16時33分】 福島県福島市栄町・福島駅東口

夕方のラッシュが始まっているのだろうか!?
福島交通の路線バスがひっきりなしに発着しており。バス停では腕章をつけた
同社の社員だろうか、案内係の職員が。

高速バスの出発時刻まではあと1時間少々。予約指定制のバスなのでバス停で
並んで待っている必要も無く。ということで、近くのビルで...
早めの夕食をとってからバスに乗ろうと思ったが、ぬぁんと...

駅の中も含めて、福島市中心部一帯でNTTの電話回線が不通になっているとのことで。
現金以外の支払いに対応できないと。

駅近くでラーメンを食べて。ちなみに、もし、また福島駅に行くことがあったと
しても、次はたぶん違う店を探そうとするかと。(※ 意見には個人差があります)

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【2018年10月30日17時04分】 福島県福島市栄町・福島駅東口

17:07発の「あぶくま24号」、JRバス東北車での運転である。
座席ヨコにコンセントも備わっているし、シートは“厚み”のあるクッションで
高速バスの中でも乗り心地の良いタイプだろうか。

意外なことに福島駅東口から乗り込んだのは自分を含めて3名だけ。
いったん高速道路に入って東北道を南下、郡山市内に入るところで一般道へ。
夕方の渋滞に巻き込まれつつも、ほぼ定刻で郡山駅前。そこから再び一般道で
須賀川バス停へ。それでも、車内の乗客は全部で10名程度だっただろうか。

郡山駅前からは東武バスの「あだたら号」と同時発車。まるで2台運行のように
ピッタリとくっついて走って。郡山駅前発新越谷駅前ゆきという運転区間も渋い(?)。

都心と福島県内を結ぶ高速バスでも、郡山、福島、会津若松、いわきと福島側だけ
でなく、東京側も東京駅、バスタ新宿など出発・到着地のバラエティがあって。
大きな荷物があってもトランクに入れてしまえば、あとは座っているだけ。
運賃も安価で、座席にはコンセント付きが増え。<変態鉄>としても、よほど、
そのあとのスケジュールが埋まっていない限りは、列車移動よりは高速バスを選ぶ
ことが多くなった。

5時間余りの運転時間に途中2度の休憩開放。どこの会社も“クレーマー対策”に
悩んでいるのか...、最近では自動放送でも「高速バスの休憩は、法令で義務づけ
られています」というアナウンスが入ることが多くなり。

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【2018年10月30日19時25分】 栃木県那須郡那須町大字豊原丙・東北道 那須高原SA

最初の休憩地は須賀川を出発して、高速道路に戻って、まもなく。
那須高原SAにて。19:20着で15分の休憩時間。トイレを済ませて売店でチョコレートを
買ったら時間だった。

そして出発して...

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【2018年10月30日20時55分】 埼玉県羽生市大字弥勒・東北道 羽生PA

那須高原SAからは1時間余りで、2度目の休憩。羽生PAには、20:50到着で15分休憩。
もう外は真っ暗。コンデジのISO3200でも撮影は困難。

でも、振り返れば...

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【2018年10月30日20時51分】 埼玉県羽生市大字弥勒・東北道 羽生PA

「羽生」と書かれた提灯が。
そもそも<鉄>としては、羽生と言えば秩父鉄道と東武鉄道の接続駅。埼玉県内だが
何だか、熊谷の隣というイメージで高崎線との(イメージ的な)繋がりが
強い気がして、東北に向かう経路という感じがしないのである。

ちなみに、鉄道の東北本線は茨城県古河市を経由している。東北本線と東北道、
地図で見れば利根川の対岸を通っているのである。

でも、それよりも...

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【2018年10月30日20時55分】 埼玉県羽生市大字弥勒・東北道 羽生PA

クルマを運転しない<変態鉄>、高速道路のPAとかSAとかに立ち寄るのも、
高速バスの休憩くらいしかチャンスがないわけで。

まるで映画の時代劇のセットに迷い込んだような...
こういう夜のシーン、突如、出てくるのは盗人か、辻斬り...あるいは...
役所広司さんあたりが飛び出してきそうな雰囲気である。

そんな様子をコンデジで撮るだけ撮ったら車内へ。

21:30に浦和料金所を通過して首都高に入り、しばらくして高速道路を下りれば、
まもなく王子駅前。都電荒川線のレールの上を走って。

22時を過ぎれば、明治通りのクルマの数もだいぶ少なくなっており、池袋駅前に
停車した後、22:15頃、定刻よりも少し早くバスタ新宿に到着したのだった。

まぁ、相変わらず。ブログの方では半月にわたって引っ張ってきた、この話題。
でも、実際にはあっという間の3日間だったのである。まもなく只見線沿線は
深い雪に閉ざされる時期が来るはず。でも、必ず撮りに行きたい...と来春に向けて
計画を考え始めているのだった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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