北陸のディープ<鉄>を巡る旅(5)“予想外”の連続に... [鉄分の濃い旅行記録]
朝3時過ぎにトイレに行きたくなって目が覚めたら...
何だかそれから眠れなくなって、早朝、この記事を書いている。
【2018年8月10日10時39分】 石川県小松市土居原・土居原ボンネット広場
土居原ボンネット広場のクハ489-501号車を見学した後、<変態鉄>が向かったのは...
そう、この広場から小松駅に戻る途中、歩きながら気になってサイフの中を
確認して「青春18きっぷ」を忘れてきたことに気づき、絶望(?)したのだった。
ずっとサイフの中に入れているつもりだったのだが、いつか出してしまったみたい。
【2018年8月10日7時47分】石川県小松市・こまつの杜
尤も、この日はJR線の乗車距離が短いので自動券売機できっぷを買って電車に乗る
予定にしていたのだが...。
この“巨体”を眺めたあとは小松駅の待合室でしばらく時間を潰して。
…… ……
2018年8月10日(金)くもり
小松駅 11:10発の金沢ゆきは521系電車の4両編成。予想通り車内は混雑しており、
何とかドア脇の補助席に座ることができた。
【2018年8月10日11時32分】 北陸本線・西金沢駅
ドア付近に立つ人がいる程度だった車内、ウトウトしている間に混雑は激しさを増し
気づけば満員電車。そんな中、<変態鉄>が降り立ったのは金沢ではなく西金沢駅。
以前、10年ほど前に一度だけ来ているのだが、そのときの記憶は...
現在、JR線の駅はガラス張りの橋上駅舎になっているが、以前の訪問時の駅舎が
どうだったのかは記憶に無い。
【2018年8月10日11時35分】 北陸鉄道石川線・北鉄新西金沢駅付近
ただ、窮屈ささえ感じさせる高架は無かったように思う。金沢まで開業している
北陸新幹線だが車庫は「白山総合車両所」、線路は、金沢から西、福井方面へと10 km
ほど伸びていて、将来、福井方面への延伸時に営業路線になる。
そんな駅舎の手前、ちょっと不思議な位置に踏切機があるのだが...
これが今回の“お目当て”の1つでもある、北陸鉄道の線路である。
と、本当に“出来過ぎ”、予め時刻を調べてタイミングを合わせて訪れたわけでもなく。
【2018年8月10日11時52分】 北陸鉄道石川線・北鉄新西金沢駅
ちょうど踏切機が鳴り出したので急遽、線路脇へと移動、バッグからEOSくんを。
北鉄新西金沢駅を発車したのは、7700形の2両編成。そう、京王井の頭線で毎日のように
乗っていた3000系電車である。
第11編成の両先頭車を改造したもの、この路線、架線電圧が600 Vなのだそうで
この電車もそれに合わせた仕様に改造されてから譲渡されている。1形式1編成の
レア車両だということを知ったのはこの記事を書くために調べていて。
【2018年8月10日11時52分】 北陸鉄道石川線・北鉄新西金沢駅
この路線は、北陸鉄道石川線、戦前に金沢電気軌道の手によって開業した路線である。
途中駅から分岐する路線網と合わせて“石川総線”を形作ったが、近年、加賀一ノ宮と
鶴来の間が廃止となり、いまでは金沢市街地の端に近い野町駅と鶴来駅を結ぶ路線。
駅から10分ほどのところで、ちょっと寄り道してきた帰り、駅ヨコの公園のような
スペースに立ち寄って。短くカットされたレールの上に置かれているのはスポーク車輪。
形状からして蒸気機関車の先輪だろうか!? あるいは、何らかの貨車の!?
【2018年8月10日11時49分】 石川県金沢市西金沢付近
メカに疎い<変態鉄>には断定できる材料がないので説明板などを探したのだが
ヒントもなく。後ろに見える架線柱は北陸鉄道石川線のもの、背後の高架は新幹線。
JR北陸本線は新幹線の高架の裏側にあたる位置に通っている。よ~く見ると架線柱が
かすかに写っている。
典型的な地方私鉄、決して運転本数が多い方ではないはずだが...
そんな駅前に来たタイミングで...
【2018年8月10日11時53分】 北陸鉄道石川線・押野-北鉄新西金沢
またまた踏切機が鳴り出して。それにしても、ちょっと出来過ぎである。
(狙ってはいない!! 妙に<鉄>運が良かっただけ)
今度は7000形電車、むしろこちらがこの路線の主力車である。そう、東急から譲渡
された7000形である。戦後、ちょうど高度成長期にかかるあたりからステンレス車の
製造が始まる。その“黎明期”に誕生した“名車”とされるのが、井の頭線の3000系と
東急7000系、姿を変え、還暦の近づいてきた両者がいま同じ路線を走っているという
不思議な関係である。
【2018年8月10日11時54分】 北陸鉄道石川線・北鉄新西金沢駅
新西金沢駅に到着する7000系電車を撮ったらJR線の駅へと向かった。
それにしても、この新西金沢駅、小ぶりな平屋建て駅舎から続く構内踏切の先に
カーブした島式ホーム1面、そこに2両編成の電車がホーム一杯に停車して...。
まさに“昭和の電鉄駅”が残っていた。う~ん、良い感じ!!
さて、立っているだけで汗が噴き出してくる暑さ。意を決してJR西金沢駅の階段を
上がって。今度の電車は12:20発の金沢ゆき、あと20分。
駅に冷房の効いた待合室があればラッキーだが...
自動改札機が並ぶ改札口は、典型的な都市部の駅。駅員さんはJR籍ではなく、
関連会社の方だろうか、駅員さん1人だけ常駐の小さな駅である。
暑いのでとりあえずホームへ。さっそくホームの待合室を探して。
あった!! ガラス張りの狭い狭い待合室。片側にガラス窓を背にベンチが並んでいて。
もちろん既に“満席”で。立ったまま、ちょっと動くと隣の人と肩が触れそうな位の
混雑に。そんなタイミングで自動アナウンスが...
「こんどの金沢ゆきは途中駅を19分遅れで...」
結局、特急待避の駅を調整したのだろうか、12:32頃、12分の遅れで到着。
これまた満員の521系4両編成である。次が終点の金沢駅。立ったままで。
遅れの原因は「能美根上駅付近での異音感知のため」とのこと。遅れたため七尾線との
接続はとらない旨が案内され、終点の金沢駅へ。
【2018年8月10日14時50分】 石川県金沢市木ノ新保町付近
新幹線工事に先立ち、ガラス張りの駅舎になって。
明るい感じの駅前広場には多くの観光客の姿。その多くはバスロータリーへと。
向こうに見えている紅い門は、大相撲の輝関の化粧まわしにも描かれている。
<変態鉄>は多くの人の流れから外れて、地下へと続くエスカレーターに。
【2018年8月10日12時40分】 北陸鉄道浅野川線・北鉄金沢駅
その地下道の一角に見えてきたのが北鉄金沢駅である。ここが北陸鉄道浅野川線の
ターミナル駅。今度の電車は13:00発の表示は出ているものの、改札口は閉ざされた
ままで。どうやら列車別改札制が徹底されているようで。徐々に集まってきた乗客は
当たり前のように改札横の待合室へと。
そのホームで待っているのは... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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何だかそれから眠れなくなって、早朝、この記事を書いている。
【2018年8月10日10時39分】 石川県小松市土居原・土居原ボンネット広場
土居原ボンネット広場のクハ489-501号車を見学した後、<変態鉄>が向かったのは...
そう、この広場から小松駅に戻る途中、歩きながら気になってサイフの中を
確認して「青春18きっぷ」を忘れてきたことに気づき、絶望(?)したのだった。
ずっとサイフの中に入れているつもりだったのだが、いつか出してしまったみたい。
【2018年8月10日7時47分】石川県小松市・こまつの杜
尤も、この日はJR線の乗車距離が短いので自動券売機できっぷを買って電車に乗る
予定にしていたのだが...。
この“巨体”を眺めたあとは小松駅の待合室でしばらく時間を潰して。
…… ……
2018年8月10日(金)くもり
小松駅 11:10発の金沢ゆきは521系電車の4両編成。予想通り車内は混雑しており、
何とかドア脇の補助席に座ることができた。
【2018年8月10日11時32分】 北陸本線・西金沢駅
ドア付近に立つ人がいる程度だった車内、ウトウトしている間に混雑は激しさを増し
気づけば満員電車。そんな中、<変態鉄>が降り立ったのは金沢ではなく西金沢駅。
以前、10年ほど前に一度だけ来ているのだが、そのときの記憶は...
現在、JR線の駅はガラス張りの橋上駅舎になっているが、以前の訪問時の駅舎が
どうだったのかは記憶に無い。
【2018年8月10日11時35分】 北陸鉄道石川線・北鉄新西金沢駅付近
ただ、窮屈ささえ感じさせる高架は無かったように思う。金沢まで開業している
北陸新幹線だが車庫は「白山総合車両所」、線路は、金沢から西、福井方面へと10 km
ほど伸びていて、将来、福井方面への延伸時に営業路線になる。
そんな駅舎の手前、ちょっと不思議な位置に踏切機があるのだが...
これが今回の“お目当て”の1つでもある、北陸鉄道の線路である。
と、本当に“出来過ぎ”、予め時刻を調べてタイミングを合わせて訪れたわけでもなく。
【2018年8月10日11時52分】 北陸鉄道石川線・北鉄新西金沢駅
ちょうど踏切機が鳴り出したので急遽、線路脇へと移動、バッグからEOSくんを。
北鉄新西金沢駅を発車したのは、7700形の2両編成。そう、京王井の頭線で毎日のように
乗っていた3000系電車である。
第11編成の両先頭車を改造したもの、この路線、架線電圧が600 Vなのだそうで
この電車もそれに合わせた仕様に改造されてから譲渡されている。1形式1編成の
レア車両だということを知ったのはこの記事を書くために調べていて。
【2018年8月10日11時52分】 北陸鉄道石川線・北鉄新西金沢駅
この路線は、北陸鉄道石川線、戦前に金沢電気軌道の手によって開業した路線である。
途中駅から分岐する路線網と合わせて“石川総線”を形作ったが、近年、加賀一ノ宮と
鶴来の間が廃止となり、いまでは金沢市街地の端に近い野町駅と鶴来駅を結ぶ路線。
駅から10分ほどのところで、ちょっと寄り道してきた帰り、駅ヨコの公園のような
スペースに立ち寄って。短くカットされたレールの上に置かれているのはスポーク車輪。
形状からして蒸気機関車の先輪だろうか!? あるいは、何らかの貨車の!?
【2018年8月10日11時49分】 石川県金沢市西金沢付近
メカに疎い<変態鉄>には断定できる材料がないので説明板などを探したのだが
ヒントもなく。後ろに見える架線柱は北陸鉄道石川線のもの、背後の高架は新幹線。
JR北陸本線は新幹線の高架の裏側にあたる位置に通っている。よ~く見ると架線柱が
かすかに写っている。
典型的な地方私鉄、決して運転本数が多い方ではないはずだが...
そんな駅前に来たタイミングで...
【2018年8月10日11時53分】 北陸鉄道石川線・押野-北鉄新西金沢
またまた踏切機が鳴り出して。それにしても、ちょっと出来過ぎである。
(狙ってはいない!! 妙に<鉄>運が良かっただけ)
今度は7000形電車、むしろこちらがこの路線の主力車である。そう、東急から譲渡
された7000形である。戦後、ちょうど高度成長期にかかるあたりからステンレス車の
製造が始まる。その“黎明期”に誕生した“名車”とされるのが、井の頭線の3000系と
東急7000系、姿を変え、還暦の近づいてきた両者がいま同じ路線を走っているという
不思議な関係である。
【2018年8月10日11時54分】 北陸鉄道石川線・北鉄新西金沢駅
新西金沢駅に到着する7000系電車を撮ったらJR線の駅へと向かった。
それにしても、この新西金沢駅、小ぶりな平屋建て駅舎から続く構内踏切の先に
カーブした島式ホーム1面、そこに2両編成の電車がホーム一杯に停車して...。
まさに“昭和の電鉄駅”が残っていた。う~ん、良い感じ!!
さて、立っているだけで汗が噴き出してくる暑さ。意を決してJR西金沢駅の階段を
上がって。今度の電車は12:20発の金沢ゆき、あと20分。
駅に冷房の効いた待合室があればラッキーだが...
自動改札機が並ぶ改札口は、典型的な都市部の駅。駅員さんはJR籍ではなく、
関連会社の方だろうか、駅員さん1人だけ常駐の小さな駅である。
暑いのでとりあえずホームへ。さっそくホームの待合室を探して。
あった!! ガラス張りの狭い狭い待合室。片側にガラス窓を背にベンチが並んでいて。
もちろん既に“満席”で。立ったまま、ちょっと動くと隣の人と肩が触れそうな位の
混雑に。そんなタイミングで自動アナウンスが...
「こんどの金沢ゆきは途中駅を19分遅れで...」
結局、特急待避の駅を調整したのだろうか、12:32頃、12分の遅れで到着。
これまた満員の521系4両編成である。次が終点の金沢駅。立ったままで。
遅れの原因は「能美根上駅付近での異音感知のため」とのこと。遅れたため七尾線との
接続はとらない旨が案内され、終点の金沢駅へ。
【2018年8月10日14時50分】 石川県金沢市木ノ新保町付近
新幹線工事に先立ち、ガラス張りの駅舎になって。
明るい感じの駅前広場には多くの観光客の姿。その多くはバスロータリーへと。
向こうに見えている紅い門は、大相撲の輝関の化粧まわしにも描かれている。
<変態鉄>は多くの人の流れから外れて、地下へと続くエスカレーターに。
【2018年8月10日12時40分】 北陸鉄道浅野川線・北鉄金沢駅
その地下道の一角に見えてきたのが北鉄金沢駅である。ここが北陸鉄道浅野川線の
ターミナル駅。今度の電車は13:00発の表示は出ているものの、改札口は閉ざされた
ままで。どうやら列車別改札制が徹底されているようで。徐々に集まってきた乗客は
当たり前のように改札横の待合室へと。
そのホームで待っているのは... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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