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久々の、いすみキハ(4=最終回)夏空の下で [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

先日、茨城県方面へキハを撮りに行ってきたばかりだが...
「青春18きっぷ」を買ってから、改めて感じたのだが、最近、<鉄>のひとりとして
関東近県に“乗りたい”と思えるような列車が1つも見つからない。

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【2018年7月23日12時12分】 常磐線・勝田駅(後追い)

特にJRの電車。不細工な顔立ちに安っぽいOAチェアのような堅いイス。
113・115系の切り立った垂直な背もたれのボックスシートに座っての長時間も
キツかったけれど、こうなると何だかあの時代が懐かしくなってくるから不思議なモノ。
「青春18きっぷ」の残り4回分をどう使おうか悩んでいる<変態鉄>なのである。

さて、引き続き、7月1日のいすみ鉄道撮影記。

なぜなのだろうか!? いすみ鉄道に撮りに行くとお昼過ぎまでは雲が多くても夕方に
近づくにつれて、真っ青な空が広がってくることが多いような気がする。

そのせいで“暑い!!”というのは、この時期の悩みであることには間違いないが、
でも、快晴の青空の下で撮った写真というのは、やはり良いもので。

“バクダン定食”を満喫したら、「急行4号」にはギリギリのタイミング。
もう撮影地選択の余地も無く。再びの妙泉寺前を考えていたのだが、これが午後逆光、
分かっていたつもりだったが、それを思い出したのが現地到着後。

仕方なく...

……  ……

2018年7月1日(日)晴れ

もう選択の余地は無かった。妙泉寺前の踏切に立てば明らかな逆光。
他の候補地もアタマにはあったが、そこも雑草に阻まれて。こうなると<徒歩鉄>の
辛いところ。「急行1号」を後追いで撮った構図は、この時間帯、思いっきり逆光。
でも、順光側には線路に面して住宅が建っており。

その敷地に“不法侵入”すれば撮るには撮れるのだろうけれど...。
もちろん、そうするわけにはいかないので。何とか公道上から撮れる方法を模索。

こういうとき、カメラがフルサイズ機というのは役に立つモノ。しかも、28-300という
あり得ない高倍率ズームを装備。思いっきり広角側に。28 mmまで回せばキハ2両の
長さに対応できそうで。

さぁ、どうだ!?

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【2018年7月1日13時49分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

手前には緑色の田んぼ、青空には白い雲がモクモクと。その青空は意外と透き通って
いて、いかにも夏らしい1枚が撮れた。

左端に影が落ちているとか、ポールの処理が中途半端...とか、そういった苦情は
受け付けない。妙泉寺の山門もキハの背後に見えていてくれて。
鉄道写真では、あまり使わない広角レンズ、でも、狭い田んぼを前に広々した風景を
装うことができたかと、自分なりに自己満足度の高い1枚となった。

次は...!?

陽を遮るもののない暑い暑い国道を歩いて行くと、まもなく増田橋。夷隅川にかかる
この橋が、いすみ市と大多喜町の境界線となっている。大多喜側のセレモニーホール前
を通り過ぎれば、その敷地と建設会社の倉庫(?)の間に、わずかに水田が。

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【2018年7月1日14時35分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川(後追い)

偶然ではあるが、その水田の部分を見れば線路の向かい側には、あまり人工物が無く。
何だかローカル色の濃い、山深い区間をゆくローカル線のような雰囲気を手軽に
装うことができそうで。国道の舗装された歩道から撮った写真とは思えない雰囲気。

ローカル運用に入っているのは、キハ20 1303号車。
この感じなら、キハ2両の急行列車でも余裕をもって収められそう。でも、あまり
ギリギリの構図にはしないで前後に余裕を持たせた感じで撮ろうと。

そして...

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【2018年7月1日15時15分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

午後になって空の青さが引き立ってきた(ような気がする)。
実際には暑さと噴き出す汗に苦しみながら、陽の照りつける中、歩道で我慢していた
わけで、もう必死というか、兎に角、辛かったのだが...

キハは、この「急行5号」で上総中野駅まで乗り入れたら、折返しは大多喜止まりの
ローカル列車になるわけで。この場所では絶対撮れない。
大多喜駅より先に移動する必要があって。

船子の交差点にあるコンビニで一休み。500 mlのペットボトル入りの飲料水を
まとめて2本買って、1本を店の前で飲み干して体を冷やしたら、もう1本を持って。
その間にも汗が噴き出してくるわけで。日焼けした腕がヒリヒリと。そんな中、
桜台を左折し、新丁を過ぎて。ようやくたどり着いたのは大多喜病院前。

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【2018年7月1日16時41分】 いすみ鉄道・小谷松-デンタルサポート大多喜

順光になるのは“祠裏”、畦道に三脚を置いて。

早いもので、あっという間に間もなく17時。最後の撮影機会は、すっかり西に傾いた
茜色の太陽の光を浴びながら。う~ん、良い感じ。

自分としては、この日、最高の1枚。この1枚が撮れて良かった、そんな感じである。

もちろん撮った瞬間、EOSくんを三脚から外して、逆光側からも後追いで。

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【2018年7月1日16時41分】 いすみ鉄道・小谷松-デンタルサポート大多喜(後追い)

山の上には、チラッと大多喜城の模造天守。キハ52の顔は黒く潰れてしまうものの
そのぶん、車体側面は輝いてくれて。この時期、一番良い時間帯に“祠裏”を通過する
ということが分かったのも“収穫”だったのかも知れない。

これで撮影はすべて終了っ!!

まだまだ暑い時間帯だが、ゆっくりゆっくりと歩いて戻れるというだけでも...

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【2018年7月1日17時11分】 千葉県夷隅郡大多喜町新丁付近

17時過ぎに新丁を通過。お城バックに夷隅川を渡るキハを撮る有名撮影地だが、
その向かい側にあるのが、小湊バスの大多喜車庫。奥に停まっている高速バスが
18時過ぎの品川ゆきになるはず。それまで<変態鉄>は駅前のベンチで一休み。

でも、その前に...

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【2018年7月1日17時26分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅

大手門ヨコの検修庫前にキハと350形が並んで留置されていて。
新旧の“ソックリ顔”の2形式並びである。と思ったら...

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【2018年7月1日17時26分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅

第73D列車が大多喜駅を発車して。それがキハ20 1303号車の運用。
ということで、同じ顔のディーゼル動車たちの3色並び。これを撮って本当に最後。

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【2018年7月1日17時11分】 千葉県夷隅郡大多喜町・大多喜駅前

営業時間の終わった「観光本陣」のベンチでノンビリとバスを待ったのだった。

18時過ぎ、やって来たバスの運転手さんから、いつもの一言。
「アクアラインが渋滞していて、かなり遅れると...」、でも、織り込み済み。
でも、この日の渋滞の原因はアクアラインでの風速よる速度規制だったみたいで。
その分、袖ケ浦付近は意外と順調に通過することができたのだが...

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【2018年7月1日18時49分】 千葉県袖ケ浦市付近

バスの車窓には、富士山を見ることができたのだった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

Cedar

>関東近県に“乗りたい”と思えるような列車が1つも見つからない。
全く同感です。
by Cedar (2018-07-26 12:40) 

ferrum_queserasera

Cedarさん

コメントありがとうございます。
特に、JRの列車に魅力を感じなくて...
私鉄も似たようなのばかりになってしまって。
休みができても、そういつも遠出するわけにもいかず
何を撮りに行くか悩んでいる日々です。

by ferrum_queserasera (2018-07-26 23:33) 

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