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夏の武蔵野を走るレモンイエロー(1)今日こそは... [東京鐵話]

※ おことわり ※
この記事は、全長わずか8.0 km、36分で車両運用も一巡してしまうミニ路線を、
3時間ほど撮影していた...というだけの話題です。本来、1つの記事にするのが精一杯の
話ですが、これをトコトン引っ張っています。「毎晩更新」だけが取り柄の拙ブロ、
ネタ切れ対策へのご理解のほど、お願いいたします。

「西武電車」といえば「レモンイエローの車体にベージュのライン」というのが
<変態鉄>にとって“当たり前”だった。その“当たり前の電車”が「101系」と
総称されるのを知ったのは大学生の頃。類似の車体を持っていて走行機器が違う形式が
90年台までに淘汰されると、その「101系」の標準カラーから、窓回りのベージュ色が
省略されることになり...。国分寺駅から分岐する西武線で大学に通っていた頃が
その“変革期”でもあった。その後、西武線を利用する機会も無くなり。

いつの間にか「101系」も主力車ではなくなり、支線区の小運転が中心になって。
ワンマン化改造を受けたものから、真っ白な車体に姿を変えていった。

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【2018年6月22日8時52分】 西武多摩川線・新小金井駅

そんな西武101系に、久々に「レモンイエローの車体にベージュのライン」が復活した
のは、今春のこと。しばらくの間、多摩湖線(国分寺~西武遊園地)で運用された後、
JR線を経由して武蔵境まで甲種輸送、白糸台に常駐して多摩川線運用に就くことに
なったのである。1月に「赤電色」を撮って。今度は「本当の101系」を撮りに。

でも、ここまでに紆余曲折があったのである。
……  ……

1月に「赤電色」を撮りに行って。

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【2018年1月31日9時32分】 西武多摩川線・武蔵境駅

このときは、始発の武蔵境駅のホームで待っていたら、いきなり、お目当ての編成が
やって来てくれて。ラッキーだったのである。

でも...

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【2018年5月1日11時18分】 西武多摩川線・白糸台駅付近

長かった。ネットの情報でお目当ての編成が、既に多摩川線運用に入っているという
情報をキャッチして駆けつけたのは大型連休中。

でも、白糸台の車庫を覗いてみれば、そこで整備中だったのは...う~ん。

ちなみに多摩川線は西武の他路線との接続が一切無い“離れ孤島”路線。
中間の白糸台駅に小さな車両基地が併設されており、そこに101系電車4両編成が4本
常駐しており、4本配置3本運用。基本的に日中は、ずっと武蔵境-是政の往復運用。
ダイヤに平日・休日の区別は無く、つまり、確率75%でお目当ての編成に会えるはず。

ということで“リベンジ”。

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【2018年6月13日9時54分】 西武多摩川線・白糸台駅付近

パソコンが不調だったり、仕事がドタバタだったり...

イライラしていた時期。気分転換に出かけたつもりが、あえなく撤収となって。
そのパソコンの方が一段落したところで。

……  ……

2018年6月22日(金)晴れ

やはり、近場の路線とあれば朝もゆっくりと。
8時過ぎのコミュニティバスで吉祥寺駅までは10分ほどの距離。

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【2018年6月22日8時37分】 東京都武蔵野市吉祥寺本町・吉祥寺駅北口付近

吉祥寺は地元、数え切れないほど来ているわけだが、なかなかカメラを構えることは
無いわけで。普段、足早に通り過ぎるだけの横断歩道。バスロータリーの中央部には
井の頭公園で長年親しまれた、象の「はな子」の像ができていた。

そんなことに、いまごろ、初めて気づく<変態鉄>だったのである。

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【2018年6月22日8時37分】 東京都武蔵野市吉祥寺本町・吉祥寺駅北口付近

というわけで、混雑するエスカレーターを上がって中央線ホーム。

すぐにやって来た快速電車はラッシュも一段落した下り電車。ゆっくりと座って。
でも、わずか5分で武蔵境駅に到着したのである。

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【2018年6月22日8時46分】 西武多摩川線・武蔵境駅

JR中央線の高架化に合わせて西武多摩川線も高架化され。ガラスの入った壁1枚を
隔ててホームは並んでいる。地平ホーム時代は対面乗換だったが、高架化に合わせて
改札が分けられ。乗り換え改札口でPASMOをタッチして西武線ホーム。

沿線に東京外大などもあり、日中も多くの乗客がある。
ホームに入ってきたのは「赤電色」の編成。これも貴重な復刻塗装だが、でも、
今日のお目当ては「赤電色」では無く。

その8:54発の是政ゆきに乗車して。

西武多摩川線は、西武の他線との接続が無い。4編成配置3本運用で日中は全電車が
白糸台駅と、もう1つ新小金井駅で交換する。ちなみに全線で8 kmあまりのミニ路線。
3本の電車が12分間隔の完全なパターンダイヤ。それを3つの運用で賄っている。
片道12分、両端駅での折返し時間込みで36分で1つのサイクル。

ということで、まず最初の交換駅・新小金井駅ですれ違う編成は...

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【2018年6月22日8時51分】 西武多摩川線・クハ1248号車内(新小金井駅付近)

「よしっ!!」、思わずガッツポーズが出そうな...
決して撮りづらいレアな編成...では無いはずが、とことん、巡り合わせが良くなかった
<変態鉄>、3度目のチャレンジで漸く。

そして他線とは違って、ここで一度見かけたと言うことは、夜までずっと36分周期で
撮れるチャンスが巡ってくると言うこと。

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【2018年6月22日8時52分】 西武多摩川線・新小金井駅

というわけで、このシーン。赤電色とオリジナルカラー、2本の復刻塗装が並ぶ...
そんな貴重なシーンを捉えたら...

大急ぎで駅から続く住宅街の路地へと。

そう、自分が乗ってきた「赤電色」の12分後を追いかけるようにお目当ての編成が
やって来てしまう。やはり、シャッターチャンスは一度でも無駄にしたくない訳で。

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【2018年6月22日9時05分】 西武多摩川線・新小金井-多磨

アップダウンのある地形は、多摩川の流れでできた河岸段丘ということだろうか!?
地平駅の新小金井駅を出た多摩川線、いつしか住宅街の堀割区間へ。
その途中に「いちご橋」という小さな歩行者専用橋が架かっている。

たぶん、西武多摩川線沿線では1、2を競う“有名撮影地”。

でも、朝9時というのはちょっと早かったか、堀割の斜面に生えている木々。
その影が線路付近まで落ちて。望遠で、その影をかわせる位置を探しながら。

とりあえず“捕獲成功”である。
「いちご橋」を離れ、再び住宅街の中の生活道路を進んでいけば、まもなく鬱蒼とした
森の中のようなところへ。ICU、国際基督教大学のキャンパスを通り抜ける形になり。
急な下り坂。木々の向こうにわずかに見える西武線の線路との位置関係が一気に逆転。

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【2018年6月22日9時14分】 西武多摩川線・新小金井-多磨

その坂を下りきったところが都立野川公園。サクラの名所としても知られるのだが、
この時間帯、多かったのはジョギングをする人と犬の散歩をする人たち。

早くも<変態鉄>が乗ってきた「赤電色」が終点の是政駅で折り返して戻ってきた。
この、野川に架かる橋を見上げながら撮る構図が一番フツーの撮り方だが...

ここで<変態鉄>が狙っていたのは、少し下がった位置から...

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【2018年6月22日9時18分】 西武多摩川線・新小金井-多磨

築堤上をゆく姿をサイドから狙う構図。
車体塗色を記録するには、サイドからの撮影が良いが、でも、やはり都市型路線だけ
あって、4両編成とはいえ、サイドから撮れる場所というのは限られてしまう。

ここも工事が行われていたり、頭上の電線が邪魔だったり...

かなり苦しい構図であることには間違いないのだが。

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【2018年6月22日9時26分】 西武多摩川線・多磨-新小金井

線路の上には東京電力の幹線級の送電線「車返線」が通っているのも、西武多摩川線の
特徴である。その関係で、門形の立派すぎるトラス架線柱が並んでいるのも、
取り込むようにした画面。

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【2018年6月22日9時26分】 西武多摩川線・多磨-新小金井(後追い)

もちろん、すかさず振り返って、先ほどの野川を渡るコンクリート橋上でもう1枚。

やはり、スッキリ撮るのは難しい路線なのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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