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2週連続、こんどは雨の富山へ。地鉄電車を撮りに...(4)あいの風 [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

大型連休目前。いよいよ...と行きたいところではあるものの、そうはなかなか...
でも、とりあえず土曜の仕事を何とか乗り切れば、ちょっとだけお休み。

昨日、<速報版>を書いたばかりだが、今度は早朝の出発でキハを撮りに行きたいと
思っている。

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【2018年4月7日12時53分】 万葉線・能町口-新吉久

そんなわけで、1回お休みした4月7日の富山での撮影記。新吉久電停近くに保存された
デ5022号車を撮りに行って...

とはいえ、美しい姿になっていたが、車内は非公開、近づくこともできないので
見学と言っても、次の電車が来るまでの15分間で十分。雨の上がった電停、その傍らの
簡素な待合室で待つこと暫し、この電停は日中時間帯、上下の電車が行き交うことに
なっており。越の潟ゆきはデ7070形が来ることを確認済み。

カメラを構えて...

……  ……

2018年4月7日(土)曇り一時雨

このちょうど1週間前、祖母の四十九日法要で訪れた富山の街はサクラが満開で
春の穏やかな晴れ間が広がったが...。

この日は肌寒い1日だった。しかも断続的に降る強い雨、幸い、<変態鉄>が新吉久で
デ5022号車を撮っている間は雨も上がっていて。

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【2018年4月7日12時53分】 万葉線・新吉久電停

先にやって来たのは、デ7074号車の越の潟ゆき。全面広告塗装になっているのが
ちょっと残念だが、非冷房車であり、非常にスッキリした屋根回りなど、
先ほどの加越能色のデ7073号車よりも、より原型に近くて。

12:56、上下の電車が交換する。こんど<変態鉄>が乗る高岡駅ゆきが入って来るのは
昔からの“ノーガード電停”の方なのである。向こうから見えてきたのは、
赤いアイトラムである。

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【2018年4月7日12時53分】 万葉線・新吉久電停

ポイントを通って、新吉久電停に入ってきた。
デ7070形と並ぶ瞬間を。こう見ると、やはり窓のラインの低さなどがよく分かる。

この電停、高岡駅ゆきは道路上の白線だけで区切られただけのスペース。
駅名板というか電停標識も、ベンチのある待合室も道路脇にある。
電車が近づいてきたらクルマの流れをよけながら、道路中央に歩んでいくのが
正しい乗り方なのである。

キュウィ~~~ンという甲高いインバータ音が、かすかに聞こえたら静かに動き出して居
いるという、あの感覚、<変態鉄>としては盛大な音と激しい揺れ、吊り掛け電車が
隙なのだが...

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【2018年4月7日13時23分】 万葉線・高岡駅電停

30分ほどで高岡駅電停に戻ってきたのだった。

それにしても、駅はキレイな建物になったが、高岡駅の活気の無さと言ったら...
目の前のコンビニでパンを買って、ホームの待合室で食べていた。外は肌寒いのに
待合室は自分だけ。しばらく待っていると13:41発の第443M列車、普通・富山ゆき、
来るときと同じIRいしかわ鉄道の521系2連だった。車掌こそ乗っていたものの、
2両編成の普通電車で需要が賄える...というのが、「北陸本線」を知る世代の
<変態鉄>にとっては寂しく思えるのである。

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【2018年4月7日13時58分】 あいの風とやま鉄道・富山駅

富山で話をしていると、その多くの人が口を揃えて言うのが、大阪からの
特急「サンダーバード」号が金沢止まりになったことによる不便さ。
毎時1本くらいの割合で、富山始発の大阪ゆき特急電車があったのに、新幹線開業で
金沢駅での乗り継ぎを強いられる形となって...。

いろいろ事情があるのは想像に難くないが、でも、せめて大阪・米原からの北陸特急、
一部だけでも3セクに乗り入れて富山まで直通すれば...と、そんなことを思うのだった。

2両編成ながら、短距離利用客ばかりで、<変態鉄>もドア横の補助席ながら
高岡からでも座ることができて。あっという間に富山駅到着だった。

外は再び激しい雨。傘をさして駅北のいつものホテルに向かうのだった。

……  ……

東京から宅急便で送っておいた着替えや三脚が届いており。部屋でそれを開ければ
ようやく三脚とダウンジャケット。

それにしても、めまぐるしく変わる、この日の天気。空も明るくなってきて。

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【2018年4月7日14時46分】 富山地鉄本線・越中三郷駅

ということで、こんどは地鉄電車を撮りに。
ただ、いつものようなフリーきっぷ利用では無いため、そう遠くに行くことはできず。

電鉄富山駅に行ってみると、ちょうどホームで発車を待っていた14:36発の第331列車の
立山ゆき。まさに「何となく」だったが、越中三郷駅で降りてみることにした。
何となく田園地帯で、走行シーンを撮ろうと。

ただ、富山地鉄。富山平野の一面の水田地帯を走るからといって、広々とした感じで
どこでも撮れる...とはいかず。そんなに甘くは無いのである。
というのも、冬場の日本海からの強い季節風を想定して...だろうか。

大半の区間で線路の南側に架線柱が建植され。この間隔がかなり密であって。

架線柱に被られずにすっきり撮りたければ、線路の北側から。
でも、そうすると陽射しがあると側面は黒つぶれ必至。

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【2018年4月7日14時55分】 富山地鉄本線・越中荏原-越中三郷(後追い)

というわけで、線路に近づいての“正面ドカン”でできるだけ車体側面を見せない
カットを狙うというのが一案。

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【2018年4月7日14時57分】 富山地鉄本線・越中荏原-越中三郷

架線柱は「風景の一部」と見なして順光側からの典型的な列車写真を狙うのがもう一案。

いや、コレ、本当に迷ったのである。
でも、この日、<変態鉄>が決めたのは...

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【2018年4月7日15時07分】 富山地鉄本線・越中荏原-越中三郷(後追い)

時折、地上に降り注ぐ太陽の光。本当に“ネコの目のように”コロコロ変わる天気、
電車が来たときに陽射しがちょうど当たってしまい、側面が全部黒くなるのは
避けたいところだったので...、そして決断したのだった。

そうするとやって来たのが「30かぼちゃ」。“宇奈月百名月”のヘッドマーク付き。
特急「立山」とか特急「うなづき」とかの大型ヘッドマークと同じ仕様なのだが...
地の部分がゴールドというか山吹色なので、「30かぼちゃ」の車体色になじんでしまい。
そういう意味で、このヘッドマークは「だいこん」色の電車の方が良いような。

そんな“宇奈月百名月”が越中三郷駅で交換した上り電車が、ぬぁんと...

まさかまさかの...

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【2018年4月7日15時09分】 富山地鉄本線・越中三郷-越中荏原

14722編成だった。<変態鉄>が富山に来る度に追いかけ続けている老雄“20形”
である。上市からの第1040列車である。これの電鉄富山着が15:24。
その14722編成。折返しが上滝不二越線になるか稲荷町入庫になるか、それ以外だったら
間違いなく、まもなくここへ戻ってくる。たぶん16時前後。

今度は越中三郷駅の東側に向かうことにしたのだった。
もう少し、すっきり撮れそうな場所を見つけたかったが...、近くの踏切で。

背後には立山連峰の山々が雲の上から少しだけアタマを覗かせて...
でも、手前。線路周辺には光が当たらなくなってきて。

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【2018年4月7日15時48分】 富山地鉄本線・越中舟橋-越中三郷

やって来た上り電車が特急UN10列車。
ヘッドマークを掲げた“アルプスエキスプレス”3連の運用だった。

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【2018年4月7日15時50分】 富山地鉄本線・越中三郷-越中舟橋(後追い)

そして、16時前。立山線の第1335列車(岩峅寺ゆき)として戻ってきた14722編成。
曇り空は残念だが、でも、十分に納得できる1枚だった。

先ほどの“アルプスエキスプレス”とは越中三郷駅ですれ違ったはず。
立山線と本線の電車が両方やってくるこの場所、地方私鉄とは思えないくらい、
頻繁に電車がやって来るのである。

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【2018年4月7日15時57分】 富山地鉄本線・越中舟橋-越中三郷

すぐにやって来たのは、「60だいこん」の電鉄富山ゆき。

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【2018年4月7日15時57分】 富山地鉄本線・越中舟橋-越中三郷(後追い)

ここまで撮ってカメラをバッグに仕舞ったのだった。
後追いショットを撮りながら、この不自然なまでに灰青色の空。
「ヤバい風が吹いてきたなぁ」と思ったら、その途端...
傘をさすにも難儀するほどの激しい風と強い雨。何とか越中三郷駅まで引き返した
のだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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