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2週連続、こんどは雨の富山へ。地鉄電車を撮りに...(3)新吉久 [保存車・廃線跡]

水曜の朝は大荒れだった東京だが、木曜は晴れそうと言うことで。
都内、というか、近場で“出撃”しようと企んでいる。ということで明日は早起き。

ただ、超緊縮財政下にもかかわらず、大型連休には高松「ことでん」への“出撃”が
決まっており、今回は東京の近くで。前日にもかかわらず、どこに行こうか決まって
いないというメチャクチャぶりだが、房総のキハか、はたまた...

さてさて、引き続き4月はじめの富山での撮影記。

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【2018年4月7日12時07分】 万葉線・高岡駅電停

自分が生まれた頃、つまり、約40年前に廃止になった富山地鉄射水線。
そこで活躍した1両の電車を見に、高岡駅から向かったのは...
……  ……

2018年4月7日(土)曇り一時雨

せっかく、一番撮りたかった1両に乗れることになったのが、吹く風は寒く、激しい雨。
カメラを構えようという気も起こらない状況で。

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【2018年4月7日12時10分】 万葉線・デ7073号車内(高岡駅電停停車中)

デ7070形の中で冷房化されたうちの1両、デ7073号車は映画撮影の関係で加越能時代の
カラーに戻されており。でも、車内は通常仕様。案内用のディスプレイが付けられたり、
シートモケットが白いラインの入ったスカイブルーの生地に交換されていたりと、
手は加えられているが、昭和の頃の吊り掛け駆動の路面電車の感じが良く残っている。

ちなみに、土休日の万葉線、日中は車内放送が地元出身の落語家、立川志の輔さんの
声によるアナウンスに変更されている。

市内中心部の併用軌道を進んで。買い物や通学、近距離利用の乗客を中心に思っていた
以上に乗降は多い気がした。

それにしても、外は激しい雨。「少しは小降りになって欲しい...」と思いながら。
米島口電停を出て専用軌道に入り、氷見線の線路を越えて...
再び併用軌道に戻るのだが、周囲はかなり長閑な風景に変わってきて。
伏木の工業地帯に入ってきたところにあるのが新吉久電停。

幸いなことに傘をささなくても大丈夫な位、雨は小降りになっていてくれた。

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【2018年4月7日12時39分】 万葉線・新吉久電停(後追い)

かなり無理矢理な撮り方ではあったが、電停ホームから、出発していくデ7073号車と
向かい側に佇むデ5022号車。色調は少し違っていたり、設備が近代化されていたりは
するわけだが、半世紀前の加越能鉄道軌道線の“役者”が揃ったわけで。

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【2018年4月7日12時39分】 万葉線・新吉久-吉久(後追い)

いまでは日本海に面した工業地帯の中...といった感じの街だが、
実は、その名の通り、万葉集の時代から非常に歴史のある街でもある。そんな古い街の
狭い電車通り。とさでん交通などとは、またちょっと違った意味での“田舎軌道”を
今の時代に見ることができる区間でもある。

さて、話を戻して。

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【2018年4月7日12時44分】 万葉線・新吉久電停

その新吉久電停の越の潟ゆきホームのすぐ後ろ、リサイクルセンター前に
保存されているのがデ5022号車。低い柵はあるものの外観の見学・撮影には
全く差し支えなく。

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【2018年4月7日12時42分】 富山県高岡市吉久付近

富山市内軌道線との直通運転のあった射水・笹津線用に、1950年(昭和25年)
から翌年にかけて4つのメーカーで30両が製造された富山地鉄デ5010形の1両がデ5022
号車で、この車両は日立製作所が製造を担当している。

富山新港建設に伴う分断時、高岡側に残されたうちの1両がデ5022号車、伏木線の廃止に
伴って余剰となり、同型車は1971年(昭和46年)頃に除籍されたが、デ5022号車だけは
除雪用にモーター増設、大きなスノープロウ設置など除雪用改造を受けて存続、
1992年(平成4年)にとうとう、この車両も車籍を抹消される。だが、「機械扱い」で
そのままの姿で除雪用に残り、終車後の除雪作業に充当されていた。

しばらく前に、米島口車庫から搬出されたということは知っていたが、その間、
市内の某企業が“産業遺産”としてこの車両を引き取り、復元整備していたということ。
スノープロウ撤去、再塗装、車籍抹消後に消去されていた車番標記も復活し...

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【2018年4月7日12時40分】 富山県高岡市吉久付近

新吉久電停のすぐ近くに静態保存されたのは、つい先日のこと。
リサイクルセンター前の、道路に面したスペースに低めの柵に囲まれて。
でも、<鉄>心のわかる方が設計したからか...、保存車らしからぬ広いスペースが。

残念ながら近づくことはできないものの、引きをとって標準レンズで形式写真が撮れる
そんなスペースになっているのである。

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【2018年4月7日12時41分】 富山県高岡市吉久付近

ちょうど視線の高さあたりに電車の足回りが見えるような感じになっていて。
謎が多く、諸説あるのがこの電車の台車。何でも図面と実際に履いている台車が
合わないのだとか。これには、デ5010形自体が4つのメーカーに分散発注されており、
日立製のものは違う形式の台車で落成している、とか、除雪用になってから
他車の発生品に交換された、とか、諸説あるようだが。そんな台車の姿を。

転動防止策として、車輪と地面がチェーンで結ばれていることも確認できる。

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【2018年4月7日12時41分】 富山県高岡市吉久付近

床下機器は、この時代の電車として極めてオーソドックスなものに見えた。
それにしても、緑色に再塗装されている車体、よく見ると外板は結構、傷んでいそうな。
製造から約70年が経とうとしており、しかも正式に車籍が抹消されてからも四半世紀、
車体の経年劣化は仕方が無いのだが、でも、何とか1日でも長く良い状態を保って
欲しいもの。

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【2018年4月7日12時41分】 富山県高岡市吉久付近

スノープロウの撤去など、外観は「除雪用機械」から「デ5010形電車」に復元されたが
気づいたのはココ。正面窓下に横に入っているのはスノープロウ固定用の補強だろうか?!
よく見れば、スノープロウを吊っていた留め具が残っているのが見て取れる。

東京にいるとなかなか会いには行けない場所だが、それでも、1日でも長くキレイなまま
保存されていて欲しいし、また、あわよくば車内公開も...
そんな期待も膨らむのである。

……  ……

余談ながら、この新吉久電停、隣の吉久電停と合わせて、道路上に白線を引いただけの
いわゆる“ノーガード電停”だった。

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【1993年8月4日】 加越能鉄道・新吉久電停付近

<変態ガキ鉄>だった、いまから25年前、ちょうどデ5022号車が除籍された頃、
高校生だった自分は路面電車を撮り歩く中で偶然、この電停での電車の交換風景を
撮っていたのだった。立派な上屋付きのホームでは無く、白線だけのノーガード電停
だったことがよく分かる。

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【2018年4月7日12時50分】 万葉線・新吉久電停

ちなみに、高岡駅方面の乗り場はいまだに“ノーガード”、しばらく前に、電車待ちを
していた人とクルマの事故があった旨、注意書きが掲出されていた。

この写真を撮ったスペースにはベンチなどが置かれており、本当はここで電車の到着を
待って、すばやく道路中央に向かうのだが...
他所でも時折、ノーガード電停での事故の話題を聞く。

ここまで来るときに乗ってきた万葉線電車、車内放送が立川志の輔さんの声であるのは
ご紹介したが、あとは高岡に縁が深い有名人と言えば...

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【2018年4月7日12時48分】 万葉線・新吉久電停

何と言っても、藤子不二雄のおふたりだった。
その縁で、万葉線には「ドラえもんトラム」が人気を博しているし、JR氷見線には
「ハットリくん列車」がある。

さて、デ7073号車に乗ってここにやってくるとき、片原町電停ですれ違ったのも、
デ7070形だった。たぶん、冷房の必要がない時期だからこそ、非冷房の旧型車を
多めに運用しているのだろうか!?

でも、片原町ですれ違ったと言うことは、次の、自分がここに来て15分後の電車も
確実に非冷房の旧型車。

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【2018年4月7日12時53分】 万葉線・能町口-新吉久

その姿を撮ってから、高岡駅ゆきに乗ろうと。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

Cedar

新吉久もずいぶん変わりましたね、上屋がついたとは~高岡方面の乗客もここで電車待つんでしょうか?
by Cedar (2018-04-26 07:24) 

あるまーき

Cedarさん

コメントありがとうございます。
万葉線(第3セクター化)以降、着実に設備の改善を進めているようで、新吉久電停も数年前にバリアフリー化されました。
ただ、高岡駅ゆきは相変わらずのノーガード電停で、そちら側だけは道路脇の小さな待合室も従来通りです。やはり、それが原因の交通事故は発生しているようで、高岡駅ゆきの待合室に、それに関する貼り紙がしてありました。

by あるまーき (2018-04-27 01:16) 

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