四半世紀前の記念乗車券(富山地鉄市内軌道線 デ8000形運行開始【1993年8月】) [富山で撮った]
<変態鉄>は、この40年間、生まれた時からずっと東京で暮らしているのだが、
その本籍は父方の実家があった富山県富山市。市内中心部の西町に近い「中央通り」
商店街の中にあった、とあるお店。(といっても、80年台には店を畳んだのだが...)
その<変態鉄>の本籍地の“最寄り駅”は、当時の地鉄富山市内軌道線...というか
山室線(1984年廃止)の中教院前電停だったはず。(もちろん記憶に無い!!)
そんな訳で、西町の、かつての大和デパートがあった、あの交差点を、ゴロゴロと
吊り掛け音も高らかに通過していくデ7000形の姿は<変態鉄>が路面電車を
撮るようになった、その原点であるとも言えるところ。
【2015年2月24日12時56分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅前(当時)-新富町
ちょうど、<変態鉄>が高校生になった、1993年(平成5年)の夏、ぬぁんと、
その地鉄富山市内軌道線に5両もの新型電車が導入され、しかも、それは自社発注の
ホンモノの新車で。これにはコーフンしないわけにはいかなかった。
帰省中の1993年8月3日、その様子を確かめながら、市内線の様子を記録するべく、
富山市内中心部に向かったのだった。
…… ……
デジカメになる、はるか前のこと。メモも残っておらず、正確な日付も分からなかったが
でも、探してみると...
意外な形で残っていた。それがコチラ。
市内電車と路線バス(当時の運賃で210円区間まで)が乗り放題の切符。
若干、内容が変わり、価格も変わってはいるが、いまも発行されている。
それにしても「電鉄富山駅売札所」というゴム印が渋すぎる。「売札所」である。
ちなみに、いまは「乗車券センター」に改称されている。
これを買って、撮影に向かったはず。新型車デ8000形を一目みたい...
【2015年5月24日9時54分】 富山地鉄市内軌道線・大手モール-グランドプラザ前
いまでは超低床連接車をはじめとした多彩な車両形式が見られる富山の路面電車、
当時は、デ7000形の“天下”だった時代、そこにまさに風穴を開けた...ような。
物心ついた頃から、富山市内軌道線と言えばデ7000形しか走っていなかった。
当時、高校生になったばかりの<変態ガキ鉄>にとっては、これはスゴいこと。
その日のネガには、単線時代の、旧富山大橋を渡るデ8001号車の姿が残っていた。
【1993年8月3日】 富山市内軌道線・新富山-安野屋(当時)
本当は反対側(西側)から立山連峰バックを狙うのだが...
このときは、あまり天気も...、呉羽丘陵をバックに。富山大橋も架け替えられ、
懐かしいシーンである。
【1993年8月3日】 富山市内軌道線・新富山-安野屋(当時)(後追い)
振り返れば、そこは安野屋電停。ここから市内に向かって複線になるのだった。
V字型の安全地帯の標識、オレンジ色の電光式電停標識...
懐かしい富山の街のワンシーンが、何気なく写っているのである。
…… ……
この日、デ8000形のデビュー記念乗車券も購入していた。
ちなみに、券番は「43」番である。
トップ写真(?)は、その呉羽山から見た富山市中心部と立山連峰。こんなにクッキリ
見える日というのは...。
2つ折りになっている記念乗車券、中を見てみると...
駅前広場を進む、なぜか、デ7000形の姿が。マリエと地鉄ホテルのビルは変わらず。
木々があって見通しが良くないが、あのあたりに新しいバスターミナルの円形の屋根が
できている。でも、その後ろ。チラッと見えているのはステーションデパートである。
いや~ぁ、懐かしい。ステーションデパートの2階から直接、跨線橋に入れる改札口が
あって。富山の名物と言えば「かまぼこ」、土産物を買って特急「白山」で6時間かけて
上野駅に向かったのが、昔からの<変態鉄>の一家の帰省時のパターンだった。
おっと、話が逸れている。
ちなみに、この記事のトップ写真、この記念きっぷのデ7000形とほぼ同じ位置に
デ8000形がいるというもの。“定点比較”を狙った1枚ではないから、わかりにくいが
マリエの建物は、あまり変わっていないことがわかる。
…… ……
1993年7月、5両がまとめて新製投入され、非冷房だったデ7000形の初期車を淘汰、
冷房化率100%を達成しただけでなく、路面電車の製造から離れていた日本車輌製で、
東洋電機製のVVVF制御だったこと(これは地鉄電車では初めてのこと!!)など、
地鉄市内線の車両としては、画期的なものだったが...
その後の超低床連接車に押されて、ちょっと地味な地位になっているような。
デ7000形のようなレトロ感も無く、連接車たちのような“若さ”もなく...う~ん。
中間管理職世代...といったイメージだろうか(謎)。
だから、これだけ富山を頻繁に訪れていながら、市内軌道線の写真と言えば
デ7000形、それから「サントラム」「セントラム」に偏っており。
いや~、これだけ探してくるのに非常に苦労した。
でも、HDDの中を漁って、見つけてきたデ8000形の写真をいくつかご紹介したい。
【2012年5月14日13時31分】 富山地鉄市内軌道線・安野屋-新富山(当時)
何と言ってもコチラ。立山連峰をバックに、掛け替えられた「新富山大橋」をゆく姿。
実は、デ7018号車が来るのを待っているときに撮った「試し撮り」の1枚。
【2014年4月9日17時14分】 富山地鉄市内線・電気ビル前-桜橋
そして、多くの人が訪れる富山市街地では一番人気のお花見スポット(← テキトー?!)
松川べりのサクラが満開の時、ごった返す中で撮ったサクラとデ8000形。
【2013年8月15日20時40分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅前電停(当時)
デ8000形の、ここまで四半世紀の活躍の中で最大の晴れ舞台だった!?
市内軌道線開業100年の記念装飾を施した電車。慌てて撮ったので手ブレ写真だが...
【2012年6月25日15時48分】 富山地鉄市内軌道線・丸の内電停付近
富山城は天守閣が無かったといわれているが、戦後、模造天守がつくられ
なぜか(← 失礼っ!!)、最近は多くの観光客で賑わっている。
【2012年6月25日16時14分】 富山地鉄市内軌道線・新富町-県庁前
最近は、着実に軌道の更新工事が進められており、まもなく“絶滅”しそうな
石畳軌道。数年前まで県庁前-新富町間にはまとまった形で残っていた。
そんな石畳軌道をゆくデ8000形の姿。
そして最後は、このシーン。
【2012年11月04日13時46分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
地鉄電車を撮る<鉄>憧れのシーンである。(← ホント!?)
市内軌道線の電車は上滝線の南富山駅に隣接した車両基地にいるのだが、大がかりな
検査を受ける場合には、鉄道線の稲荷町工場(TC)に入場することになる。
市内軌道線(600V)と鉄道線(1500V)では架線電圧が違うので自走で回送することが
できず、工場の入出場時には黄色いディーゼル機関車が専用の連結棒を介して
軌道線電車と連結、白昼堂々、不二越上滝線の線路を回送される。
この回送、もちろん思いっきり不定期。平日の昼間に設定されているようで...
意外と難易度の高い被写体なのである。しかも、この珍編成にもかかわらず、
走行シーンを撮ろうとすると営業電車とそれほど変わらないスピードで...
焦ったことがある。
ということで、今日はちょっと久々に富山地鉄ネタをご紹介したのだった。
やはり、<富山鉄>の話題になると長くなってしまうのは、<変態鉄>の悪いクセ。
長々と失礼っ!!!
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
その本籍は父方の実家があった富山県富山市。市内中心部の西町に近い「中央通り」
商店街の中にあった、とあるお店。(といっても、80年台には店を畳んだのだが...)
その<変態鉄>の本籍地の“最寄り駅”は、当時の地鉄富山市内軌道線...というか
山室線(1984年廃止)の中教院前電停だったはず。(もちろん記憶に無い!!)
そんな訳で、西町の、かつての大和デパートがあった、あの交差点を、ゴロゴロと
吊り掛け音も高らかに通過していくデ7000形の姿は<変態鉄>が路面電車を
撮るようになった、その原点であるとも言えるところ。
【2015年2月24日12時56分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅前(当時)-新富町
ちょうど、<変態鉄>が高校生になった、1993年(平成5年)の夏、ぬぁんと、
その地鉄富山市内軌道線に5両もの新型電車が導入され、しかも、それは自社発注の
ホンモノの新車で。これにはコーフンしないわけにはいかなかった。
帰省中の1993年8月3日、その様子を確かめながら、市内線の様子を記録するべく、
富山市内中心部に向かったのだった。
…… ……
デジカメになる、はるか前のこと。メモも残っておらず、正確な日付も分からなかったが
でも、探してみると...
意外な形で残っていた。それがコチラ。
市内電車と路線バス(当時の運賃で210円区間まで)が乗り放題の切符。
若干、内容が変わり、価格も変わってはいるが、いまも発行されている。
それにしても「電鉄富山駅売札所」というゴム印が渋すぎる。「売札所」である。
ちなみに、いまは「乗車券センター」に改称されている。
これを買って、撮影に向かったはず。新型車デ8000形を一目みたい...
【2015年5月24日9時54分】 富山地鉄市内軌道線・大手モール-グランドプラザ前
いまでは超低床連接車をはじめとした多彩な車両形式が見られる富山の路面電車、
当時は、デ7000形の“天下”だった時代、そこにまさに風穴を開けた...ような。
物心ついた頃から、富山市内軌道線と言えばデ7000形しか走っていなかった。
当時、高校生になったばかりの<変態ガキ鉄>にとっては、これはスゴいこと。
その日のネガには、単線時代の、旧富山大橋を渡るデ8001号車の姿が残っていた。
【1993年8月3日】 富山市内軌道線・新富山-安野屋(当時)
本当は反対側(西側)から立山連峰バックを狙うのだが...
このときは、あまり天気も...、呉羽丘陵をバックに。富山大橋も架け替えられ、
懐かしいシーンである。
【1993年8月3日】 富山市内軌道線・新富山-安野屋(当時)(後追い)
振り返れば、そこは安野屋電停。ここから市内に向かって複線になるのだった。
V字型の安全地帯の標識、オレンジ色の電光式電停標識...
懐かしい富山の街のワンシーンが、何気なく写っているのである。
…… ……
この日、デ8000形のデビュー記念乗車券も購入していた。
ちなみに、券番は「43」番である。
トップ写真(?)は、その呉羽山から見た富山市中心部と立山連峰。こんなにクッキリ
見える日というのは...。
2つ折りになっている記念乗車券、中を見てみると...
駅前広場を進む、なぜか、デ7000形の姿が。マリエと地鉄ホテルのビルは変わらず。
木々があって見通しが良くないが、あのあたりに新しいバスターミナルの円形の屋根が
できている。でも、その後ろ。チラッと見えているのはステーションデパートである。
いや~ぁ、懐かしい。ステーションデパートの2階から直接、跨線橋に入れる改札口が
あって。富山の名物と言えば「かまぼこ」、土産物を買って特急「白山」で6時間かけて
上野駅に向かったのが、昔からの<変態鉄>の一家の帰省時のパターンだった。
おっと、話が逸れている。
ちなみに、この記事のトップ写真、この記念きっぷのデ7000形とほぼ同じ位置に
デ8000形がいるというもの。“定点比較”を狙った1枚ではないから、わかりにくいが
マリエの建物は、あまり変わっていないことがわかる。
…… ……
1993年7月、5両がまとめて新製投入され、非冷房だったデ7000形の初期車を淘汰、
冷房化率100%を達成しただけでなく、路面電車の製造から離れていた日本車輌製で、
東洋電機製のVVVF制御だったこと(これは地鉄電車では初めてのこと!!)など、
地鉄市内線の車両としては、画期的なものだったが...
その後の超低床連接車に押されて、ちょっと地味な地位になっているような。
デ7000形のようなレトロ感も無く、連接車たちのような“若さ”もなく...う~ん。
中間管理職世代...といったイメージだろうか(謎)。
だから、これだけ富山を頻繁に訪れていながら、市内軌道線の写真と言えば
デ7000形、それから「サントラム」「セントラム」に偏っており。
いや~、これだけ探してくるのに非常に苦労した。
でも、HDDの中を漁って、見つけてきたデ8000形の写真をいくつかご紹介したい。
【2012年5月14日13時31分】 富山地鉄市内軌道線・安野屋-新富山(当時)
何と言ってもコチラ。立山連峰をバックに、掛け替えられた「新富山大橋」をゆく姿。
実は、デ7018号車が来るのを待っているときに撮った「試し撮り」の1枚。
【2014年4月9日17時14分】 富山地鉄市内線・電気ビル前-桜橋
そして、多くの人が訪れる富山市街地では一番人気のお花見スポット(← テキトー?!)
松川べりのサクラが満開の時、ごった返す中で撮ったサクラとデ8000形。
【2013年8月15日20時40分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅前電停(当時)
デ8000形の、ここまで四半世紀の活躍の中で最大の晴れ舞台だった!?
市内軌道線開業100年の記念装飾を施した電車。慌てて撮ったので手ブレ写真だが...
【2012年6月25日15時48分】 富山地鉄市内軌道線・丸の内電停付近
富山城は天守閣が無かったといわれているが、戦後、模造天守がつくられ
なぜか(← 失礼っ!!)、最近は多くの観光客で賑わっている。
【2012年6月25日16時14分】 富山地鉄市内軌道線・新富町-県庁前
最近は、着実に軌道の更新工事が進められており、まもなく“絶滅”しそうな
石畳軌道。数年前まで県庁前-新富町間にはまとまった形で残っていた。
そんな石畳軌道をゆくデ8000形の姿。
そして最後は、このシーン。
【2012年11月04日13時46分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
地鉄電車を撮る<鉄>憧れのシーンである。(← ホント!?)
市内軌道線の電車は上滝線の南富山駅に隣接した車両基地にいるのだが、大がかりな
検査を受ける場合には、鉄道線の稲荷町工場(TC)に入場することになる。
市内軌道線(600V)と鉄道線(1500V)では架線電圧が違うので自走で回送することが
できず、工場の入出場時には黄色いディーゼル機関車が専用の連結棒を介して
軌道線電車と連結、白昼堂々、不二越上滝線の線路を回送される。
この回送、もちろん思いっきり不定期。平日の昼間に設定されているようで...
意外と難易度の高い被写体なのである。しかも、この珍編成にもかかわらず、
走行シーンを撮ろうとすると営業電車とそれほど変わらないスピードで...
焦ったことがある。
ということで、今日はちょっと久々に富山地鉄ネタをご紹介したのだった。
やはり、<富山鉄>の話題になると長くなってしまうのは、<変態鉄>の悪いクセ。
長々と失礼っ!!!
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
おおお!モーターカーが速いのですね。見たい!
by hanamura (2018-03-26 05:21)
hanamuraさん
コメントありがとうございます。
富山地鉄の、この黄色いモーターカーなのですが、
「モーターカー」に見えても「ディーゼル機関車」なのです。
除雪などでの運転もありますし...
「機械」扱いではなく「車両」なので、白昼堂々、本線上を
走っているみたいです。
by あるまーき (2018-03-26 09:25)