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2017夏、中国地方へ(5)錦町を散歩。 [町歩き(鉄分薄め)]

今日の話題に入る前に。

木曜日の出勤前に、新宿駅の「みどりの窓口」へ。
10月15日(日)に倉敷の水島臨海鉄道で“鉄道の日”のイベントが行われる。
でも、前日、10月14日は夜遅くまで仕事が入っている。

というわけで、もちろん、特急寝台「サンライズ出雲」!!

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【2017年7月1日21時45分】 「サンライズ瀬戸」モハネ285-1車内

前回、思った以上に快適に過ごすことができたB個室寝台を選択である。

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【2017年8月30日9時33分】 岩徳線(錦川清流線)・岩国駅

さて、初めての訪問で、すっかり気に入った錦川清流線。

その終着駅・錦町はいまでは岩国市に編入されているものの、旧錦町の中心街、
広瀬地区にあって、路線名の通りの清流が流れる、本当に静かな、
でも、初訪問ながら何となく懐かしいような気がする小さな町だった。

……  ……

2017年8月30日(水)晴れ

わずかな乗客を乗せたNT3001号「せせらぎ」号は、終着・錦町駅に11時着。
降車が済めばすぐに、駅の向かい側の車庫へと引き上げ作業が行われる。

折返しは、先ほど、北河内駅で交換したNT3002号車が戻ってきて12時半発。

暑いのでちょっと億劫になりがちだが、あまりジメジメした感じが無く、
歩きやすかったのは助かった。でも、列車が着いて降りた人たちが駅前を去ると
本当に「静寂」そのもの。

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【2017年8月30日11時14分】 錦川清流線・錦町駅

錦町駅は立派なトンガリ屋根の2階建て駅舎。ここに錦川鉄道の本社も。
駅の向かい側は検修庫のある車庫になっているが、斜面がすぐ後ろまで迫り。

駅を1周することはできないので、駅裏に位置する「とことこトレイン」の
乗り場付近を見て。この日は運転日では無かったので閑散としていたが。
駅周辺の話題は、次の記事に譲るとして...

さて、駅を後に町の中へ。

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【2017年8月30日11時21分】 山口県岩国市錦町広瀬付近

意図的に残している...という感じは無いのだが、“しもたや”という感じの
ところも含めて駅の少し先にある商店街には、何だか時が止まったような
懐かしい街並みで。

それにしても、通りかかる人もクルマもほとんど無く。とにかく静かだった。
通りのバス停にはコミュニティバスの時刻。そのポールには消えかけた文字で
「防長交通」の文字。過疎化の影響だろうか、でも、かつての玖珂郡錦町の中心
として、市役所支所や高校もあって、“中心街”らしさもあるのだが...

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【2017年8月30日11時25分】 山口県岩国市錦町広瀬付近

10分ほど歩けば、山口銀行のある交差点へ。
“擬洋風看板建築”というのだろうか(← 建築は全くの素人)、何だか懐かしく。
軒先に鎮座する丸ポストも、良い感じ。

でも、<鉄>として、この写真に注目しなければいけないのが右隅に見える
大衆食堂。かつて、念願の国鉄岩日線がこの錦町に到達したのは東京オリンピック
高度経済成長に沸いていた時代。ここからさらに進んで島根県の日原まで繋がる
予定だったのである。さらなる延伸を願っての命名だったのだろうか。

結局、国鉄再建法で岩日北線の建設は凍結、残った岩日南線も国鉄がJRになった
ときに切り離され、第3セクターになったわけだが、でも、ここには岩日線が
健在だったのである。

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【2017年8月30日11時36分】 山口県岩国市錦町広瀬付近

川の名前にかけて...だろうか、錦鯉がデザインされた欄干。
立派な橋で錦川を渡って。

ちなみに「錦鯉」は江戸時代の新潟県地方が発祥だと伝えられている。
こちら錦川では鮎が有名、ちなみに下流にあたる錦帯橋付近では鵜飼が行われる。

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【2017年8月30日11時26分】 山口県岩国市錦町広瀬付近

その橋の上から眺めれば、町内の様子が一望できて。
写真の左側に見える家並みを歩いてきたわけで。写真中央奥の方にかすかに
線路が見えるはずなのだが...。

それにしても、やはり“清流”、眼下の錦川の水は透き通っているのである。
橋を渡って、少し先の交差点付近で折返し。元来た道を引き返した。

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【2017年8月30日11時42分】 山口県岩国市錦町広瀬付近

錦町(広瀬)周辺の店舗など、町のいたるところで、ちょっと懐かしいものを
展示するという取り組み「錦町まちぐるみ博物館」というのが行われている。

その一角、白壁の街並みの案内看板なのだが...
白壁 道り という標記が気になってしまう<変態鉄>である。

ちなみに、そちらに曲がってみると...

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【2017年8月30日11時41分】 山口県岩国市錦町広瀬付近

こんな感じ。これまた、ちょっとホッとするような懐かしい感じがするのである。

さて。

駅に向かう道から、少し入ったところに錦川に架かる小さな吊り橋を発見。

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【2017年8月30日11時43分】 山口県岩国市錦町広瀬付近

先ほどの写真に写っているはずの位置なのだが、ちょっと死角になってしまった
ようで。「あづまばし」と書かれた簡素なプレートが付いている。
架橋は1953年(昭和28年)とのこと。まぁ、歩行者専用橋といった感じ。

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【2017年8月30日11時44分】 山口県岩国市錦町広瀬付近

渡った対岸で、橋を横から見ればこんな感じである。
“吊り橋”とはいえ、結構、丈夫なつくりなのだろうか、あまり揺れなどは
気になることも無く、気持ちよく渡ることができた。

列車の時刻まであと40分、11:50頃、錦町駅に戻ってきた。

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【2017年8月30日11時52分】 錦川清流線・錦町駅

列車を待っているのは自分だけ。駅内はもちろん暑いのだが、人影のない
待合室は冷房が効いていて。その片隅に「錦町まちぐるみ博物館」の1つ。

国鉄時代の側サボや、国鉄岩日線おわかれ列車のもの、さらにはタブレットなどが
展示されていた。

そんな光景を眺めながら、12:17にやってくる列車を待ったのだった。(つづく)

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hanamura

看板の造り酒屋は、「堀江酒場」錦川、金雀は、イイですねぇ。
by hanamura (2017-09-15 05:28) 

あるまーき

hanamuraさん

コメントありがとうございます。
もう少し、周囲をウロウロすれば、いろいろな発見があったのでしょうが、暑かったこともあって駅に引き返してしまいました。
なるほど、ここは江戸時代中期に遡る、歴史のある造り酒屋さん
だったのですね。

また、いつか錦川清流線を訪れたいと思っていますので、
そのときに、もう一度、錦町も時間をかけて歩いてみたいと
思います。


by あるまーき (2017-09-15 12:15) 

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