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6月の井の頭線(1)アジサイ大作戦!? 2017 <前編> [虹色電車の日常[京王井の頭線]]

“梅雨入り”と言われてから、ほとんど雨が降っていなかった今月。
水曜日は激しい雨になったのだが...。

「梅雨」を象徴するような花と言えばアジサイ。

さて、仕事でも趣味活動でも出かける際に利用するのが京王井の頭線。

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【2017年6月2日12時08分】 京王井の頭線・高井戸-浜田山

渋谷と吉祥寺を結ぶ全長12 kmほどの路線は、5両編成の電車が行き来するだけの
趣味的にはそれほど面白い路線では無いのだが...

毎年、この時期はカメラを持った人たちが少なくない。
法面保護などのために、沿線随所に合わせて2万株を上回るアジサイが植栽され
それらが一気に見頃を迎えるからだ。

箱根登山電車など“アジサイの名所”には及ばないが、でも、この時期になると
<変態鉄>としても出勤前のわずかな時間を使って、沿線でカメラを構えてみたり。
拙ブログ初期から、ほぼ毎年、取り上げている話題、今年も。
……  ……

「花と鉄道」というのは、<撮り鉄>であれば、たぶん多くの方が一度は考えた
ことのある撮り方。多くの“名作”を目にする機会があるのだが、でも...

これを自分で撮ろうとすると意外と難しい。
車窓から見ると“満開”“一面の~”といった感じでも、現地で見てみると...
花のボリューム感というのは全然違う。しかも、それを写真に撮ると、
まばらに、色の付いた点が写っているだけになって、う~ん。

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【2017年6月14日11時08分】 京王井の頭線・高井戸-浜田山

だからといって、花が大きく写るようにすると、どうしてもいっしょに生えている
雑草が写り込んだり、よ~く見ると花の一部分だけが茶色く枯れ始めていたり。

逆に言えば、ヒトの目、視覚というのはスゴくバランスをとるのが上手い...
ということなのかも知れない。肉眼で見るのとカメラで撮るのとでは、その様子は
全然違って見えるものなのである。

と、言い訳を書いておいてから...

東松原駅周辺が最も有名なのだが、今シーズンは高井戸-浜田山間の中間付近、
直線区間を中心に撮ったのだった。

6月2日と14日に撮影に訪れた。青空が広がったけれど、ちょっとピークには
早かったのが2日、色とりどりに咲き誇っていたけれど、ドン曇りだったのが14日。


2017年6月2日(金)晴れ

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【2017年6月2日11時51分】 京王井の頭線・高井戸-浜田山

前日、会社と自宅を往復する電車の窓から見たら、もっと咲いているような
気がしたのだが、浜田山駅で降りて線路沿いを撮影ポイントに向かっているうち
「思ったほどで無いなぁ...」と。

尤も浜田山駅までは<変態鉄>の自宅最寄りの三鷹台駅から10分ほど、しかも、
通勤定期券の経路上なのでタダ。何ともユルく気楽な撮影だったのである。

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【2017年6月2日12時00分】 京王井の頭線・高井戸-浜田山

まずは、ブルーグリーンの第1編成。井の頭線は、1000系電車だけに統一され
他線との乗り入れがないため、車両の面ではあまり面白くない。
でも、「レインボーカラー」、先代の3000系からの“伝統”。車体帯と正面マスクの
カラーが編成毎に異なっている。編成番号を7で割った余りでカラーが決まるという
規則性になっており、第1編成は「ブルーグリーン」。

まだ花が咲いていない株が多く、アジサイであることはわかるが黄色っぽく
見えてしまうのである。

とはいえ、日中は「急行-各停」が8分サイクルの完全なパターンダイヤ。
上下列車を合わせれば、8分あたり4本。つまり、単純には2分に一度の
シャッターチャンス。とりあえず、テキトーにでも...

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【2017年6月2日12時03分】 京王井の頭線・高井戸-浜田山

「花と鉄道」という撮り方の場合、いつもの列車写真以上に、
立ち位置をホンの何歩かズラしただけで写真の感じが変わる。
もはや、悪あがきに近い感じだが、ちょっと動いてはカメラを構えて...を
繰り返し、少しでも花のボリュームがある位置を探したのだった。

後続の渋谷ゆき急行は第28編成。製造期間が10年以上の長期にわたったため、
後半の14本(第21~34編成、第16~第20は欠番)は、別形式になっても
おかしくないくらい、前面などがモデルチェンジされている。

第28編成、7の倍数は「ライトブルー」。先の「ブルーグリーン」とは違う色。
でも、写真だとこの違いがなかなか伝わらなくて。実際に見れば全然違うが...

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【2017年6月2日12時11分】 京王井の頭線・高井戸-浜田山

井の頭線の1000系も初期車のリニューアル工事が進むなど、少しずつ変化はある
ものの、いま「車両の記録」に力を入れる必要は無さそうなのだが...

<変態鉄>の性格的なもの。こういう場面でもなかなか“思い切った画つくり”が
できない。撮るまではアレコレ考えるが、いざ、ヨコの踏切が鳴り出すと
“斜め前方から列車編成全体を!!”というのが抜けなくて...、う~ん。

何だか平凡な写真を量産してしまうのである。

赤、青、紫、色とりどりのアジサイは、生えている土壌の酸性度で色が決まる
のだとか...、この場所は青い花が多かった。
だから、第31編成の「サーモンピンク」がよく映えるような気がして。

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【2017年6月2日12時11分】 京王井の頭線・高井戸-浜田山(後追い)

振り返れば...

線路の向かい側にもアジサイが植栽されているのだが、まだ早いようで...
慌てて撮ると、カメラが右に傾くのも、いつまで経っても直らない<変態鉄>の
悪いクセなのである。井の頭線でも、茶色いパイプ状の架線柱が増殖しており...
撮る者としては鉄骨トラスのものが好きなのだが...。

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【2017年6月2日12時13分】 京王井の頭線・浜田山-高井戸

最後は、第29編成。もちろん規則性に従って「ブルーグリーン」だったのだが、
2013年から正面マスクが「白」、側帯は赤、紫、黄、緑、青とグラデーションで
変わっていく“レインボーラッピング”の特別カラーで走っている。

当初は「期間限定」とアナウンスされていたはずのなのだが、なぜか...
でも、昼時の車内。
「あぁ、お母さ~ん、レインボーが来たよ!!!」
すれ違う電車がこの編成だと、チビッコたちが大コーフン、
それも井の頭線の日常風景となって定着している。

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【2017年6月2日12時14分】 京王井の頭線・浜田山-高井戸

「来週あたり、もう一度、出直してこよう!!」
そんな気持ちだった。カメラをバッグにしまったら渋谷へ買い物に向かったの
だった。

……  ……

でも...

「いつでも行ける」と思っていると、なかなか行く機会が無くて。

その気になれば出勤前に軽く撮ってきてから...も可能なのだが、
だからこそ、ちょっと雲が出ていれば「また明日に...」、
前夜、仕事が長引いて寝るのが遅くなれば「眠いから、明日!!」

都電荒川線が気になっていた時期でもあって、意外と時間がとれず。

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【2017年6月14日10時31分】 京王井の頭線・浜田山-高井戸

2週間が経過すると、花の状況もかなり変わっていた。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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