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201607-08 暑くて熱い富山へ(13)宇奈月でトロッコ<後編> [富山で撮った]

今日の話題に入る前に。
いろいろあって、今日から自宅のネット環境が変わった。といっても、
3,000円ほどの廉価版の無線LAN親機を購入したのである。いままで有線だったのが
今日からは、自宅のどこにいてもPCがネットに繋がるようになった。ムフフフ。
2006年にISDN回線から、“Flet's光”に切り替えて10年。
遅ればせながら、<変態鉄>のネットもワイヤレス化である。

さて、今日の話題。
引き続き、8月1日の黒部峡谷鉄道トロッコ電車撮影記。

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【2016年8月1日13時39分】 黒部峡谷鉄道本線・宇奈月-柳橋

<鉄>運というのはあるのかも知れない。新山彦橋の先のストレート、
滞在時間はわずか1時間半ほどだったが、「撮り逃した」と思った
工事列車だけではなくて...

……  ……

2016年8月1日(月)くもり

この撮影地、恵まれているのは道路越しに新山彦橋、さらには宇奈月駅の様子が
眺められること。ナローだけあって列車の速度はのんびりなのである。
下り列車を撮る場合には、ファインダーの中に飛び込んでくる1分以上前に
列車編成を確認することが出来るというメリット。

11:48発の後、時刻表では少し間隔が空いていたが、つまり、このスジは...
たぶん、工事列車があるのではないか...と予想していたのだが、
それを遥かに超える(!?)、大当たりだったのである。

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【2016年8月1日12時09分】 黒部峡谷鉄道本線・宇奈月-柳橋

旅客列車と違って、機関車は単機、その後ろにはブルーシートで覆われた積み荷を
載せた無蓋貨車が3両、さらに、「ハ型」と呼ばれる2軸客車。

ぬぁんと、午後にも貨物列車の設定があったとは...

ちなみに、黒薙や欅平で使われる生活物資や発電所関係者の日用品・食品から
工事などに使う重機や自動車まで、事実上唯一の輸送手段が、この列車である。
たぶん、ブルーシートの中身は軽ワゴン車のような...、前側の貨車の積み荷は
そんな感じのシルエットに見えた。

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【2016年8月1日12時10分】 黒部峡谷鉄道本線・宇奈月-柳橋(後追い)

そして、最後部の2軸客車は貨物列車の緩急車(車掌車)代用だろうか。
果たして乗り心地の程は...
<鉄>として、そこが気になってしまう。

「凄いのが撮れた!!」と驚いているヒマはない。まもなく上り列車が...
すぐ先はトンネル、ダムに沿った道路はトンネルの先に温泉施設があり、
そこに向かうのだろうか、時折、温泉目的と思われる県外ナンバーのクルマが
通るが、周囲には商店もなければ住宅もないところ。

山影のちょっと薄暗いところ、すぐ先にあるトンネルの中から、
突如として冷やっとした感じの風が吹いてくる。ゾクッとするほどの寒さ。
ほぼ同時に、ごぉーーーーっという音が聞こえてきて...

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【2016年8月1日12時17分】 黒部峡谷鉄道本線・柳橋-宇奈月

ヘッドライトの光が見えてきて...

トンネルから姿を現したのは、EDV34号機。EDV型は同線最新の電気機関車で
VVVF制御になったから“V”。オレンジ色の車体は同じでも“V”が側面に
デザインされている。

そのEDV型重連が牽く列車が新山彦橋を渡って、宇奈月駅に到着すると...
手元の時刻表では、この時間帯に下り列車は設定がない。
でも、予想通り!! しかも...

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【2016年8月1日12時29分】 黒部峡谷鉄道本線・宇奈月-柳橋

貨物列車に続いて、今度は工事列車である。
新山彦橋を渡ってくるのは、単機の電気機関車に続いて5両のリラックス客車、
それから、無蓋貨車1両という典型的な工事列車編成である。

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【2016年8月1日12時29分】 黒部峡谷鉄道本線・宇奈月-柳橋

客車12~13両分を想定していた構図をちょっと直して。
本命ショットである。

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【2016年8月1日12時29分】 黒部峡谷鉄道本線・宇奈月-柳橋(後追い)

という訳で、ここに着いたときに撮り逃してしまった工事列車、リベンジ成功である。
後追いでも1枚。客車最後部に黄色いヘルメットが見える。
発電所関連の作業員輸送。後ろに1両だけ連結された無蓋貨車である。

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【2016年8月1日12時37分】 黒部峡谷鉄道本線・柳橋-宇奈月

工事列車を見送れば、すぐに上り列車がやって来た。
先ほどとは、ちょっとだけ立ち位置を変えて。

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【2016年8月1日13時39分】 黒部峡谷鉄道本線・宇奈月-柳橋

そして、最後は12:48発。今度は少しずつ数を減らしつつある「特別客車」を
連結した下り列車である。その先頭に立つのは最新のEDV型。
ようやく、ほぼ思い通りの写真を撮ることができた。

時刻表を見る限り、この後もオープン客車オンリーの列車など、面白そうなのが
やって来ることになっていたが、そろそろ引き上げることにしたのである。

……  ……

宇奈月駅まで、同じ道を引き返すわけで。

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【2016年8月1日13時07分】 富山県黒部市宇奈月町明日音澤付近

階段を下りたところには、この表示。

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【2016年8月1日13時06分】 富山県黒部市宇奈月町明日音澤付近

峡谷鉄道は11月から4月まで冬期運休期間に入る。旅客列車だけでなく、
貨物列車や工事列車もすべて運休。この期間は、線路に沿ってつくられた小さな
トンネルを資材を担いだ人が歩いて上り下りする。それが「冬期歩道」。

以前、わずかな距離だが歩かせてもらった経験がある。
ちょっと腰をかがめないとアタマがあたりそうな狭いトンネルだった。
雪で閉ざされた冬の時期に、ここを通って20キロ先の欅平まで歩くとなると...
う~ん...

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【2016年8月1日13時12分】 富山県黒部市宇奈町黒部峡谷口付近

トンネルを抜ければ山彦橋。
途中には、こんなスポットも。黒部川の急流を遥か下に見て。
自分は、こういうのは平気なタイプである。

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【2016年8月1日13時12分】 黒部峡谷鉄道本線・宇奈月-柳橋

振り返れば斜め上方に「新山彦橋」。ちょうど、下り列車がやって来た。
それを撮って、また歩き出せば、ほどなく宇奈月駅まで戻るのだった。

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【2016年8月1日13時16分】 黒部峡谷鉄道・宇奈月駅付近

奥に黒部峡谷鉄道の車両基地、手前に見えているのは地鉄電車の宇奈月温泉駅の
留置線の付近である。さぁ、地鉄の駅に戻って...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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