路面電車のダイヤモンドクロスを見る旅(29)現存天守閣 [町歩き(鉄分薄め)]
<変態鉄>は歴史には詳しくない。戦国時代も幕末も、歴史上の人物の名前を
聞いても「あぁ、聞いたことある!!」程度。でも、お城を訪ねるのは好きなのである。
大阪城や名古屋城など、大規模なものよりも2~3層程度の小ぶりな天守が残る
ようなところが特に好き。拙ブログでも福井県の丸亀城や岡山県の備前松山城など、
撮影の合間ではあっても、訪問記をご紹介したことがあるわけで...
1ヶ月以上かかって、ようやく大詰めを迎えつつある3月アタマの四国旅行記。
丸亀城天守閣は、全国に12基しかない現存天守閣の1つでもある。
昨日の記事の最後にも書いた通り、いつも車窓から見て気になっていた丸亀城へ。
あまり時間はなかったが、とにかく向かったのである。
という訳で、今日の前半は鉄分の希薄な話題が。
…… ……
2016年3月4日(金)曇り一時晴れ
駅を出てアーケードの商店街を抜け、市役所など市の中心部近くまで来ると...
【2016年3月4日10時07分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
濠の向こうに小さな天守閣が見えてくるのである。
この大手一の門、二の門は京極氏時代に完成したもので、国の重要文化財。
太鼓を置き、城下の人々に時刻を伝えたことから「太鼓門」と呼ばれていた
とのこと。
いよいよ、門をくぐって城内に入れば...
【2016年3月4日10時11分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
三の丸、二の丸、本丸、天守と標高66メートルの亀山を登っていくことになる。
「天守まで徒歩10分」、写真だと表現するのが難しいが、この坂がかなりの急勾配。
通称「見返りの坂」というらしい。
肥満気味運動不足の37歳児(当時)にとってはあまりにも過酷な道のりだった。
【2016年3月4日10時13分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
この丸亀城、広く「石垣の城」と呼ばれている。
その中でも見事だといわれるのは高さ20メートルに及ぶ三の丸北側のもの。
パンフレットにあるように“扇の勾配と呼ばれる曲線美”、確かに!!
でも、ソネブロでは“石垣”といえば、やはり、あの方だろうか。
今日の記事、ご覧頂けるかなぁ...。
肩で息をしながら登っていくと、三の丸、二の丸...と、上に来るごとに
周囲の眺望は開けてくる。讃岐富士だろうか!? 遠くにこの地方特有の円錐形の
山容が見えるのだが、前日までとは打って変わって、この日は雲の多い空。
ボンヤリとシルエットが見えているだけだった。
【2016年3月4日10時18分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
いよいよ本丸に到着。
まだ、3月初め。でも、気の早いサクラは開花を始めていた。
ダウンコートを着ていたのだが、すでに汗だく。ちょっと休憩してから、
いよいよ天守閣へ。
【2016年3月4日10時22分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
現存する12基の中でも「日本一小さな現存木造天守」(パンフレットによる)は、
3層3階、高さは約15メートルとのこと。
丸亀城を築いたのは生駒親正、ちょうど関ヶ原の戦いと同じ頃のことである。
まもなく、いったん廃城となり、その後、山﨑氏が領主の時期を挟んで京極氏が
丸亀城主になったのは万治元年(1658年)のこと。直後に天守閣が完成している。
と、ここまで見学したときのパンフレットの受け売りなのだが...
天守に設置されたスタンプ、その台紙はハガキ大の再生紙(?)の簡単なものながら、
この丸亀城の特徴を簡潔にまとめていたので、スタンプといっしょに...。
急な階段を上れば、すぐに最上階に到着。
【2016年3月4日10時36分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城天守閣
こういう梁の造作、好きなのである。
さて、丸亀城を訪れるキッカケになったのは丸亀駅に停車中の列車の車窓に見えた
ことだというのは昨日の記事にも書いた通り。列車内から天守閣が見えるということは
すなわち、天守閣からは丸亀駅に発着する列車が俯瞰できるはず...
必死になって線路を探してしまうのは、やはり、<鉄>のサガなのである。
幸いにも、瀬戸大橋線から土讃線に乗り入れる列車も含めて、宇多津-多度津間は
四国内でも有数の列車密度が高い区間。
【2016年3月4日10時34分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城天守閣
待つこともなく、すぐに高架の線路上に2両編成の電車が現れた。
121系だろうか。写真の右手が丸亀駅。後ろには瀬戸内海とそれに面した工業地帯が
写り込んで、この地域らしい1枚が撮れた。もう少し天気が良ければ...
…… ……
という訳で、再び商店街を抜けて丸亀駅に戻ってきたのは11時頃。
次は、ことでんを目指す予定だったが、あいにく琴平ゆき電車は発車した直後。
それならば...、と、高松に戻ることにしたのだが、気になるのは駅の発車案内板
上り(高松・岡山方面)、先発は岡山ゆき普通電車、でも、次発が「回送」。
「何が来るんだろう??」、やはり、気になってしまう。これも<鉄>のサガ。
下りホームの先端に行けば、すでに“先客”が1名。肩越しにカメラを向けた。
特急「しおかぜ7号」が発車した直後、上りの回送列車が接近!!
【2016年3月4日11時03分】 予讃線・丸亀駅
8600系新型特急電車が2両編成で駆け抜けていった。
でも、「試運転」ではない。あくまで案内放送は「回送」。
これに“ピンと来る”ものがあった<変態鉄>、すぐさま、上りホームへ駆け戻った。
案の定!!
所定では、こんど、上りホームに入ってくるのは「しおかぜ12号・いしづち12号」の
岡山・高松ゆき、8000系電車の編成を次の宇多津駅で解結して2列車に分かれる。
ところが、駅の案内放送。雑音が酷くて聞き取りにくかったが、
本日は岡山ゆきだけの運転、高松駅は宇多津始発の特急に乗り換え、との趣旨の
お詫びのアナウンスが入った。ということは、先ほどの“謎の回送列車”は...
【2016年3月4日11時13分】 予讃線・丸亀駅
そして8000系の切妻、マヌケ面の連結面を露出した状態で単独運転の「しおかぜ12号」。
宇多津までは1駅、わずか3分の乗車時間。これまた、特急列車の最短利用記録更新
となったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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聞いても「あぁ、聞いたことある!!」程度。でも、お城を訪ねるのは好きなのである。
大阪城や名古屋城など、大規模なものよりも2~3層程度の小ぶりな天守が残る
ようなところが特に好き。拙ブログでも福井県の丸亀城や岡山県の備前松山城など、
撮影の合間ではあっても、訪問記をご紹介したことがあるわけで...
1ヶ月以上かかって、ようやく大詰めを迎えつつある3月アタマの四国旅行記。
丸亀城天守閣は、全国に12基しかない現存天守閣の1つでもある。
昨日の記事の最後にも書いた通り、いつも車窓から見て気になっていた丸亀城へ。
あまり時間はなかったが、とにかく向かったのである。
という訳で、今日の前半は鉄分の希薄な話題が。
…… ……
2016年3月4日(金)曇り一時晴れ
駅を出てアーケードの商店街を抜け、市役所など市の中心部近くまで来ると...
【2016年3月4日10時07分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
濠の向こうに小さな天守閣が見えてくるのである。
この大手一の門、二の門は京極氏時代に完成したもので、国の重要文化財。
太鼓を置き、城下の人々に時刻を伝えたことから「太鼓門」と呼ばれていた
とのこと。
いよいよ、門をくぐって城内に入れば...
【2016年3月4日10時11分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
三の丸、二の丸、本丸、天守と標高66メートルの亀山を登っていくことになる。
「天守まで徒歩10分」、写真だと表現するのが難しいが、この坂がかなりの急勾配。
通称「見返りの坂」というらしい。
肥満気味運動不足の37歳児(当時)にとってはあまりにも過酷な道のりだった。
【2016年3月4日10時13分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
この丸亀城、広く「石垣の城」と呼ばれている。
その中でも見事だといわれるのは高さ20メートルに及ぶ三の丸北側のもの。
パンフレットにあるように“扇の勾配と呼ばれる曲線美”、確かに!!
でも、ソネブロでは“石垣”といえば、やはり、あの方だろうか。
今日の記事、ご覧頂けるかなぁ...。
肩で息をしながら登っていくと、三の丸、二の丸...と、上に来るごとに
周囲の眺望は開けてくる。讃岐富士だろうか!? 遠くにこの地方特有の円錐形の
山容が見えるのだが、前日までとは打って変わって、この日は雲の多い空。
ボンヤリとシルエットが見えているだけだった。
【2016年3月4日10時18分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
いよいよ本丸に到着。
まだ、3月初め。でも、気の早いサクラは開花を始めていた。
ダウンコートを着ていたのだが、すでに汗だく。ちょっと休憩してから、
いよいよ天守閣へ。
【2016年3月4日10時22分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城
現存する12基の中でも「日本一小さな現存木造天守」(パンフレットによる)は、
3層3階、高さは約15メートルとのこと。
丸亀城を築いたのは生駒親正、ちょうど関ヶ原の戦いと同じ頃のことである。
まもなく、いったん廃城となり、その後、山﨑氏が領主の時期を挟んで京極氏が
丸亀城主になったのは万治元年(1658年)のこと。直後に天守閣が完成している。
と、ここまで見学したときのパンフレットの受け売りなのだが...
天守に設置されたスタンプ、その台紙はハガキ大の再生紙(?)の簡単なものながら、
この丸亀城の特徴を簡潔にまとめていたので、スタンプといっしょに...。
急な階段を上れば、すぐに最上階に到着。
【2016年3月4日10時36分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城天守閣
こういう梁の造作、好きなのである。
さて、丸亀城を訪れるキッカケになったのは丸亀駅に停車中の列車の車窓に見えた
ことだというのは昨日の記事にも書いた通り。列車内から天守閣が見えるということは
すなわち、天守閣からは丸亀駅に発着する列車が俯瞰できるはず...
必死になって線路を探してしまうのは、やはり、<鉄>のサガなのである。
幸いにも、瀬戸大橋線から土讃線に乗り入れる列車も含めて、宇多津-多度津間は
四国内でも有数の列車密度が高い区間。
【2016年3月4日10時34分】 香川県丸亀市一番丁・丸亀城天守閣
待つこともなく、すぐに高架の線路上に2両編成の電車が現れた。
121系だろうか。写真の右手が丸亀駅。後ろには瀬戸内海とそれに面した工業地帯が
写り込んで、この地域らしい1枚が撮れた。もう少し天気が良ければ...
…… ……
という訳で、再び商店街を抜けて丸亀駅に戻ってきたのは11時頃。
次は、ことでんを目指す予定だったが、あいにく琴平ゆき電車は発車した直後。
それならば...、と、高松に戻ることにしたのだが、気になるのは駅の発車案内板
上り(高松・岡山方面)、先発は岡山ゆき普通電車、でも、次発が「回送」。
「何が来るんだろう??」、やはり、気になってしまう。これも<鉄>のサガ。
下りホームの先端に行けば、すでに“先客”が1名。肩越しにカメラを向けた。
特急「しおかぜ7号」が発車した直後、上りの回送列車が接近!!
【2016年3月4日11時03分】 予讃線・丸亀駅
8600系新型特急電車が2両編成で駆け抜けていった。
でも、「試運転」ではない。あくまで案内放送は「回送」。
これに“ピンと来る”ものがあった<変態鉄>、すぐさま、上りホームへ駆け戻った。
案の定!!
所定では、こんど、上りホームに入ってくるのは「しおかぜ12号・いしづち12号」の
岡山・高松ゆき、8000系電車の編成を次の宇多津駅で解結して2列車に分かれる。
ところが、駅の案内放送。雑音が酷くて聞き取りにくかったが、
本日は岡山ゆきだけの運転、高松駅は宇多津始発の特急に乗り換え、との趣旨の
お詫びのアナウンスが入った。ということは、先ほどの“謎の回送列車”は...
【2016年3月4日11時13分】 予讃線・丸亀駅
そして8000系の切妻、マヌケ面の連結面を露出した状態で単独運転の「しおかぜ12号」。
宇多津までは1駅、わずか3分の乗車時間。これまた、特急列車の最短利用記録更新
となったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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日本一、高さ60mの石垣は見事ですよね(^-^)
真夏に行ったので、汗だくで坂道を上がりました。
by johncomeback (2016-04-12 07:21)
johncomebackさん
コメントありがとうございます。
この石垣、息を切らして坂を登っているときは観察する余裕がありませんでしたが、同じ丸亀城でも積み方が違う石垣がいろいろあって、それらを探して回るのも楽しいとか...
現存天守閣では、次は宇和島城にいってみたいと思っているのですが、いつになることやら...
by あるまーき (2016-04-12 09:59)
丸亀城はまだ登城しておりませんので、次回、四国に行くとしたら、丸亀城に行きたいと思ってます^^
by zucky (2016-04-12 23:55)
zuckyさん
コメントありがとうございます。
小ぶりな天守閣もそうですが、石垣も見どころが多いようで...
天守に向かう坂道にそって、いろいろな花も見られるようですし、
ゆっくり時間をとって訪れると楽しそうです。
ぜひ。
by あるまーき (2016-04-13 01:00)