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♪汽笛一声...、総武特急を録った日(183系「しおさい」号) [車内放送]

今月は、自分は東京都内と千葉県内だけで過ごすことに。
夏休み期間に無理矢理休みを捻出して出撃するのが、ここ数年の恒例だったが、
今夏は...

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でも、そんなことでは「禁断症状」。仕事にも集中できない。
(といって、出撃したからと言って、気持ちよく仕事できるわけでも...)
例えば、こんな場面などが、アタマの中から離れないのである。

さぁ、果たして本当に出撃できるのか?? ここに行けるのか?? これを撮れるのか??

今後出撃中止や予定の大幅変更となる可能性もあり、予断を許さない状況なのだが...
果たして。

さて、今日の話題。久々に、かつて録音した車内放送のコレクションから。
……  ……

先日の「いすみ鉄道撮影記」の最後に出てきたのは特急「新宿わかしお」号。

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【2014年8月3日16時55分】 外房線・大原駅

これは外房線特急「わかしお」号の中で土休日に追加運転される便で、
その名の通り、東京駅ではなく新宿駅発着便。
この列車、意外と人気があり、自由席は立ち客が出ることもしばしば。

歴史的には、東海道方面の東京駅、東北・上信越方面の上野駅に対して、
千葉・房総方面の列車のターミナル駅は、本当は両国駅だった。
いまの総武本線は私鉄の総武鉄道が建設、隅田川に架橋するのが技術的にも金銭的にも
厳しかったから...だが、でも、東京の東端にあたる位置のターミナル駅は、
他のターミナル駅と違って、早くも昭和初期にはその地位が怪しくなってくる。
そして、両国駅のターミナル駅としての地位に“トドメを刺した”のは
1972年(昭和47年)の東京駅総武地下ホームの開業。千葉方面からの列車は
隣の錦糸町から地下トンネルに入り、そもそも両国駅を経由しなくなった。

以来、千葉方面の列車のターミナルは「東京駅の地下」なのだが...

千葉方面の優等列車は、伝統的に何本かが新宿発着で運転され、
両国駅の列車ホームが保線基地同然の立場になってからも、そのすぐ脇をかすめて、
御茶ノ水から中央線に入り、新宿まで乗り入れている。

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【2014年8月13日15時42分】 外房線・新茂原駅

今では「特急列車」と呼ぶには、あまりにもブサイクな顔つきのE257系が主力となり、
“有料通勤電車”的な位置付けに成り下がってしまった総武・房総方面の特急列車。
でも、いまから10年くらい前は、まだ、クリーム色と赤の塗り分けの国鉄時代からの
183系特急型電車が活躍していた。

そんな時代、1997年9月8日。たぶん、「青春18きっぷ」の“消化試合”で千葉方面に
<乗り鉄>に出かけた帰り道。最後だけはちょっとリッチに...と乗車券と特急券を
買って、銚子から183系特急「しおさい14号」に乗った。

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ちなみに、何の目的で銚子に行ったのかは、全く記憶がない。
日付は手元に残っていた特急券から判明しただけ。ただ、夕方、暗くなった銚子駅の
ホームで183系特急型電車に乗り込んだ場面は鮮明に覚えているから不思議なもの。

  第1014M列車 特急「しおさい14号」 銚子 18:39 → 新宿 20:42

この当時の自分、<撮り鉄>と言うほど写真は撮っていなかった。
この日の「しおさい14号」も1枚も撮っていない。たぶん、撮ろうとも思わなかった。
むしろ、<録る>方に夢中だったのである。当時は小型のICレコーダーなどと
言うものもなかった。ポータブルMDレコーダに、結構、大きなマイクを接続、
それを持ち歩いての録音だった。

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という訳で、この日も。確か、普通車のみグリーン車なしの8両編成だったと思う。
その1・2号車が指定席だったと思うのだが、秋葉原付近で覗いてみたら、
指定席は無人だった。車掌さんに許可をもらって、その車内でマイクを構えることに。
もちろん、指定席車に自由席特急券で乗車するのはアウト。

でも、特急列車用の白い制服の車掌さん
「私が通り過ぎたら、座席に座っていて良いですからね」



四谷見附のトンネルを過ぎると、車内にはアコースティックなオルゴールの音色。
♪汽笛一声...、に続いて新宿駅到着を告げる車内放送。

マイク手持ちという貧弱な装備での録音だけに、最初から最後まで緊張の連続だったのだが
当時としては“納得のサウンド”、良い想い出になった。

ちなみに、新宿駅は中央線快速(東京ゆき)ホームの7番線(当時)に到着。
この183系は、折返し「ホームライナー津田沼」号として、通勤客を乗せて、
東へと戻っていく運用だった。

……  ……

当時は、<乗り鉄>すれば当たり前のように聞くことができた“鉄道唱歌”の
オルゴール。ここ数年で国鉄型特急電車の引退が相次ぎ、あの音色を聞くことが
できるのは特急「北越」の一部と長野の189系を使って運転される臨時列車の一部
くらいになってしまった。

いまや、国鉄型車両でも、メンテナンスに手間のかかるゼンマイ式のオルゴールは嫌われ、
ピロピロ音色の電子音に換えられているものが大半。

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【1993年頃】 鹿児島本線・博多駅

昭和30年台、初めて採用された車内放送用オルゴール。
当時は、停車駅が少なかった“特別急行”だった特急列車、
停車駅間が長ければ、車内には「無放送」の時間が長く続く。
スピーカーの技術も、騒音低減の技術もまだまだだったこの時代。
車内放送で確実に乗客に情報を伝達するために考えられたのが、放送を入れる前に
短くオルゴールを演奏すること。20系寝台客車で「ブラームスの子守唄」を
演奏したのがはじまりだったと言われている。

時代の流れの中で、人知れず消えていく列車内のワンシーンなのだ。

……  ……

という訳で、今日は<変態鉄>の変態っぷり全開の話題。
さぁ、明日からは、ちょうど1週間前の「いすみ鉄道撮影記」を。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 4

hanamura

昔の、懐かしい車両、知らなかった車両
現在の、知っている車両、へぇぇぇ?まるで・・・な車両
人生なんて、こんなもんかなぁ(?)
私は、オルゴールで始まるアナウンスが好きでした。
by hanamura (2014-08-21 19:28) 

skekhtehuacso

先週、ムーンライト信州に乗ったときに、松本駅到着時に鉄道唱歌のオルゴールを聞きました。

by skekhtehuacso (2014-08-21 22:59) 

あるまーき

hanamuraさん

コメントありがとうございます。
自分の場合、昔の車両は自分の生まれる前の時代のものも含めて、違和感がないのですが、最近のはどうも...。何だかついていけません。
車内放送の前後に流れるオルゴール、些細なことではありますが、何だか<乗り鉄>のときの1つのアクセントのようなものになるような気がします。
by あるまーき (2014-08-21 23:13) 

あるまーき

skekhtehuacsoさん

コメントありがとうございます。
「ムーンライト信州」は、かつてグリーン車組込だった頃には、電子チャイムでしたが、モノクラス6連になって、最後尾の車掌室から放送するようになって、「鉄道唱歌」に戻りました。
松本運輸区の車掌さんは、若い方も含めて、オルゴールを使用してくださることが多いようです。「ムーンライト信州」、久々に乗ってみたい気がします。
by あるまーき (2014-08-21 23:30) 

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