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ホンの出来心で、手を出してしまいました。 [EOSくんとその仲間たち(写真撮影)]

うんっ!? 意味深なタイトル。
でも、自分が捕まった話ではないのでご安心を。もちろん、ASKAの話題でもない。
今日も拙ブログは“平常運転”、<撮り鉄>の話題で。

0Y6C9391_edit.JPG

ところで拙ブログ、最近、記事を更新する時間帯が毎日バラバラ。
この現象は、主に“ネタ切れ警報”が発令されているときに観測されるものだが...
今回は、“ネタ切れ警報”が出されている気配はない(笑)。
11日に「神岡濃硫酸倶楽部」さんによる“富山地鉄クハ173フォトラン”に参加し、
翌朝は“上滝朝3”を撮ってきた。いつもなら、<詳細版>などとヌカして
ダラダラと駄文を書き連ねるところだが、今回はなかなかその気配がない...

と、ご心配の方などいらっしゃらないだろうが、そのあたりの“舞台裏”を
記事にしてしまおうというのが、今日の拙ブログ。
……  ……

一口に“デジカメ”と言っても多種多様、
その中で、自分はCanon EOS 5D Mark Ⅲという機種を使っている。すでに2年。

IMG_1881.JPG
【2012年3月22日】 東京都杉並区・自宅2階

“約2230万画素フルサイズCMOS搭載”というスペックは、トップ機種ではなくても
EOSシリーズの中では、ちょっとした上位機種。
撮影地で一緒になる“同業者”さんたちからは、
「うわぁ~、良いね!! 5D MarkⅢ。良い画がどんどん撮れるでしょう!?」
と、羨ましがられることもしばしば。

でも、「写真」は機材で撮るものではなく、人が撮るもの...というのは、
「言われる立場」になって、ひしひしと感じているところ。
技術もセンスも知識もない<変態野郎>が、どれだけ高級な機材を使ったとしても
やっぱり...なのである。

さて、多くのデジタル一眼では、撮影した画像のデータ形式に「RAW」と「JPEG」が
選択できるようになっている。「JPEG」というのはカメラを触らない人でも、
パソコンを使っている方なら、きっとご存知の標準的な画像データの圧縮形式。
多くのデジカメでは、撮影したデータを「JPEG」形式でメモリカードに書き込み、
これをパソコンに取りこんで、編集したり、こうしてブログに貼り付けたり。

一方、「RAW」とは“生”の意味。撮影したデータをそのまま保存しているので、
ファイルサイズが大きく(自分の場合、1枚で約29MB)、しかも、専用のソフトで
“現像”しないとパソコンで見ることもできない。

いままで「JPEG」専門だった自分、11日のフォトランのとき、
岩峅寺の“サンダーバード裏”で、咄嗟に、撮影モードを「RAW」に変えたのである。
だから、記憶が薄れないうちに撮影記を書きたいと思っているのに、
肝心な写真が用意できない状態が続いている。それが拙ブログの現状。

もうちょっと詳しく説明...いや、言い訳するのなら...

翌12日朝の“上滝朝3”の失敗作写真で。

この朝は、青空がひろがっていたものの、時折、激しい風で三脚ごと倒されそうに
なるような難しい条件での撮影。空を見上げれば白い雲がどんどん流れていった。、
白い雲は、短い周期で太陽を隠したり、また、陽光が地面まで降り注いだり...

撮る側としても露出条件の設定に非常に悩む状況だった。

0Y6C9391.JPG
【2014年5月12日7時54分】 富山地鉄不二越上滝線・大庄-月岡
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F9.0 1/800秒 ISO400
マニュアル露出 AIフォーカスAF WBオート

こういうとき、今までの「JPEG専門」では“露出オーバー撃沈”と書けば、
それで終わりだった。JPEG形式の画像も編集自体は可能だが、そもそも画像データを
圧縮して保存しているので、そのデータをさらに編集すると、いわゆる「階調落ち」が
酷く、見た目にも容易にわかるような著しい画質の劣化が起きるのである。
だから、適正露出からズレていたら、そこで“終了”。

このときは、逆光になる“正面ドカン”を狙っていたのだが、
撮った後、振り返って踏切越しに撮った“後撃ち”ショットがコレ。
逆光という状況から、露出は少しオーバー気味の設定だった。前が逆光なら
振り返ってケツを撮れば順光。
だから、オーバー気味に設定していれば露出オーバーは当然の結果なのである。

0Y6C9391_edit.JPG

という訳で、EOSくんを買ったときに付属してきた、Digital Photo Professionalで
調整してみた。露出を「-1.0 EV」にしてみたのがコレ。
“露出アンダーじゃない!?”とおっしゃる方もいらっしゃるだろうが、
自分は、こういうちょっと暗めの“硬め”の写真が好きなので、これで良いのだ。
そもそも自分自身が硬派な男なのだから仕方ない。

0Y6C9333.JPG
【2014年5月12日6時31分】 富山地鉄不二越上滝線・大庄-月岡
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F6.3 1/800秒 ISO400
マニュアル露出 AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

大好きな14722編成。でも、地鉄電車の“だいこん色”って写真にすると色味が...

0Y6C9333_edit.JPG

ここを調整してみようと、ホワイトバランスを「日陰」に変更、
ピクチャースタイルを「スタンダード」から「風景」に変えてみたら、
こんな感じ。今度は赤みが強くなりすぎたような...、う~ん...

こんな感じで、いま、悩んでいるのである。

そう、ホンの出来心で手を染めてしまった「RAW撮影」。
RAWデータを、パソコンで使える汎用的な画像形式(JPEGなど)にするまでの
一連の操作を「現像」という。この記事でご紹介した2例も「現像した」というころ。
明るさや色調、ホワイトバランスなどは、撮った後にパソコン上で調整できる
ようになったのである。

コレ、非常に便利になるだろう...と、甘い見通しで手を染めてしまったのだが、
考えてみれば、RAWの場合、現像段階で多少の露出や色味の調整ができるということは
大袈裟に言えば、自分自身が、単なる「レリーズスイッチを握っているだけの人」、
風任せなテキトー撮影の結果を垂れ流すだけの立場から、
自分が“良い”と感じる明るさ、色味...、それを引き出す「表現者」に変わったと言うこと。
いままでよりも言い訳しにくい状況が生まれてきたのである。
調整のきくRAWが良いのか、「画像無調整」でいかざるを得ないJPEGが良いのか...

何だか、だんだん深みにはまっていくような、そんな気がしてならないのである。
でも、もう引き返せない(?)。RAWの現像について、勉強するしかない...嗚呼。
そんなことを思っているのだった。

でも、その前にそろそろ仕事しなきゃ...

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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arail206

私はRAWです。表現力の幅が広がるということと、結構WBを間違えたりしているのでそのときのリカバリーが容易。
でもどこまでなら表現の幅?として許してもらえるか・・。難しい問題ですね。
by arail206 (2014-05-18 17:18) 

フジトモ

自分もRAWです。
arail206さんの言っている通りWBを間違えた時の修正が効くのでオッチョコチョイの自分はずいぶんと助かっています。
by フジトモ (2014-05-18 17:26) 

あるまーき

コメントありがとうございます。

☆ arail206さん

RAW撮影は、連写性能が悪くなるのと容量を食うことが難点ですね。
でも、やはり撮影時のWBや露出設定の“許容範囲”がひろがるというのは、
ありがたかったです。
現像の仕方などを少しずつ勉強していこうと思っています。
どこまでが“表現の幅”なのか、難しい問題ですね。
自分は、WBや明るさ、色調、コントラスト...、あとトリミングなどは
セーフだと思っているのですが...

☆ フジトモさん

いままで、自分がRAW撮影というのは分不相応だと思っていました(笑)。
もっと本格的な、上手な人だけが使うものだと...
自分もWBの設定を間違えることは、時折あるもので、RAWだと安心ですね。
でも、ピン甘だけはRAWでもJPEGでも変わらないので、自分にとっては
まだまだ安心できません。満足できる画が撮れるよう頑張りたいと思います。
by あるまーき (2014-05-18 18:01) 

takechan

RAWだとデータ量がすぐに膨らむので、私は大半はjpegで
保存してますが、以前真岡鉄道を撮りに行った際に、WBを
「室内」のままにしていて、痛い目に合ったことがあります。
なので、SLのような希少なケースはRAWを利用することも。
いずれにしても、BROG用だと、かなりのリバランスが必要に
なりますが、皆さまはどの位の画質に設定しているか、いつも
気になります。私はキャノン60DのS1です。まぁ、2Lサイズくらいの
印刷には問題ないと思って。
by takechan (2014-05-18 18:25) 

やぶお

私もROWです。
お話のように露出やホワイトバランスの調整が、
意のままなので数年前から愛用?しています。
でも我が家のパソコンは古いので処理速度が遅いのが大いなる短所です。
カメラ内でもROW現像ができるようで、
大きなパソコンでやるより、カメラ内でJPEG現像したほうが速いのは不思議な気がしますが。


by やぶお (2014-05-18 18:46) 

Winbeauty

RAWで活きましょう♪
by Winbeauty (2014-05-18 19:03) 

あるまーき

皆さま、コメントありがとうございます。

☆ takechanさん
やはり、後になってからWBの設定をミスしていたことに気がつくことはありますね。仰るように、希少な列車などにはRAWというのは、たぶん、今後の自分の方針と同じだと思います。
画像サイズのお話、自分は、これまで「JPEG専門」時代、最大のLサイズに設定していました。A4サイズくらいまでは普通に引き延ばすことがありましたし、また、トリミングしながらプリントした場合にLサイズ程度でも画質の粗さが目立ったからです。とりあえず、RAWでも最大サイズのデータを残しています。CFカードの容量を食うのが悩みですが...

☆ やぶおさん
そうですね。露出やWBの調整の幅が拡がるのは大きなメリットです。でも、撮影後の悩みが増えたと言うことになるかも知れません。
幸い、自分のPCの場合、処理速度には問題がないのですが、ディスプレイが...、細かい色味などがわからないのが気になるようになってきました。

☆ Winbeautyさん
はいっ、了解しました。勝負どころではRAWでいきたいと思います。


by あるまーき (2014-05-18 19:46) 

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