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豊橋へ、福井へ、Tramを撮らむ!!(10)最終決戦の朝<前編> [福井鉄道福武線200形]

福鉄福武線撮影記も今日を含めて、あと2回。

最後の朝は、前日に道路併用区間で少しだけ撮った新木田交差点の赤十字前側、
専用軌道区間で撮ることにしていた。

01_0Y6C5605.JPG
【2013年10月31日7時50分】 福鉄福武線・木田四つ辻-赤十字前
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 220.0 mm 露出 F7.1 1/320秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

曲がりくねった線路、赤茶色に程よく錆びた鋼製架線柱、小さな踏切、
下町情緒タップリの家々の軒先をかすめて走る路面電車...

良い感じに撮れそうだと思っていたのだが...

……  ……

自分だってオトコのコ。
町で、駅で...、「キレイなお姉さん」を見かけると、それだけで
“きっと、このコは優しくて、料理が上手で、あんな時もこんなことも...”
妄想だけが膨らんでいってしまうもの。

顔をパッと見た印象だけで、「全ての面において優れている」と思ってしまう。
でも、それって実際に付き合ってみれば、そんなことはないのも世の常。
(※ 意見には個人差があります。すべての“オトコのコ”が妄想するわけではありません)

2013年10月31日(木)晴れ

この木田四つ辻-赤十字前という撮影地も、そんな感じだった。
車窓からのロケハン。下町情緒あふれる沿線風景、踏切などの撮影の際の足場も多そう...

そう思っていたから、最後の朝は「下町的なゴチャゴチャ感を盛り込んで、
ストーリー性のある写真が撮れれば最高だ」と妄想しながら7時前にホテルを出発。

ホテルの玄関を出て、電車通りの向かい側、ちょうどはす向かいにあるのが、
西武デパート、前の晩、閉店後の店の前で作業着姿のオジサンたちが何かをしていた。
改めて見てみれば...

02_IMG_0343.JPG
【2013年10月31日6時55分】 福井県福井市・西武百貨店付近
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 12.3 mm 露出 F4.5 1/40秒 ISO200
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

クリスマスツリーが...
つい、この前まで、うだるような暑さに苦しめられてきたと思ったら、
街はもうイルミネーションの季節、山下達郎の稼ぎ時??

幸橋をわたって、まだ人通りも少ない電車通りを真っ直ぐ歩く。
寄り道しながらも、30分かからず目的の地点に到着。早速、撮影ポイントを探すが...

田原町ゆきとして8時前に下ってくる200形を撮るのが狙い。
空港バスの時刻も考えると、折返し武生に向かう200形は幸橋付近で撮るしかない。
赤十字前、花堂と専用軌道に入っても複線区間が続くが、あまり“深追い”すれば、
帰れなくなる。どこの踏切も、障害物があったり、背景がゴチャゴチャし過ぎたり...

でも、この踏切で決めたのだった。少なくとも自分の中では“妥協の産物”。

03_0Y6C5475.JPG
【2013年10月31日7時25分】 福鉄福武線・木田四つ辻-赤十字前
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 260.0 mm 露出 F7.1 1/400秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

カメラを準備しているうちに、朝のお散歩だろうか、犬を連れたオバチャンの姿。
慌ててシャッターを切った。あまりしつこく撮ると問題だし、でも、「踏切をわたる人」は
「ストーリー性のある鉄道写真」を目指す場合、“必要不可欠な被写体”だし...
もう1歩手前でシャッターを切るべきだったのか?? 一瞬のチャンスに弱い自分。

04_0Y6C5492.JPG
【2013年10月31日7時31分】 福鉄福武線・赤十字前-木田四つ辻
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 210.0 mm 露出 F6.3 1/250秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

草むした線路にミスマッチ感満載の“FUKURAM”が、200形たちの“露払い”。
正面から捉えた後...

05_0Y6C5502.JPG
【2013年10月31日7時33分】 福鉄福武線・木田四つ辻-赤十字前(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F5.6 1/320秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

隣の踏切までダッシュ。新木田交差点で路面上に出るところを後追いで。
信号待ちの関係上“1粒で2度おいしい”撮影地ということはありがたかった。

いよいよ、200形のやって来る時刻。赤十字前駅に到着した電車は...

06_0Y6C5514.JPG
【2013年10月31日7時42分】 福鉄福武線・赤十字前-木田四つ辻
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 220.0 mm 露出 F7.1 1/320秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

今日の1本目は「福鉄急行色」、自分の大のお気に入り、モハ203だった。
この日の運転士さん、赤十字前駅を出るときにヘッドライト点灯!!
被写体としては前照灯点灯は嬉しいが、オート撮影ではカメラ内蔵の露出計が
ヘッドライトの強い光に惑わされて、「露出アンダー撃沈」の恐怖が...

07_0Y6C5548.JPG
【2013年10月31日7時43分】 福鉄福武線・赤十字前-木田四つ辻
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 220.0 mm 露出 F6.3 1/250秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

赤十字前駅を出て、こちらに近づいてくる。
前の“FUKURAM”と違って、引きつけてのカットを載せなかったあたりで
察していただきたい。

0Y6C5574.JPG
【2013年10月31日7時43分】 福鉄福武線・赤十字前-木田四つ辻(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 275.0 mm 露出 F6.3 1/320秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

すかさず、隣の踏切へダッシュ。後追いでも撮影。

08_0Y6C5602.JPG
【2013年10月31日7時45分】 福鉄福武線・赤十字前-木田四つ辻(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F5.6 1/320秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

信号が変わると、ゆっくりと道路上に歩み出していった。

09_0Y6C5606.JPG
【2013年10月31日7時51分】 福鉄福武線・赤十字前-木田四つ辻
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 220.0 mm 露出 F7.1 1/320秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

続いて、モハ202がやって来た。
踏切をわたるのは制服姿の中学生たちだろうか、次は赤十字前寄りの踏切で
「学生服×モハ203」なんて写真を狙ってみるのも良いかも...

赤十字前駅を出発して、こちらに近づいてくる。
今度は、素早くダイヤルを回して、プラスに露出補正。さて、結果は...

0Y6C5668.JPG
【2013年10月31日7時53分】 福鉄福武線・赤十字前-木田四つ辻
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 220.0 mm 露出 F5.6 1/250秒 +1 1/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

さすがに「+1 1/3段」はやり過ぎだったか?? 車体オデコの白色が飛んでしまった。
モハ203の「露出アンダー撃沈」に続いてモハ202は「露出オーバー撃沈」。

10_0Y6C5696.JPG
【2013年10月31日7時54分】 福鉄福武線・赤十字前-木田四つ辻(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F6.3 1/400秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

失意の中、後追い写真で。

0Y6C5707.JPG
【2013年10月31日7時54分】 福鉄福武線・赤十字前-木田四つ辻(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 220.0 mm 露出 F7.1 1/320秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

福鉄200形が一番美しく見えるのは、このインカーブからの撮影では??
このカットを撮って、福井駅前方面に戻りながら、折返しの越前武生ゆきを撮るべく、
撮影地探しを再開したのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

いっぷく

今は先頭は1枚窓なんですね
そういえば昨日古い朝日新聞ニュース映画(1959)観ていたら
都電は2枚窓の湘南フェイスでした
私が知ってるのはせいぜい6000形グループなんで
軌道電車も歴史を紐解くと奥が深そうですね

by いっぷく (2013-11-20 01:46) 

あるまーき

いっぷくさん

コメントありがとうございます。
都電は6000形を中心とした3枚窓の前面が“標準的スタイル”だったと思います。都電で2枚窓だと7000形の旧車体になるのでしょうか。同形式の製造がはじまったのが1955年頃だと思います。

車種によらず、国鉄・私鉄とも昭和30年台後半からは前面窓の大きな車両が多くなってきたかと思います。これは流行もあったでしょうが、ガラスメーカーの技術向上で、大型ガラスや曲面ガラスの製造が容易となったことも関係するのかも知れません。

今回、福井で撮ってきた200形は、昭和37年頃からの製造。福井のローカル私鉄の自社発注車ながら、“流行”の湘南フェイスを取り入れつつ、大型ガラスを採用した前面...、当時は、さぞオシャレな電車に見えたのではないでしょうか。


by あるまーき (2013-11-20 02:07) 

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