SSブログ

豊橋へ、福井へ、Tramを撮らむ!!(9)“激雨”の昼下がり [福井鉄道福武線200形]

まずは、今日の記事に入る前に。

2日前の記事(→ こちら)に、あおたけさんから頂戴したコメント。
それは、福井鉄道にデビューした、このオレンジ色の超低床連接車に関してのご指摘。

0Y6C5348.JPG
【2013年10月30日8時37分】 福鉄福武線・サンドーム西-家久(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 110.0 mm 露出 F8.0 1/800秒 ISO400
シャッター速度優先AE AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

そう、あれだけ「路面電車は、わが鉄道趣味の原点」とか「トラムの話題にはこだわる」とか
散々言ってきて...である。

09_IMG_0246.JPG
【2013年10月29日16時00分】 福鉄福武線・越前武生駅
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 12.3 mm 露出 F4.5 1/25秒 ISO400
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

こんな写真を貼っていて...である。

このLRVに付けられた愛称は「FUKURAM」、“ふくらむ”とかけていた訳ね。
綴りと読み方をずっと間違え続けてきた自分。

これから、過去記事を読み直しながら、1個ずつ真ん中の“T”を削除していきたいと。
S●-netブログの編集機能に、ワープロソフトのような「一括置換」なんて、
便利な校正ツールが用意されているわけはないわけで...、しばらく、お待ち下さい。

ご指摘いただきました、あおたけさん、本当にありがとうございます。

では、2日にわたってお休みをいただいた福鉄福武線の話題、その続き。
……  ……

2013年10月30日(水)曇りのち雨

もう、この写真を貼るのは3度目。

0Y6C5388.JPG
【2013年10月30日9時02分】 福鉄福武線・サンドーム西-家久
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 120.0 mm 露出 F6.3 1/800秒 +1/3段補正 ISO400
シャッター速度優先AE AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

「ガッツポーズが出てしまう1枚」をモノにして、テンション高めのまま正午前に福井駅前。
でも、この時点で“一雨ありそう”な感じがひしひしと...
福井駅前電停近くのホテル。カメラバッグと三脚を部屋に置いて昼食のため、
外出しようと思ったら...

激しい雨。通りの向かいのビルが霞んで見えるほど。
傘をさしても役に立たないような降り方。アーケードのある商店街に“避難”。
やむなく、この日の昼食は、前日の「●民」に続いて、「日本海●や」。嗚呼。

雨の中の<撮り鉄>は気が進まない。
という訳で、<非鉄>なお出かけ。

01_0Y6C5050.JPG
【2013年10月29日8時36分】 福井県福井市・田原町付近
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 150.0 mm 露出 F8.0 1/320秒 +1/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

京福バスに乗って、福井市の隣、丸岡の町に向かったのは3年ぶり2度目。
丸岡線は京福バスの中では“幹線”なのか?? 1時間に2~3本の頻度で運転。
なお、写真のバスは、このとき乗ったものではない。田原町で撮ったもの。
電車と違って、バスにはあまりこだわりがないので、「車両形式が...」とか
言わないのである。

12:40過ぎ丸岡ゆきのバスに乗り込むと...、大名町交差点をゆくモハ203が霞んで見えた。
「やっぱり、雨の市街地をゆく姿も撮っておくべきだったか...」
優柔不断、決断力(← “尻弾力”ではない!!)のない自分。いつも気持ちは揺れるのだ。

九頭竜川にかかる鉄橋を渡り、森田駅前を通ると、だんだん市街地が途絶えて、
田園風景が広がってくる。そうすると、丸岡の町はすぐ。
往路のバスで車窓に見つけた看板。帰りのバスで何とか撮れたが...

02_IMG_0340.JPG
【2013年10月30日14時37分】 京福バス丸岡線車内
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 12.7 mm 露出 F4.5 1/500秒 ISO400
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

ブレブレ。でも、福井の鉄道情景も、いつか激変の時を迎えることになる訳だ。

さて、丸岡の町に入る頃には、先ほどまでの激しい雨がウソであったような青空。
「それなら、福武線を撮り続けていたら...」、その気持ちが...

IMG_0265.JPG
【2013年10月30日13時30分】 福井県坂井市・丸岡城付近
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 11.6 mm 露出 F4.5 1/400秒 ISO400
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

丸岡城バス停で降りると、バス通りの向かい、少し奥まったところに小さな天守閣。
ホントに小さなお城なのだが...

03_IMG_0267.JPG
【2013年10月30日13時30分】 福井県坂井市・丸岡城付近
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 47.6 mm 露出 F5.6 1/50秒 ISO400
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

「日本最古の天守閣」、1576年、安土桃山時代に柴田勝家の甥、勝豊による築城。
1948年(昭和23年)に起こった福井地震で倒壊してしまったが、地元住民の寄付などもあり、
もともとの建材を活用する形で修復・再建された。

04_IMG_0314.JPG
【2013年10月30日13時57分】 福井県坂井市・丸岡城
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 8.3 mm 露出 F4.0 1/50秒 ISO3200
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

戦前は国宝指定を受けていた。法改正により、戦後は国指定重要文化財とのこと。

05_IMG_0271.JPG
【2013年10月30日13時36分】 福井県坂井市・丸岡城
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 5.8 mm 露出 F4.0 1/640秒 ISO400
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

本当に小さな天守閣ながら、やはり、鉄筋コンクリの安っぽい復元とは違う、
歴史を感じさせる雰囲気が大好き。
観光ボランティアの方のガイドなどはお願いすればやってもらえるが、
「観光地化」している感じがなく、良い意味で静かな雰囲気が好き。

06_IMG_0272.JPG
【2013年10月30日13時37分】 福井県坂井市・丸岡城
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 8.3 mm 露出 F4.0 1/250秒 ISO400
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

天守閣にのぼる前に、ちょっと珍しい石造りの鯱。
本来は木彫り銅板貼り、戦時中の金属供出の関係もあって昭和10年台後半のもの。
福井地震で落下・破損したため、現在は本来の木彫り銅板貼りに戻されている。

07_IMG_0273.JPG
【2013年10月30日13時38分】 福井県坂井市・丸岡城
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 4.5 mm 露出 F4.0 1/400秒 ISO400
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

さて、天守閣へ。
まだまだ(気持ちは)若い、35歳のオジサンでもちょっと躊躇する急な石段。
これを上っていくのである。

08_IMG_0321.JPG
【2013年10月30日14時03分】 福井県坂井市・丸岡城
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 90.0 mm 露出 F6.8 1/100秒 ISO400
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

その途中、石段の片隅に咲いていた黄色い花。
花を見ようと立ち止まったか、息切れして休憩したのか、
どちらなのかは内緒にしておきたい。(写真は帰りに撮影)

靴を脱いでスリッパを履いて内部に入る。ついでにリュックサックも預かってくれた。
3層式の天守閣、1層目には、この城の沿革や“一筆啓上”の話題のパネル展示。

黄色いウィンドブレーカーを着たシルバー世代のボランティア数名が、
訪れる観光客に随時案内を行っていた。

09_IMG_0286.JPG
【2013年10月30日13時47分】 福井県坂井市・丸岡城
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 8.6 mm 露出 F4.0 1/10秒 ISO3200
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

でも、基本的に内部は“手つかず”の状態が保たれている。
立派な梁がよく見える。でも、あいにく、この<変態鉄>、建築には詳しくない。

10_IMG_0305.JPG
【2013年10月30日13時54分】 福井県坂井市・丸岡城
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 10.2 mm 露出 F4.0 1/25秒 ISO3200
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

こんなのもいくつか残っていた。

11_IMG_0289.JPG
【2013年10月30日13時48分】 福井県坂井市・丸岡城
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 4.5 mm 露出 F3.5 1/20秒 ISO3200
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

良くも悪くも、<変態鉄>、最大のお気に入りはコレ。
カメラを傾けて撮った“ヤラセ写真”でないことは、写っている柱と比べたら...
天守閣の上層に上がるには、この階段を上り下りしないといけない。
補助用に、そう、ちょうど登山道にあるような縄が吊されているが、ホントに急傾斜。

見学者には高齢の方も多いが、「昔の家の階段なんて、みんなこんな感じよね~」
なんて、言い合いながら、特に女性たちはどんどん上がっていく。
う~ん、「高齢女性」恐るべし!!

そもそも、城というのは「戦いの場」。
江戸時代には、それが「お役所」の役目に変わっていったのだろうが...
でも、本来の役割を考えれば、「行き来しやすい造り」なんて有り得ないわけである。
この上り下りに難儀することができることが、ここの城の良さでもあると思う。

12_IMG_0298.JPG
【2013年10月30日13時52分】 福井県坂井市・丸岡城
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 7.0 mm 露出 F4.0 1/640秒 ISO400
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

山々は雲の中だったが、それでも四方に福井平野を一望できる。
涼しい風を受けながら、しばしくつろいだ。

maruoka_castle.jpeg

という訳で、この天守閣のスタンプ。右下にあるのは「一筆啓上の碑」。
長篠の戦いのときの徳川の家臣、本多重次の「日本一短い手紙」
“一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ”のお仙、
これが重次の嫡子、本多成重。後の越前丸岡藩主であることから、
丸岡町(現在は合併で坂井市)は、町おこしに積極的にこれを活用しているのだ。

13_IMG_0335.JPG
【2013年10月30日14時15分】 福井県坂井市・丸岡城付近
<撮影データ>
Canon PowerShot SX280 HS
焦点距離 6.1 mm 露出 F4.0 1/640秒 ISO200
プログラムAE CONTINUOUS AF WBオート

すっかり、晴れ間が広がった午後、同じバス停から福井駅前ゆきのバスに乗り込んだ。

……  ……

でも、これで、終わっては、<鉄>ブログではない。
天気予報では「午後は雨」だったが、晴れ間が戻ってきた。
そうなれば、ホテルのベッドでゴロゴロしているわけにはいかない。

EOSくんとともに電車通りへ。幸橋近くでやってくる電車を待ち構えた。
13時前に市役所前に到着していたモハ203、越前武生をちゃんと折り返していれば、
そろそろ、福井市内に戻ってきていてもおかしくない頃...

でも、やって来た電車は...

14_0Y6C5465.JPG
【2013年10月30日15時32分】 福鉄福武線・公園口-市役所前
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F7.1 1/400秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

“FUKURAM”だった。

でも、今回はちゃんと撮ったのだった。
まず、木田四つ辻、公園口...と大通りの真ん中をこちらに向かってくるところを
望遠、正面がちに。

15_0Y6C5469.JPG
【2013年10月30日15時32分】 福鉄福武線・公園口-市役所前
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 150.0 mm 露出 F8.0 1/250秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

幸橋へのアプローチにかかった所をヨコ位置で再び。

16_0Y6C5472.JPG
【2013年10月30日15時32分】 福鉄福武線・公園口-市役所前(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 90.0 mm 露出 F10.0 1/320秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

そして振り返って、幸橋の上をゆく姿を。

路面電車撮影は<撮り鉄>の中でも、他の被写体とは“別の種目”と思いたくなる
ほど、撮影の状況は異なる。三脚にカメラを固定し、「この位置に来たところで」と
シャッターを押すタイミングを決めて...撮ることなんてほぼ不可能。

ファインダー内に電車の全体像をおさめつつ、並走するクルマが視界から消える瞬間
そこでシャッターボタンを押す。ズームリングを回しながら、どんどん撮らないと
クルマや歩行者の動きなど、未確定要素が多すぎて、しっかりと狙いを定めて
「一瞬に賭ける」ような撮影法ではリスクが高すぎるのである。
まぁ、実際には連写するだけしておいて、クルマに被られたコマを消去するのだが...

と、エラソーに書いているのは、3枚目の後追いショットで
背景のセンターポールの処理が中途半端なのと、カメラが傾いたことへの言い訳。

20分間隔でやってくる次の電車も200形ではなかったので、ここで引き上げることにした。

さぁ、明日は最終日。小松空港ゆきバスの時刻からして、
“最終決戦”の地は、福井市街地の路面併用区間に限られる。
「どこで撮ろうか...」、悩みながら床に就くのだった。(つづく)


(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

[お知らせ]

(1)
当ブログのコメント欄、画像認証は「263523」です。
ご面倒をおかけしますが、セキュリティの問題ということで、ご了承下さい。

(2)
<非鉄>ネタで気楽につくるサブブログ「金失いの道すがら」を開設しました。
こちら → http://moha14722since1962.blog.so-net.ne.jp

(3)
当ブログでは、ただいま「過去記事に nice!+コメント 歓迎キャンペーン」を実施しています。
ぜひ、古い記事も、お読みいただいた際には、記事のご感想などを寄せていただけると
幸いです。コメント欄にお願いいたします。
nice!(32)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 32

コメント 2

johncomeback

僕も2年前に行きましたよ丸岡城。
小さいながら趣のある良い天守でした。
by johncomeback (2013-11-19 08:14) 

あるまーき

johncomebackさん

コメントありがとうございます。
丸岡城は2度目の訪問だったのですが、この佇まいが気に入っています。
今度はコンデジではなく、一眼を持って内部をじっくりと鑑賞してみたいと思います。
by あるまーき (2013-11-19 09:51) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0