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秋の来た北の大地へ(8)日本最長の普通列車<終着・釧路まで> [北の大地で<変態鉄>]

前記事で予告した通り、18日はいすみ鉄道にキハ52を撮りに行ってきた。

0Y6C2151.JPG
【2013年9月18日12時31分】 いすみ鉄道・上総中川駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 44.0 mm 露出 F9.0 1/400秒 ISO400
マニュアル露出 マニュアルフォーカス WB太陽光 三脚使用

このキハ52 125の単行、これは去年の写真を使い回しているのではない。
平日昼間に“乗務員訓練列車”として、不定期に運行されているもの。
運転日と仕事の公休日が偶然一致した。

今日の記事は、「北海道旅行記」を1回休みにして、その詳細版を載せようかと
思ったのだが、今日は北海道シリーズの続編で行くことにした。

こんな、拙いブログであっても思った以上に様々な方に見ていただいているみたいで...

気を付けないと「ツイッター騒動」みたいに、全世界にバカさを晒すことにもなりかねない。
ネット時代、<撮り鉄>としての“運転情報の扱い方”も結構悩みなのです。

では、今日の話題。
……  ……

2013年9月3日(火)曇りのち雨

新得を過ぎて、十勝の地を進んでいく2429D列車。
“特急街道”でもある新得以東の区間では、交換待ちのため停車時間が長めにとって
ある駅が続いた。ただ、“カラ待避”の駅があるのが、JR北海道の置かれた厳しい状況を
物語っていた。

早速、御影で4分、続けて上芽室(信)で7分停車し、上り普通列車のキハ40と交換。

0Y6C1023.JPG
【2013年9月3日13時34分】 根室本線・芽室駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F8.0 1/125秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

さらに、次の芽室で8分と、まとまった停車時間。
ただ、落合駅付近で降り出した雨、徐々に強くなり、傘が必要な降り方になってきた。

0Y6C1034.JPG
【2013年9月3日13時37分】 根室本線・芽室駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 220.0 mm 露出 F8.0 1/400秒 +2/3段補正 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

だから、ホームに降りて撮影に勤しむ<同業者>さんも少なくなってきた。

そんな雨の中、キハ261系「スーパーとかち」が高速で通過。
ホーム上からスナップ。タオルとカメラと頭を拭いながら、素早く車内へ。

……  ……

「十勝鉄道」だろうか?? 
芽室駅を出てしばらく、日本甜菜製糖の工場付近から、このキハの走る線路に平行に
ピッタリ寄り添うように線路跡が続いていた。踏切部を除けばレールの撤去は済んでおり、
西帯広駅付近にはレールが残っているところもあったが、いかにも「廃線跡」と
いった感じになっていた。

そのレールが途切れる付近が、帯広貨物駅。構内には“首都圏色”タラコ色の姿も。
柏林台からコンクリート製の高架区間。前に帯広を訪れたのは高校時代の
94年だったはずだが、そのときは帯広駅が地平駅だったのをハッキリ覚えている。
時代の変化。

0Y6C1038.JPG
【2013年9月3日14時08分】 根室本線・帯広駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F4.5 1/50秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

“全国どこにでもあるような高架駅”になってしまった帯広駅。
“新しい駅”ながらも、この看板が健在であることにホッとした。
でも、駅構内は閑散とした感じ。

構内放送が、14:14発の釧路ゆきの「スーパーおおぞら5号」が運休になっており、
「14:23発の普通列車(つまり、2429D)が釧路まで先着」と繰り返していた。
13分の停車時間でこの旅2回目の“駅弁入手”を目指したが、
改札周辺で食料が入手できそうなのは、「7-11」だけ。その弁当では...

0Y6C1041.JPG
【2013年9月3日14時39分】 根室本線・幕別駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 35.0 mm 露出 F9.0 1/200秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

いよいよ、雨が激しくなってきた幕別でも5分停車。
でも、交換予定だった「スーパーおおぞら10号」も運休中。

十弗駅には「10$」とかけた面白い看板を発見。看板の表記、<鉄>としては
地図上に「ちほく線」が健在だったことの方が気になったのだが、
カメラを向ける余裕はなかった。

0Y6C1044.JPG
【2013年9月3日15時28分】 根室本線・浦幌駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F7.1 1/125秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

浦幌でも5分停車、キハ40の普通列車と交換した。

0Y6C1046.JPG
【2013年9月3日15時28分】 根室本線・浦幌駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 65.0 mm 露出 F6.3 1/160秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

ホームから見やすい位置にこんなストラクチャーが生き続けている浦幌駅。
これは、一度降りてしっかり観察するべきなのだろうか。

発車した2429D、さらに交換待ち停車は続く。

0Y6C1052.JPG
【2013年9月3日15時39分】 根室本線・常豊信号場
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 28.0 mm 露出 F5.6 1/80秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

常豊(信)でDF200“Red Bear”牽引の貨物列車の通過待ち。
機関車直後の数両を除けば、“空コキ”ばかりが目立つ編成内容だった。

0Y6C1058.JPG
【2013年9月3日16時06分】 根室本線・厚内-直別(車内より撮影)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 65.0 mm 露出 F7.1 1/200秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

厚内駅を出た頃から、車窓には太平洋がひろがった。
大雑把に言えば、菱形をしている北海道。海沿いに出たということは釧路は近い。

でも、鉛色の空、波も高かった。もっと穏やかな天候だと良かったのだが...

0Y6C1062.JPG
【2013年9月3日16時36分】 根室本線・古瀬駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F5.6 1/60秒 +2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

根室本線にも、こんな板張りホームの駅が残っていたのも驚き。
古瀬駅で、5分停車。でも、雨が強まり、ホームに降りて撮影するのも
だんだん辛くなってきた。上下線ホームが互い違いに配置され、駅舎まで遠い。

0Y6C1068.JPG
【2013年9月3日16時38分】 根室本線・古瀬駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 70.0 mm 露出 F9.0 1/200秒 +1/3段補正 ISO3200
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

ここでは、ちゃんとキハ283系「スーパーおおぞら12号」がやって来た。
“振り子特急”を迎え撃つには暗すぎ...、ISO感度を3200まで上げて
何とかシャッター速度を確保するのだった。

0Y6C1073.JPG
【2013年9月3日17時11分】 根室本線・大楽毛駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F5.6 1/60秒 +1/3段補正 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

白糠でも4分停車。そして、8時間の旅の中で、最後の長時間停車となったのが大楽毛駅。
「おたのしけ」という読み方もここで初めて知ることになった。

0Y6C1075.JPG
【2013年9月3日17時16分】 根室本線・大楽毛駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 275.0 mm 露出 F5.6 1/200秒 +1段補正 ISO3200
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

ここでは、貨物列車の通過待ちの後、キハ40×2の帯広ゆき。
雨の中、ヘッドライトを灯して接近してくる“Red Bear”、アップで撮れば
カッコ良いのだが、こんな写真しか貼れないのは...、オート撮影だったから。
周囲が暗ければ、ヘッドライトの光でカメラ内部の露出計が惑わされるのは、
「当たり前の事実」なのだが、それを知ってても何もしないのが、この自分。

0Y6C1084.JPG
【2013年9月3日17時33分】 根室本線2429D列車(キハ40 1765車内)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 28.0 mm 露出 F4.0 1/40秒 +1段補正 ISO3200
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

「新幹線の駅なの??」なんて、言ってしまいそうになる新富士駅が最後の停車駅。
出発後、デッキでこの1枚。整理券番号1から47まで運賃表示、運賃5,560円も
ワンマン列車にはなかなか見られない表示。

距離にして308 km、運賃5,560円というのは東京から三河三谷(蒲郡の1つ手前)に匹敵、
ちなみに、九州新幹線の博多-鹿児島中央は289 km、それよりも少し長いくらい。
その距離を8時間かけて走り続けてきたのだ。

0Y6C1091.JPG
【2013年9月3日17時37分】 根室本線・釧路駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F5.6 1/13秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

そして、薄暗くなってきた頃、終点・釧路。

0Y6C1100.JPG
【2013年9月3日17時40分】 根室本線・釧路駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 65.0 mm 露出 F4.5 1/15秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

今日1日、お世話になってきたキハの姿をスナップしてから、改札口に向かった。

2429D_card.jpg

改札口で、これを受け取っていたのは、たぶん10人以上だったと思う。
長いようで、あっという間の8時間はこうして終わったのだった。

……  ……

何事だって「終わりよければ全て良し」ともいわれる。でも、この旅...
ネットで、値段だけ見て選んだホテル。
(そのホテルの名前は内緒。実は全国チェーンだったりして...)

駅からの経路を訊こうと電話したら繋がらないし...(フロント係の人数の問題??)

一番ガッカリだったのは、ユニットバス。

シャワーは音だけ盛大なのに、お湯の出はチョロチョロ。
蛇口をひねっても、湯温・湯量の調節も機能せず、突然熱湯が出てきたり...

シャンプーやコンディショナーの入った一体式のプラスチック・ケースは壊れていて...

愚痴ばかりになってしまっているが、他の面では特に気になったことはない。
でも、ホテルでも自宅でも、熱いシャワーを浴びないと眠れないのが<変態鉄>。
お風呂がボロい...、最後の最後で、かなりイライラするのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 6

サットン

私には叶いそうもない長距離鈍行の旅、バーチャルで楽しませていただきました!
手許の鉄道ジャーナル’82年5月号長距離鈍行特集の長距離上位24列車によると第1位は伝説の824列車門司ー福知山間595.1km。24位でも京都ー出雲市間386.2kmですから、今のローカル列車が如何にコマ切れになったかよく分かりますね。まあ、実態には即しているとは思いますが。
ここで訂正です。2429Dが名実ともに最長距離とコメントしましたが、岡山ー新山口間の列車が列番を変えながらも316.4kmと運転距離ではトップのようです。
by サットン (2013-09-19 18:05) 

あるまーき

サットンさん

コメントありがとうございます。
ローカル普通列車、90年代初頭頃までは、その名残を感じさせるダイヤ設定の列車が残っていましたね。あいにく、乗車機会には恵まれませんでしたが、自分も、DD51の牽く客車列車で山陰本線を駆け抜けてみたかったものです。
最長列車に関しての丁寧なフォローコメントありがとうございます。
同列車は113系運用でしょうか。転換クロスシート化された車両にあたれば、快適に過ごせそうな気もしますが、でも、ごめんなさい、正直、あまり、「乗りに行こう!!」という気持ちにはならないんです。

でも、時刻表を見ていて、そういう列車を見つけるのは好きなので、自分もいろいろと調べて見たいと思います。
by あるまーき (2013-09-19 23:31) 

suzuran6

2429D堪能させて頂きました。
じっくりと閑散期に乗って見たいですね。

ホテルは中途半端な地方都市では残念な事によくある事なんですよね、全国チェーンですと黙っていてもそこそこ宿泊客が来てしまうんですよね。
競争心がありません。
by suzuran6 (2013-09-20 06:50) 

あるまーき

suzuran6さん

コメントありがとうございます。
自分も閑散期に乗ってみたいです。釧路支社のHPによれば、週末には首都圏色車の限定運用になっているみたいですし...

霧が出ていた釧路の街、また訪れたくなる街だったのですがホテルだけは残念でした。「どうせ1泊だけ」とケチってしまったのが失敗でした。
それにしても、北海道は良いところでした。嵌ってしまいそうです。
by あるまーき (2013-09-20 08:58) 

ken2

こんにちは。
2429D完乗の旅8時間は長いようであっという間ですよね。
僕も2429Dに乗った時、あるまーきさんと同じように2人用の
席に座りました。窓を開けて駅の雰囲気を楽しんだり、太平洋が更に近くに感じ、大楽毛で潮の香りがしたのを思い出しました。とんとろ弁も食べたくなりましたよ♪
by ken2 (2013-09-21 12:03) 

あるまーき

ken2さん

コメントありがとうございます。
2429Dの旅、後半は生憎の天気だったのですが、あっという間の8時間でした。北海道らしい雄大な車窓にすっかり魅せられてしまいました。
トントロ丼、揺れる車内で、温泉卵を肉の上に“投下”するのが難しかったですが、美味しかったです。また、乗ってみたくなる列車です。
by あるまーき (2013-09-22 01:31) 

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