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29.話題の駅の隣の駅は、もっと渋かった<前編>(本線・西魚津駅) [探訪!! ちてつ百景]

昨日の記事には、たくさんのコメントを頂戴いたしまして、ありがとうございました。
ありがたいアドバイスや、普段からの撮影姿勢を考えさせられる一言...
どれも大変貴重なご意見、ホント、改めて御礼申し上げる次第です。

それで、今日の話題は、というと...

今日、日曜日も勤務が入り、これから夏に向けて“出撃”しにくい訳で、
新しくご紹介できる写真も、そろそろネタ切れ。
という訳で、しばらく、お休みしていたこの企画。

そう、富山地鉄を撮り歩く、<変態鉄>が思わずニヤニヤしながら見入ってしまう
そんな地鉄沿線の光景をご紹介するシリーズ。久しぶりに。
……  ……

さて、JR北陸本線と富山地鉄は滑川から黒部の手前まで、つかず離れず寄り添って走る。
滑川付近では北側(海側)にJR、南側に地鉄。1直線に走ってきた後、越中中村という
無人駅を過ぎると、地鉄の線路はJR北陸本線の下を潜る。

0Y6C5556.JPG
【2012年10月7日15時41分】 富山地鉄本線・越中中村-西魚津
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 160.0 mm 露出 F8.0 1/320秒 +2/3段補正 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

ちょうど、魚津水族館やミラージュランドの観覧車が見える付近。
地鉄が海側に出てすぐ、JRの築堤に張り付くように小さな駅がある。
西魚津駅である。

この西魚津を出ると、地鉄も高架に上がり、再び北陸本線と寄り添う。
その高架線上にあるのが“県下唯一の高架駅”電鉄魚津。先日のイベントを最後に
ステーションデパートのあった旧駅ビルは解体された。

そんな西魚津駅。写真はすべて2012年10月の撮影。
少々、熟成させすぎた記事(笑)だが、その後、通りかかっても、
この無人駅の静かな佇まいには変化がない。2夜にわたって、西魚津駅をご紹介したい。

……  ……

01_0Y6C5655.JPG
【2012年10月7日16時17分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 85.0 mm 露出 F5.6 1/125秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

駅の東側(電鉄魚津方)から見た駅の全景。
右に歴史を感じさせる駅舎、相対式2線式のホーム、見えていないが、
この左側にJR線の築堤がある。

駅の正面にまわってみよう。

0Y6C5570.JPG
【2012年10月7日15時41分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F7.1 1/100秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

瓦葺きの屋根、前面にドーマー屋根のある小ぶりな木造駅舎は、
昭和初期に開業した富山電鉄区間の駅ではよく見られる構造。

消えかかっているが、ドーマー部分には右書きの「驛津魚西」が残っている。
よく見れば、駅舎から張りだした屋根の支柱、なかなか凝ったデザインになっている。

02_0Y6C5646.JPG
【2012年10月7日16時14分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 35.0 mm 露出 F4.0 1/40秒 ISO1600
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

改札を通ってホームに行こうとすると、「歓迎 魚津水族館」の看板。
これも色褪せている。確かにここが最寄り駅だが、電車で水族館を訪れる人は
どれほどいるのだろうか。
自分は、30年近く前、祖父に連れられ地鉄電車で来たことがあったが...
あの日は、激しい雪だったのは覚えているが、地鉄電車をどの駅で降りたかは...

03_0Y6C5604.JPG
【2012年10月7日16時03分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F5.6 1/60秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

さぁ、まず、構内踏切を渡って向かい側のホームから観察してみよう。
振り返れば“純木造”の駅舎、上屋の支柱の造作なども何だか少しモダンな感じがする。

04_0Y6C5600.JPG
【2012年10月7日16時02分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F5.6 1/50秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

石積みのホームも開業当時からのものだろうか。
駅舎に近い、ホンのわずかな部分にだけ上屋があるのもこの区間の“標準仕様”。
駅舎から直結している、こちら側が黒部・宇奈月方面乗り場。

ホームに見える赤いペイントが停車位置目標。電車の前ドア部分だけが
上屋にかかるようになっている。

05_0Y6C5602.JPG
【2012年10月7日16時02分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F5.0 1/60秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

上の写真を撮ったのは、上市・富山方面のホームから。
少し錆色が浮かんだのりば案内の看板。丸ゴシックの文字も“昭和のかほり”

06_0Y6C5572.JPG
【2012年10月7日15時58分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F7.1 1/80秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

この看板があるホームも、下り側と“同一仕様”。
この雰囲気、この空気感を模型化したいと思いつつ、早1年以上。
一体、いつになったら着手できるんだ?? 
そんなことはさておき、背後の架線柱はJR北陸本線のもの。

この駅のホームでは、駅撮りながら北陸本線の列車と地鉄の並び写真が
容易に狙えるらしいが...、まだ、自分では撮ったことがない。

……  ……

突然、構内踏切が鳴り出した。

0Y6C5587.JPG
【2012年10月7日16時00分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 50.0 mm 露出 F6.3 1/100秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

やって来たのは60形、上り特急「うなづき」と下り普通電車だった。
特急は運転停車だが、宇奈月温泉ゆきから降りた、わずかな降車客が改札口を
抜けて出て行くと、再び元通りの静寂がやってきた。

07_0Y6C5611.JPG
【2012年10月7日16時05分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F4.5 1/50秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

その宇奈月方面ゆきのホーム。
忘れ去られたように、紺色の琺瑯看板が錆び付いていた。
筆文字の「にしうおづ」が辛うじて読み取れる。

08_0Y6C5617.JPG
【2012年10月7日16時06分】 富山地鉄本線・西魚津駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F4.0 1/20秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

先ほど見た上屋。蔦が絡まり、何だか駅全体がこのまま自然に還ってしまいそうな
錯覚に陥りそう。でも、駅構内自体は荒廃した印象は全くない。

キレイに、大事に使われているのは、ほかの地鉄の無人駅と同じ。
時間が経つのも忘れて写真を撮り続けたのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

T_saga

今回の記事、写真撮影にご一緒したのがもう半年以上前のことなのですね。月日が経つのは早いものだと実感させられます。

かつて西魚津駅を模型化しようとして挫折した事を思い出します。この記事を読んで、あらためてチャレンジしてみようかな・・・なんて気持ちになりました。
by T_saga (2013-06-10 12:53) 

あるまーき

T_sagaさん

コメントありがとうございます。その節はお世話になり、ありがとうございました。
さて、自分の模型部門(笑)は、半年くらい“活動中止”中です。申し訳ありません。この西魚津駅は駅の佇まいだけでなく、背後にはJRの築堤もあって、模型化したら立体感のあるセクションになりそうですね。
本線級とローカル私鉄の線路が交錯する楽しい作品になりそうですが...
by あるまーき (2013-06-10 13:03) 

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