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26. ホーム幅の謎(本線・中滑川駅③) [探訪!! ちてつ百景]

ちょっとだけ、普段より忙しい日々が続いております。
皆さまのブログへの訪問が、遅れ気味になりますことをお詫びいたします。

昨日の「天城越えの旅」、続編は、書き終わってからという訳で。
1回お休みした中滑川駅の模様の最終回。

0Y6C5721.JPG
【2012年10月7日16時53分】 富山地鉄本線・中滑川駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 110.0 mm 露出 F5.6 1/50秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

そんな中滑川駅をはじめて訪問したのは、10月の日曜日夕方だった。
もちろん、ホームの様子も観察した。
……  ……

そのときに気になったのが、一昨日の1枚。

7_0Y6C3257.JPG
【2013年1月11日12時43分】 富山地鉄本線・中滑川駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F13.0 1/500秒 ISO200
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

歴史を感じさせる石積みのプラットホームは地鉄では“標準仕様”。
でも、レールの位置がホームから遠すぎるのだ。

1_0Y6C5701.JPG
【2012年10月7日16時45分】 富山地鉄本線・中滑川駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F5.6 1/60秒 +1段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

ホームの電鉄富山方に行ってみると、このようにカギ形になっている。
柵の向こうがオリジナルの石積みホーム。

上の1枚で分かるとおり、ホーム幅が広くなっているのは、
古レールとコンクリートでつくられた張り出し部分があるところ。

何らかの事情があって、ホームを拡幅したのか??
それとも、もともとカギ形のホームで、この部分が貨物扱い時代の遺構か??

しかし、駅の富山側にある踏切付近を観察しても本線の線路を付け替えた
つまり、ホーム拡幅工事を行った痕跡は見当たらなかった。
貨物積込みホームにしてはスペースが狭く、貨物側線の撤去痕もない。
それ以前に、島式ホームのこの位置に貨物ホームを設置するというパターンは
ない訳ではないが、入換え作業の便を考えれば、この位置は不自然。

勝手な予想だが、踏切の左、海岸線の外側にあたる駐車場付近に農協倉庫と
貨物側線があったのでは?? と、現地に立って妄想していた。

このホームの“継ぎだし部分”がどういう経緯でできたのかは全く不明。
う~ん、何なんだろう。

……  ……

さて、この駅を訪れた<変態鉄>として、気にせずには居られなかったのが、
この駅名標。どれも同じものに見えるが...

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【2012年10月7日16時44分】 富山地鉄本線・中滑川駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F5.0 1/40秒 +1段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

こういう明朝体バージョンと

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【2012年10月7日16時41分】 富山地鉄本線・中滑川駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 35.0 mm 露出 F3.5 1/30秒 +1段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

ゴシック体バージョンが存在しているのだ。

その後ろに、さらに別の線路が。地鉄に比べて立派なつくり、しかも複線。

0Y6C3263.JPG
【2013年1月11日12時57分】 富山地鉄本線・中滑川駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 65.0 mm 露出 F10.0 1/400秒 +2/3段補正 ISO200
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

1つ手前の西滑川から、中滑川・滑川・...・越中中村まで地鉄はJR北陸本線に
ピッタリ寄り添って走っている区間。中滑川駅、地鉄電車は上下毎時1~2本の発着だが、
隣接する北陸本線は貨物・豪華寝台列車・特急列車...、さまざまな列車が
高速で通過していく、まさにトレインビュースポットでもある。

踏切の音が聞こえたかと思ったら、485系特急「北越」が高速で通過。
アタマもカメラの設定も“地鉄モード”のままだったから、思いっきり被写体ブレ。

……  ……

4_0Y6C3252.JPG
【2013年1月11日12時34分】 富山地鉄本線・中滑川駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 85.0 mm 露出 F10.0 1/320秒 +1 2/3段補正 ISO200
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

アルプスエキスプレスの特急「うなづき」が中滑川を出発した。
この駅で降りたのは、自分を含めて2~3人。ひっそりと静まりかえったホーム。
滑川市の中心部には近いはずだが、隣の滑川駅よりもひっそりしている感じ。
それ以前に、人の流れの中心が鉄道や旧道の周囲から、バイパス道路の方に
シフトしてしまって、旧市街地自体が寂しくなっている。

……  ……

5_0Y6C5750.JPG
【2012年10月7日17時13分】 富山地鉄本線・中滑川駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 35.0 mm 露出 F5.6 1/80秒 +1段補正 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

夕方の駅前ロータリーは寂しさしか感じられなかった。
わずかばかりのタクシーが客待ちしているだけ。電車が着いても1~2人が
足早に去っていくだけ。

きっと、その昔は時代の先端をゆく駅前広場と駅ビルだったのだろう。
スーパーマーケットやヘアサロン、書店...、周辺の人たちの日常生活の中心も
ここにあったに違いない。その生活の中心だった駅ビルが、
最後の冬を迎えている。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 3

T_saga

先日、昭和40年代の北陸地方路線全図なるものを展示会で見てきました。
各駅の貨物側線はおろか車庫線・引き上げ線なども詳しく記載されているものでしたが、中滑川駅には貨物側線の記載がありませんでした。
しいて言えば、3番線が上市方からも進入可能になっていた程度です。

地鉄は昭和58年まで貨物輸送を行っていたので、この時期に貨物側線の記載が無いという事は専用線は敷設されていなかったと考えるのが妥当かもしれません。

では、この狭いホームはいったい何なのでしょうね・・・?
by T_saga (2013-02-15 14:05) 

サットン

駅前風景から寂しさが伝わって来ます。
地方都市では駅前とか駅近というのは価値を失ってしまいつつあるようですね。それよりもインター近く、大駐車場完備の方が魅力になってしまったんでしょうなあ・・・。
by サットン (2013-02-15 14:54) 

あるまーき

今日もコメントありがとうございます。

☆ T_sagaさん
いつも的確なフォローコメント、感謝しております。
継ぎ足しされたホーム部分も、そう最近のものではなさそうですし、謎は深まる一方です。貨物扱いがあった当時の地鉄各駅の配線図は、自分も興味があります。

☆ サットンさん
仰るとおりです。この中滑川は、JRと地鉄の乗換駅である滑川の隣駅にあたるのですが、昔はもっと賑わっていたのだろうな...と感じられる部分がある反面、いまは駅周辺の人通りも疎らな印象でした。
バイパス道路周辺が賑わっているようですが、どこにでもあるようなお店が多いようで、何だか全国的に画一的な景色になったような気がします。

by あるまーき (2013-02-16 00:08) 

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