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ローカル客レに魅せられて(1) ~ 樽見鉄道 ~ [ローカル客レに魅せられて]

昨日午前のS○-netブログのアクセス障害には少しイライラした。
もう少し、しっかりしてもらいたいものだ...。

さて、このタイトルでお気づきの方も多かろう。 ← おいおい
今日の記事は、この名曲を聴きながらお読みいただきたい。

ジュディ・オング 「魅せられて」 → こちら

……  ……

自分にはほとんど乗車機会のなかった「普通客車列車」。
機関車が客車を引っぱる、世界的に見ればこのシステムは“当たり前の存在”
でも、21世紀を迎え、その存在は日本国内ではすでに壊滅状態にあった。

そんな中、当時、沿線のセメント工場への貨物輸送を主な収入源としていた
第3セクター・樽見鉄道は、ディーゼル機関車を保有していたので、その有効利用と、
島倉千代子の歌で有名になった“薄墨桜”見物客輸送のために
JRからのお下がりの客車を保有し、通学時間帯に普通列車に使っていた。

でも、朝方に、本巣 → 大垣 → 本巣 と1往復するだけだから、
上り(大垣ゆき)をどこかで撮って、折返しに本巣まで乗車するプランしか考えられなかった。
(今なら、大垣で1泊して早朝タクシーで本巣なんて考えるかも知れないが...)

時刻表には「休校日にはレールバスで運転」の注意書き、
でも、自分が学生だった当時、通学列車を撮影しに行くのは案外難しかった。
ようやく機会を見つけて、実見できたのは2004年のゴールデンウィーク。

……  ……

2004年4月30日(金) 晴れ

「ムーンライトながら81号」で早朝の名古屋。ここから大垣まで出て
大垣駅の樽見鉄道ホームへ。ハイモ単行の樽見ゆきで1つ目の横屋。
この駅の近くの、小さな川の鉄橋で本巣から大垣に向かう客車列車を迎え撃った。

200404_tarumi_tohoku_02.jpeg
【2004年4月30日】 樽見鉄道・横屋駅付近

横屋駅に戻り、7:55に大垣から本巣に戻ってくる客車列車に乗り込んだ。

200404_tarumi_gifu_07.jpeg
【2004年4月30日】 樽見鉄道・横屋駅

車内はまさに通学列車、大半の席が高校生で埋まり賑やかだったが、喧噪も北方真桑まで。
当日の編成は、派手な出で立ちのTDE10ディーゼル機関車を先頭にオハ14系客車3連。

↑  本巣
  TDE10 2
① スハフ14 2
② オハ 14 13 【乗車】
③ スハフ14 4

北方真桑を出た列車は2~3名の乗客をのせて本巣に向かう。
放送・ドア扱いと旅客案内・改札で2名の車掌が乗務しており、
車内で樽見までの乗車券を求めると、時刻表を持って説明に来てくれた。

tarumi_ticket.jpeg

車内はラッパ型のスピーカーが増設されており、
室内灯は減灯か消灯で走っていたと記憶している。
“特急用”客車だが、ジョイント音だけの静かな車内と時折前方から
聞こえてくる汽笛の音、客車列車の本来の姿を、数分間だけでも満喫できた。

200404_tarumi_gifu_06.jpeg
【2004年4月30日】 樽見鉄道・本巣駅

終点の本巣では、3号車の後部だけドア扱い。
客車の後ろ姿をカメラにおさめ、樽見ゆきのレールバスを待った。

いま、本巣で撮った写真を見直すと、PA2型の放送装置も付いている様子。
もう少し当時から図々しかったら、セレナーデのチャイムを鳴らしてくれるように
年配の車掌さんに頼み込んだかも知れない...

……  ……

しかし、2006年にセメントの鉄道輸送が打ち切られると
機関車が不要となり、客車列車も廃止となった。
そればかりか、貴重な収入源を失うと典型的なローカル線、
薄墨桜の時期のJR直通も今は昔、現在では路線の存続すら危惧する声があるという。

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