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はじめて聴いた「アルプスの牧場」 [車内放送]

写真の話題が続いてしまったので、今日は久しぶりに車内放送ネタで。
まずは、米沢で発車を待つ、米坂線のキハ48のデッキで録音した、この放送から。

このチャイムのシンプルな音色にはまってしまったキッカケを語ってみたい。

……  ……

1993年の春の改正が発表され、
EF62が14系客車を牽くという、いま思えば夢のような編成で上野-金沢を結んだ、
急行「能登」が電車化されると聞き、お別れ乗車にいったのは、高校入試が済んだ頃だった。

EOS君も同行したが、フィルム交換の際に、慌ててシャッターを壊してしまい
(↑ どうやったら、そんなことできるのだろう...と自分でも思う)
動揺して、上野駅のホームに三脚を置き忘れ...
かなり落ち込みながら、富山に行った。

祖母の家で数日を過ごして東京に戻ったが、
そのとき、はじめて大糸線経由というルートを選択した。
そもそも糸魚川からの大糸線が非電化ということは知っていたが、
東京でしか暮らしたことのなかった自分にとって、
「気動車」というのは全く未知の世界。
真冬の北陸らしい雪の糸魚川駅で出会った単行のキハ52に驚かされた。

車内はすでにワンマン仕様だったが、車掌乗務で運転されており、
(この乗車のしばらく後に、各駅の設備工事が終わりワンマン化されたみたい)
スキー客や登山客で、つり革も塞がる程度の乗車率で発車。
自分は運転台後部の座席を撤去した付近に立って、
南小谷までの1時間ほどを過ごした。

このとき、糸魚川発車後と南小谷到着前の放送に、オルゴールが流れた。
オルゴールって、特急列車の車内放送だけに限られるのかと思っていた自分は、
これに大変驚かされた。
しかも、特急電車で聴いたそれとは違うメロディーなのはまだしも、
シンプルな音色で、曲の途中から始まり途中で終わる...
この音にすっかりはまってしまうのであった。
その曲が「アルプスの牧場」というチロル民謡だと知るのは、さらに後である。

1993_minamiotari_2_b.jpeg
【1993年冬】 大糸線・南小谷駅

予備機のコンパクトカメラで、かろうじて写した1枚。

……  ……

ずっと後になって、そのキハ52を大糸線に追い続けた。
しかも、いまでは千葉県で走っているというのは...本当に嬉しい限りだ。

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コメント 2

やぶお

あるぷすのまきばさん、こんにちは。
あるぷすのまきばさんの由来である、
気動車車内放送のお話を興味深く拝見しました。

あるぷすのまきばのチャイムは、
ときどきオルゴールのゼンマイが緩くなったように、
リズムがゆっくりになってしまう音色も聴いたことがあります。
ハイケンスのセレナーデはリズムが乱れることがないのに、
何でだろうと思っていました。
当時の車内放送では、手動のオルゴールを使っていたのでしょうか。

私がはじめてあるぷすのまきばを聴いたのは、
1977年の特急(南風)の車内アナウンスのときでした。

by やぶお (2011-12-01 18:55) 

あるまーき

やぶおさん

こんばんは。コメントありがとうございます。
そうですね。この「アルプスの牧場」のオルゴールは、
放送マイクの下のゼンマイを巻いてから、「放送」のボタンを押すと
巻いた分だけあのチャイムが流れるだけ...の極めてシンプルな
仕組みだったはずです。
電車用の「鉄道唱歌」とか客車用の「セレナーデ」ならば
鳴動ボタンを押すと、自動的に1コーラス流れますが、
「アルプスの牧場」だけは、そういう事情で、
最初から最後までキレイに流れきらないようになっています。

車掌さんによっては、放送する前に「放送」ボタンを押さずに、
受話器型のマイクに耳を当てて、試してはゼンマイを巻き直して
メロディの最初から流れるように調整して下さる方にも出会ったことがあります。

ちなみに、他のチャイムでも、電子化されなかったものには、
ゼンマイが緩んだり、巻いた直後だったりでテンポの不自然なモノも
録音しています。いつか、公開したいと思います。
by あるまーき (2011-12-01 23:01) 

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